2023年度後期 連続テレビ小説『ブギウギ』新たな出演者決定のお知らせ
公開2023年2月2日午後3:00
更新2023年4月17日午後1:30

キャスト発表 第1弾
~両親、歌劇団の仲間たち、生涯のライバル~

脚本担当発表

2023年度後期連続テレビ小説 第109作『ブギウギ』について、ヒロイン・趣里さんが演じる花田鈴子を取り巻く出演者の方々が決まりましたのでお知らせいたします。
また、脚本に関しまして、すでにお伝えしている足立紳さんのほか、櫻井剛さんにも加わっていただくことになりましたので、併せてお伝えいたします。



<ヒロイン>


 

趣里

※既発表
連続テレビ小説出演歴「とと姉ちゃん」

ヒロイン/花田鈴子(はなだ・すずこ)
大阪の下町の銭湯の看板娘として育つ。小さな頃から歌って踊るのが大好きで、道頓堀にある梅丸少女歌劇団(USK)に入団する。やがて、歌の才能を発揮し始めた鈴子は、歌手の道を歩み始め、戦後のスターとなっていく。

(新たな出演者決定を受けて、ヒロイン・趣里さんからのコメント)
素晴らしいキャストの皆様と、「ブギウギ」の世界を生きられること、本当に光栄に思います。激動の時代を、頼もしい俳優の方々と一緒に歩んで行けることは心強く、今から楽しみでなりません。
足立紳さん、そして櫻井剛さんのズキズキワクワクする脚本を通して、皆様が待ち遠しい朝に、そして楽しんでいただける朝になるよう、精一杯、誠実に、頑張ります!





<花田家の人たち>


 

柳葉敏郎

連続テレビ小説出演歴「まんさくの花」「都の風」

鈴子の父/花田梅吉(はなだ・うめきち)
香川生まれ。大阪の下町・福島で銭湯を営み、個性豊かな常連客たちの社交の場を作っている。映画と芝居とお酒と美味しいものが大好きな道楽者。情にもろい性格で、鈴子の夢を応援する。

(柳葉敏郎さんからのコメント)
朝ドラは36年ぶりです。前回は右も左も分からない時ですべてが新鮮でした。あの時と同じ大阪で、また違った新鮮さを感じられる喜びとワクワクでいっぱいです。梅吉は本当にピュアで人間らしさがあふれていて、たとえつまずいてドジを踏んだとしても、人の愛があるオヤジです。気取らずに、皆さんが素直に受け入れていただけるようなオヤジになりたいと思います。




 

水川あさみ

連続テレビ小説出演歴「風のハルカ」

鈴子の母/花田ツヤ(はなだ・つや)
香川生まれ。いつも番台に座っていて働いており、銭湯経営の屋台骨を支えている。しっかり者で、義理と人情を大切にしている。子どもたちのことを第一に思う優しい母。

(水川あさみさんからのコメント)
きっとヒロイン鈴子の人格形成に影響を与えたであろう母のツヤを演じることになりました。
ガハハと大きな口で笑い、人情味あふれる、懐の深い、豪快で派手な母ちゃんですが、ツヤの中にある繊細な葛藤も映し出せたらと思います。
脚本家の足立さんと、またご一緒出来る事もうれしく、足立さんの描くツヤの台詞がスーっと体に染み込んできます。
ブギウギにふさわしいスタートを走り出せるよう、ツヤに没頭する日々を、心ズキズキワクワク楽しみたいと思います。




<梅丸少女歌劇団(USK)の仲間たち>


 

翼和希

連続テレビ小説初出演

鈴子の先輩/橘アオイ(たちばな・あおい)
道頓堀に新しく出来た梅丸少女歌劇団(USK)の第1期生で、男役トップスター。迫力ある力強い踊りが得意。新しく入団してきた鈴子たちの教育係となり、厳しく指導する。

(翼和希さんからのコメント)
「ブギウギ」というNHKの連続テレビ小説で橘アオイというお役をいただき、大変光栄です。私は、ヒロインのモデルである笠置シヅ子さんが在籍されていた劇団に所属しています。う余曲折の歴史の中、大阪生まれのこのレビューのともし火を絶やしてはならないという皆様方の熱い思いに支えられ、昨年創立100周年を迎えた弊劇団に入団して10年。今、自分の内にも笠置さんをはじめとする先輩方の魂が、たしかに息づいているのを感じています。決して華やかなだけではない、強さや激しさ。どんな苦難の時も、愛してやまない歌や踊りの力で正面から立ち向かうたくましさ。そして大阪ならではの朗らかさ。橘アオイというお役を通して、ご覧いただく皆様に、この魂を感じていただき、たくさんの元気と笑顔と勇気をお届けする一助となれますよう、技芸を尽くし、精一杯つとめてまいります。




 

清水くるみ

連続テレビ小説初出演

鈴子の同期/白川幸子(しらかわ・さちこ) | リリー白川
鈴子とUSK同期入団の娘役。仲良し同期3人組の一人。実家が裕福でバレエを習っていたこともあり、鈴子たちより少し実力がある。楽天家で器用さもあり、うまく立ち回ることもできる才女。

