2月21日(火)、2024年 大河ドラマ「光る君へ」新たな出演者発表!
公開2023年2月20日午後0:25
更新2023年2月21日午後2:30

躍動せよ!平安の女たち男たち!
創造と想像の翼をはためかせた女性 紫式部

2024年の大河ドラマ「光る君へ」は、平安中期に、のちに世界最古の長編小説といわれる「源氏物語」を生み出した、紫式部の人生を描きます。武家台頭の時代を目前に、華やかにひらいた平安文化の花。きらびやかな平安貴族の世界と、懸命に生きて書いて愛した女性の一生に挑戦する大河ドラマです。これまで、紫式部を吉高由里子さんが、藤原道長を柄本佑さんが演じることをお伝えしてきました。今回は、紫式部や藤原道長の家族を中心に、新たな出演者の皆さんを発表いたします。放送はもう少し先ですが、平安の装いに身を包んだ出演者の皆さんの姿を、楽しみにお待ちください。


■これまでの発表はこちらから
2024年大河ドラマ『光る君へ』作・大石静さん 主演・吉高由里子さん
2024年 大河ドラマ「光る君へ」藤原道長役決定 柄本佑さん




 

藤原為時(ふじわらのためとき) / 岸谷五朗

紫式部(まひろ)の父。藤原一門であるが、下級の貴族。裕福な生活とは縁遠かった。和歌や漢籍に通じる文人であり、まひろに文学の素養を授ける。

<岸谷五朗さん コメント>
大河ドラマの素晴らしき魅力の一つは、脚本家とスタッフの皆さんが、史実に基づき、とんでもないエンターテイメントを、独自の個性と主張で創造していくことです。主人公の目線、想いによって歴史上のヒーローは時には悪に、ヒールはとんでもないダークヒーローにも…。物語の中で、登場人物は自由に浮遊し渦巻き感動を創り出します。大石静さんによって生み出されるキャラクターは、本当にキュートで可愛らしく、そして切なく残酷でもあり、喜怒哀楽が掻き乱される魅力的な人物たちです。これからスタッフの皆さんと脚本をジックリと吟味し具現化していくのが楽しみであります!




 

ちやは / 国仲涼子

紫式部(まひろ)の母。不器用な夫を支え、豊かとはいえない暮らしの中でも、幼いまひろや弟の太郎を、愛情深く育てる優しい女性。

<国仲涼子さん コメント>
この度、初の大河ドラマ出演で紫式部の母親役を演じさせていただきます。
歴史ある大河ドラマに一度は出演してみたいと強く願っていました。
紫式部の母親役のお話をいただき、二つ返事で引き受けさせてもらいました。
特別な役作りはせず、現場での母親としての顔をしっかり出すことが出来ればと思っています。




 

藤原惟規(ふじわらののぶのり) / 高杉真宙

紫式部(まひろ)の弟で、幼名は太郎。勉学が苦手で、文学の才がある姉としょっちゅう比較されている。のんびり、ひょうひょうとした性格。

<高杉真宙さん コメント>
今回紫式部の弟、藤原惟規を演じることになりました。惟規は姉の紫式部や父の為時と違い、勉学への関心はまったくありません。口がうまく、ひらひらとその場をしのぎながら生きていくんだな、という印象です。少し残念な印象のある惟規が、どのような生き方で過ごしていくのか、僕自身も楽しみです。




 

藤原兼家(ふじわらのかねいえ) / 段田安則

道長の父。藤原氏の中でも、名門中の名門。権力を得て政治のトップに躍り出ようと画策する。いずれは天皇の外祖父となり、栄華を息子らに継がせようと作戦を練る。

<段田安則さん コメント>
一度、お公家さんを演じてみたいと思っていました。今回は公卿の右大臣になった兼家、どんなふうに描かれるのか楽しみです。子どものころ、御所に遊びに行ったり、通ったりしました。兼家の千年後ですが。今回、京都の言葉ではないのが残念ですが、魅力のある兼家になるよう励みます。




 

時姫(ときひめ) / 三石琴乃

道長の母。兼家の嫡妻。出世街道を突き進む夫を支えつつ、とりわけ三兄弟の行く末を思い、見守っている。

<三石琴乃さん コメント>
藤原道長の母、時姫役の三石琴乃です。夫の藤原兼家の家柄は裕福、そして多くの子宝にも恵まれた時姫。優雅に生活できるなんて羨ましいなぁと思いましたが、一夫多妻制の平安時代!夫は、クセ強めのプレイボーイ、加えて自分の立身出世のためには我が子をも利用する超野心家。当時の女性としては勝ち組に思われる時姫ですが、心中は穏やかではなかったはず。野心家の夫を立てつつ、子供達を愛する母で臨みたいと思います。




