4Kドラマ「悪女について」制作開始のお知らせ
公開2023年1月17日午後2:00

有吉佐和子の名作長編小説を現代に置き換えてドラマ化。
自殺か、他殺か、謎の死を遂げた虚飾の女王の実像は―

スキャンダルにまみれた実業家、富小路公子は、高校中退で無一文だったが、数字に強くすぐに商才を発揮する。独特の言葉使いは高貴を演出し、人懐っこさと回転の速さを武器に、猛スピードで資産家へと駆け上がる。男社会を逆手にとって男たちを翻弄しながらも、だまされた男たちにも、それとは気付かれない様な奇想天外な手口で、欲しいものは必ず手に入れる。
関係者たちの口から語られるその実像は真っ二つ。「素晴らしい女性」なのか、「悪辣非道の女」なのか―。
今なお読み継がれる名作を、バブル期の混乱から現在まで続く景気低迷の時代を舞台に、昭和・平成・令和をまたいで、社会のシステムや人間の情を巧みに操って、堂々と生き抜いた「悪女」と言われる女の一代記を、生々しくも爽快に描き、その実像に迫る。



【あらすじ】

富小路公子の謎の死から半年。彼女を取り巻く悪い噂は後を絶たない。小説家の梶谷亜弥は、悪女小説を書こうと奮起。富小路公子と関係のあった男たちなどに会い、証言を集めて、「悪女」の実像を追い始める。
16歳からラーメン屋と宝石店で働きながら、株を学び、土地にも興味を持つ。どの人にも彼女なりの真心と愛をもって接し、誰もが自分だけと信じて疑わず、妊娠に逃げ腰の男たちには平然と「一人で産んで育てる」とそれを実行する。
そして五年後、二人の息子を連れて戸籍謄本を手に、ある男の実家に現れる。慰謝料で土地を手に入れ、数年後には富小路ビルが建つまでに。その鮮やかすぎる変遷に複雑な思いの亜弥だったが、やがて、公子の虚飾の人生に隠された心の在り処にたどり着く。
悪女と呼ばれてもなお貫いた一人の女の生き様を描く。



 

【田中みな実さん コメント】

原作は広く愛され、過去に映像化もされています。気負いはありましたが、あらゆることに捉われず、計算高くも屈託のない公子を日々楽しく演じています。
"公子を類稀な愛しいキャラクターに"
平松監督のその言葉に背中を押され、どんな生き方をしていようと、公子をとことん愛し抜こうと心に決めました。
あなたの目には公子が悪女に映るでしょうか、それとも。



4Kドラマ「悪女について」

【放送予定】
2023年3月13日(月) よる9時~10時29分<BS4K>
【原作】
有吉佐和子「悪女について」
【脚本・演出】
平松恵美子
【音楽】
村松崇継
【出演】
田中みな実、木竜麻生、吉沢悠、戸田恵子、橋爪功 ほか
【制作統括】
嶋村希保(松竹)、小松昌代(NHKエンタープライズ)、尾崎裕和(NHK)