(清水くるみさんからのコメント)
わたしは小さい頃に「てるてる家族」をみて、宝塚を目指そうと思ったことをきっかけに、今、この仕事をしています。なので、朝ドラに出演することは、自分の中で、ひとつの目標でもあり、今回決まった時はマネージャーさんと泣いて喜びました。
わたしが演じるリリーは、あざと小悪魔女子で、ちゃっかりした子でもあるのですが、鈴子たちとの同期の絆や、ゆくゆくはトップになる子でもあるので、芸事への真剣さはしっかりとお見せできるよう、今までのミュージカルの経験も活かし、レッスンも頑張ります!
今回は以前ご一緒させていただいたスタッフさんも多く、既に準備段階からとてもアットホームなチームだと感じています。座長の趣里さんを中心に、みんなで支え合いながら、たくさんの方々に楽しい笑いを届けられる作品にできるよう、精進します!




 

片山友希

連続テレビ小説出演歴「べっぴんさん」

鈴子の同期/桜庭辰美(さくらば・たつみ)|桜庭和希(さくらば・かずき)
鈴子とUSK同期入団の男役。仲良し同期3人組の一人。不器用だが頑張り屋で、真面目な性格。貧しい家庭で、家業を手伝いながら練習をしている。
ポジションが同じ後輩の秋山に実力で抜かれ悩みを抱えている。

(片山友希さんからのコメント)
10代の頃、大阪で芸能活動をしていました。なかなか思い通りにいかず、焦る気持ちを抑えきれないまま「べっぴんさん」のオーディションを受けた記憶があります。当時の監督に美代ちゃんという役を頂き2話出させてもらいました。
その後、東京に行ってからあの頃の私を知る監督やスタッフの方に「オーディションに来た片山さんを覚えてるよ!1人だけイライラしてた、だから決めたんだよ。」と言われました。あれから7年経ちました。焦る気持ちは原動力に変わり、いつかまた大阪制作の朝ドラに出たいと願っていました!つい
に、その時がやってきました!みなさんと一緒に作品を作るのが楽しみです!




 

伊原六花

連続テレビ小説出演歴「なつぞら」

鈴子の後輩/秋山美月(あきやま・みつき)
鈴子のUSKの後輩。ライバルの花咲歌劇団から移籍してきた実力派で、男役で大人気となる。タップダンスの名手。理想が高く、ショーの質を高めるためには、先輩にも物怖じせず意見する。

(伊原六花さんからのコメント)
東京ブギウギの歌詞「ブギを踊れば世界は一つ同じリズムとメロディよ」が大好きです。
身体ひとつで、つながれる踊りや音楽が大好きで、日本中に生きる活力を与えたパワフルな歌声、踊りと共にどんな人生があったのか、鈴子さんの人生に秋山として寄り添える事が今から楽しみです。
一瞬たりともとどめておくことのできない舞台だからこその輝きを、大切に大胆にお届け出来たらなと思います。
撮影は始まっていませんが、愛とエネルギーのあるチームに、すごくワクワクしています。





<生涯のライバル>


 

菊地凛子

連続テレビ小説出演歴「ちゅらさん」

鈴子のライバル歌手/茨田りつ子(いばらだ・りつこ)
モデルは青森出身の歌手で“ブルースの女王”と呼ばれた淡谷のり子さん。
りつ子が歌う『別れのブルース』をラジオで聞いた鈴子は、感銘を受け憧れる。やがて二人は生涯の良きライバルとして、時に競い合い、時に支え合いながら芸能の世界を生きていく。

(菊地凛子さんからのコメント)
当時の厳しい時代を生き抜いた表現者を演じられるこの機会に、心から感謝しております。
モデルは淡谷のり子さん、私が幼い頃に見ていた彼女は、強さとはかなさを合わせ持った少女のような方だった印象があります。彼女の生き様を体現できる機会に巡り会えたことの喜びに浸っております。
今から、この魅力あふれる世界に飛び込む事が楽しみでなりません。趣里さん演じる鈴子さんの大きな旅を近くでみられるこの時間を大切に過ごしたいと思います!
不器用な私ですが、どうかみなさんに応援してもらえるように、精一杯頑張りたいと思います。そして、少しでも、自分が思いもよらない、すてきな時間に出会えますように。
どうぞ、皆さんよろしくお願い致します!!