 

藤原道隆(ふじわらのみちたか) / 井浦新

道長の長兄。兼家の嫡男。才色ともに優れており、上品さ、明るさをも兼ね備えた、申し分のない跡継ぎ。権力を弟たちではなく、息子に継がせようと試みる。

<井浦新さん コメント>
藤原道隆は、関白そして内大臣まで務め、娘の定子を一条天皇に入内させて権力の絶頂を極めると同時に、文化芸術を好み、天性の酒豪で、最後は飲み過ぎがたたり急逝したと云われています。冗談ばかり言って気さくな三枚目的な側面と、道長も敵わない威厳や威光を放つカリスマ性だったと「枕草子」に書かれています。型にはまらず豪快に繊細に意気揚々と、個性的な道隆を演じてみたいと思います。




 

藤原道兼(ふじわらのみちかね) / 玉置玲央

道長の次兄。兄の道隆にすべてがかなわず、父の愛情に飢えている。その苛立ちの矛先が道長に向くことも。紫式部(まひろ)との間には、ある因縁が。

<玉置玲央さん コメント>
1000年以上前の実在の人物を演じる機会はなかなかないので、今から楽しみで仕方ありません。ですが、私自身この時代の知識に乏しく、例えば藤原道兼の人物像や偉業、逸話の類いをスラスラと語れるかと問われると、恥ずかしながら私はまだ語れません。俳優として、これから役に肉をつけ血を通わせ「歴史に確かに存在した藤原道兼」を視聴者の皆さまにお届けできるよう、精一杯取り組む所存です。




 

藤原詮子(ふじわらのあきこ) / 吉田羊

道長の姉。円融天皇に入内し、父の望みどおり皇子をもうける。その懐仁親王(のちの一条天皇)を溺愛、成人しても常に寄り添い、次第に宮廷での勢力を増していく。

<吉田羊さん コメント>
道長の姉詮子は、弟想いで情が深く、相手の長所や能力を見抜き、伸ばせる人。情勢を読む力にも優れ、さしずめ、平安時代の「出来る女」という印象です。道長にとっては頼るべき存在というところに今作では純真さが加えられ、中でも女が政(まつりごと)の道具として扱われることへの彼女の反発や心痛の描写は、高貴な家柄に生まれついたゆえの葛藤もさることながら、彼女がいたって普通の感覚を持った女性だったのかもと想像が膨らみました。同時に視聴者の皆様には、遠い平安時代ながら、現代を生きる私たちと何ら変わりない人々の物語として、身近に感じてもいただけるのではないでしょうか。もとより、そう感じていただけるように私自身、等身大で演じられたらと思っています。




 

高階貴子(たかしなのたかこ) / 板谷由夏

道隆の嫡妻。宮仕えの経験があり、はきはきした知的な女性。道隆のあとを継ぐ息子たち、そして天皇への入内が見込まれる娘の定子(さだこ)の教育に力を入れる。

<板谷由夏さん コメント>
高階貴子氏は才女であったと聞きました。道隆を支えながら、子どもたちにもきっと厳しく愛情深く接していたのでは?と想像しています。これから、大石さんの脚本を楽しみに待ちながら、貴子さんのことを感じ、近くに引き寄せていきたいと考えていますが、実在した人物を演じるのは初めてのこと。身が引き締まる思いです。




 

清少納言 / ファーストサマーウイカ

歌人・清原元輔の娘。才気煥発。一条天皇に入内した定子のもとに女房として出仕し、心からの忠誠を尽くす。「枕草子」は紫式部や道長にも影響を与えることに。

<ファーストサマーウイカさん コメント>
清少納言は、聡明で勝気、あけすけだけどウィットに富んだ辛口ブロガーの第一人者、という印象です。日常のあるあるネタや女の愚痴をおもしろおかしく描く一方で、繊細で愛情深い一面もあり、とても1000年も前の人とは思えないほど、親近感の沸く、人間味のある魅力的な女性だなと感じています。
紫式部との関係性、定子への敬慕の念や私生活など、謎多き部分もどう描かれるのか今から楽しみです。プレッシャーに負けず精一杯頑張ります!




 

安倍晴明(あべのはるあきら) / ユースケ・サンタマリア

陰陽師。陰陽寮に属する天文博士。並外れた占いの才能を持ち、常人にはない力があると畏怖される存在。天皇や貴族の生活はもちろん、政局にも大きな影響を及ぼす。

<ユースケ・サンタマリアさん コメント>
「麒麟がくる」で朝倉義景というとてもクセの強い人物を演じさせていただきましたが、今回さらに前回を超えるクセの強さを発揮しなければいけない気がして、身が引き締まる思いです。大河ドラマでスーパー陰陽師・・・どうなるんでしょうか?皆さんも楽しみにしていただけるとうれしいです。





 

【音楽】冬野ユミ

<プロフィール>
愛知県名古屋市出身。
3歳よりピアノを学ぶ。10歳の時にハモンドオルガンに出会い傾倒、14歳でプロデビューし演奏活動を始める。
又、学生時代に集まった、音楽制作ユニットBANANAにて、作曲家としても数々の作品に携わる。
ジャンルにとらわれない曲作りは、ラジオ・テレビドラマ、ドキュメンタリー、ニュース番組、子供向け番組、CMなど、多岐にわたる。
NHKでの主な作品は、連続テレビ小説「スカーレット」、土曜時代ドラマ「アシガール」など

<冬野ユミさん コメント>
紫式部!おおっ!攻めてる!! 大石静さんの脚本は、甘美、ロマンティック、ユーモアに富んでて、愛に溢れて、辛辣! 今回は、何が待っているんだろう~ワクワク。 内田ゆきCPは、「アシガール」「スカーレット」を共に戦いぬいた同志。 中島由貴チーフ演出とは、20年来の友。絶大な信頼を寄せる作り手。 このチームで、大河ドラマに参戦できるとは、、 トキメキと、畏れと、プレッシャーとで武者震いが、、、バクバク。 千年の物語は、花びらが降り注ぎ、麗しく、哀しく、狂おしく、愛おしいことと。 様々な曲たちで、お支えできたら・・・。




 

【語り】伊東敏恵アナウンサー

<プロフィール>
1996年入局、岡山局、広島局から、アナウンス室へ。
「ニュースウオッチ9」「クローズアップ現代+」「日曜美術館」キャスター、NHKスペシャル「未解決事件」「新・映像の世紀」ナレーターなど担当。
その後、甲府局副部長、人事局を経て、現在はアナウンス室。

<伊東敏恵アナウンサー コメント>
2024年の大河ドラマが、のちに世界最古の女性文学といわれる「源氏物語」を生み出した紫式部の生涯であり、そのドラマに「語り」として関われることを、心から光栄に思います。
大河ドラマ本編の担当は初めてですが、皆さんが、千年の時を超えた世界を存分に楽しめるよう、しっかりとお支えします。



■作・大石静さん コメント

今回のキャスティングへの私の想いは、男性はフェロモン、女性は力強さでしょうか。
芝居のうまさは当然ですが・・・。
道長の兄二人は、藤原三兄弟として道長と並んだ時の高身長、気品、色っぽさが売りです。井浦さん、玉置さんの個性の違う平安男子ぶりをご堪能下さい。
さらに貴族社会の残忍さを代表する兼家(段田さん)の芝居は、きっとシビれるうまさだと思いますし、為時(岸谷さん)の不器用な父親の芝居も楽しみです。
そして政の道具にされながらも、己の意志は貫こうとあがく詮子(吉田さん)の、憐れと強さに激しくゆれる芝居も、きっとスゴイと思います。
ユースケ・サンタマリアさんの安倍晴明は、今は言えませんけど、今までの安倍晴明の印象を裏切るものとなる予定です。
ファーストサマーウイカさんには会った途端、清少納言だと思いました。
ステキな俳優陣に夢は膨らみますね。



■制作統括・内田ゆきチーフ・プロデューサー コメント

このたびは、紫式部(まひろ)と藤原道長、若き二人に一番身近な家族のメンバー、そして清少納言と安倍晴明という歴史上も有名な二人を演じる方々を発表いたしました。実力も華もある俳優陣が、平安時代の優美な姿となって躍動される様子を想像するのが、私も楽しみでなりません。大石静さんとの脚本づくりでも、常に姿を思い浮かべながら進めています。そして音楽をお願いするのは冬野ユミさん。物語に寄り添い花開かせるこれまでのお仕事ぶりに、全幅の信頼をもってお任せします。
紫式部が見つめる、キラキラと、ときにギラギラと自分の運命を生きていく平安の男たち女たち。どうぞお楽しみに。



2024年 大河ドラマ『光る君へ』

【放送予定】
2024年1月スタート
【作】
大石静
【スタッフ】
制作統括:内田ゆき 松園武大
プロデューサー:大越大士 高橋優香子
広報プロデューサー:川口俊介
演出:中島由貴 佐々木善春 中泉慧 黛りんたろう ほか