◆執筆にあたって 作・櫻井剛(さくらい・つよし)

東京ブギウギの歌詞を、ずっと「こころ『ウキウキ』ワクワク」だと勘違いしていました。正確には「こころ『ズキズキ』ワクワク」だそうです。確かに『ズキズキ』だと、その奥に何か熱い鼓動を感じてワクワクしますね。ウキウキ、ズキズキ、ワクワク。戦後の日本を元気にした伝説の歌手の泣き笑い。何を想い、どう歌ったのか。その人生をみなさんと一緒に楽しみたいと思います。

<プロフィール>
1977年茨城県日立市生まれ。専門学校東京ビジュアルアーツ映画演出専攻卒業。
2001年『青と白で水色』で日本テレビシナリオ登竜門大賞受賞。
2005年には映画『ゴーグル』で監督・脚本を手掛ける。
2011年に脚本を担当したドラマ『マルモのおきて』(CX)が話題となり、以後、『ビギナーズ!』(TBS)、『ミス・パイロット』(CX)、『表参道高校合唱部!』(TBS)などの脚本を手掛ける。
NHKでは、『限界集落株式会社』、『悦ちゃん』、『幕末グルメ ブシメシ!』シリーズ、『不惑のスクラム』などの脚本を手掛け、昨秋放映された 夜ドラ『あなたのブツが、ここに』では第60回ギャラクシー賞入賞が決定。
その他、テレビアニメ『ワンピース(スリラーバーク編)』、『聖闘士星矢〜冥王神話〜』、NHKFMシアター『オトンの焼きそば』など。




◆起用にあたって 制作統括・福岡利武

すばらしいキャストの皆さんをお迎えすることができ、ウキウキ・ワクワクが止まりません!
ヒロイン鈴子を見守り応援する両親は、柳葉敏郎さんと水川あさみさん。愛情豊かな凸凹夫婦を、ユーモアたっぷりに表現していただけると思いオファーしました。鈴子が青春時代を過ごし、歌手への第一歩を踏み出す梅丸少女歌劇団(略して USK)。翼和希さんは、USKのモデルであるOSK日本歌劇団で活躍するスターです。USKに本物の魅力を吹き込んでくれると期待しています。清水くるみさん、片山友希さん、伊原六花さんは、ミュージカルやダンスで活躍されている実力派。劇中の芝居もダンスも、どちらとも高いレベルで魅了してくれると思います。鈴子のライバル・茨田りつ子は、この物語の大きな軸の一つです。二人は互いに意識しあい、成長していきます。菊地凛子さんは、りつ子を、厳しくもいとおしく演じてくれると思います。歌声にもご注目ください!
脚本には、足立紳さんに加え、櫻井剛さんをお迎えしました。櫻井さんは、『あなたのブツが、ここに』(NHK大阪制作)で描いていたような、家族の物語を繊細に紡ぎ出し、優しさにあふれる素敵な台詞を書いていただける方です。
足立さんのユニークな世界観と櫻井さんの温かなタッチとが、すばらしい化学反応を起こし、ドラマをさらに良いものにしてくれるだろうと確信して参加をお願いしました。
個性豊かな皆さんとともに、歌と踊りで日本の朝にあふれる笑顔をお届けします。ブギウギのリズムのように心が高鳴るドラマです。秋からの放送を楽しみにお待ち下さい!



◆ものがたり

大正の終わりごろ、大阪の下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫な女の子です。小学校を卒業した鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と思うようになり、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。必死に稽古にはげんだ鈴子は、メキメキと成長、抜群の歌唱力で頭角を現していきます。
昭和13年、鈴子は上京。そこで、人気作曲家と出会い、大きく運命が変わります。鈴子は、作曲家の指導を受け、スウィングの女王と呼ばれ人気歌手になっていきます。
しかし、戦争が始まると、鈴子が置かれた状況は一変。鈴子の歌っていた歌は「敵性音楽」となり、鈴子の舞台での歌や踊りが厳しく制限されてしまいます。さらに、鈴子の弟は出征。また、ちょうどその頃、鈴子の母も病気で亡くなってしまいます。
不幸が重なり悩んでいた鈴子の前に、ある青年が現れます。ふたりは恋に落ち、やがて結婚を誓いあうまでに。しかし、青年の家族は大反対、結婚はなかなか実現しません。やがて戦争が終わり、鈴子は青年の子を身ごもります。
ところが、青年は病にかかってしまいます。会えない日々が続き、そして、臨月の鈴子のもとに届いたのは青年の訃報でした。死に目に会えず、結婚もできないままの別れ。数日後、鈴子はひとりで娘を出産しました。
鈴子は、ひとりで娘を育てながら舞台で歌います。そんな中、生まれたのが「東京ブギウギ」です。明るく、飾らず、全身で歌う、鈴子の真骨頂。戦後の傷ついた日本に、その歌声が響き渡ります。鈴子の歌声に合わせて、笑顔で歌い踊る人たちが日本中にあふれていきました。鈴子は“ブギの女王”と呼ばれるようになり、大スター歌手への階段を駆け上がっていきます。




2023年度後期 連続テレビ小説 第109作

『ブギウギ』<4K制作>

【脚本】
足立紳 櫻井剛 <オリジナル作品>
【音楽】
服部隆之
※「隆」の字は、正しくは「生」の上に「一」が入ります
【出演】
趣里 水川あさみ 菊地凛子 柳葉敏郎 ほか
【スタッフ】
制作統括:福岡利武 櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広 鈴木航 二見大輔 泉並敬眞 盆子原誠 ほか