2021年のバックナンバー

NHK
2022年6月2日 午後4:54 公開

2021年1月22日放送「冬の焼きいも店 ぬくもりの先に」

冬の風物詩・焼きいも。サツマイモの産地・茨城にある昔ながらの焼きいも店が舞台。じっくりと焼き上げ、蜜があふれ出た、ホクホクの焼きいもを目当てに多くの人がやってくる。お歳暮のお返しに焼きいもを送る人。娘のやる気を高めるご褒美に買う母親。普通の暮らしが楽しいという新婚夫婦は、1つの焼きいもを仲良く分け合う。日常が大きく変わったこの冬、みんな、ぬくもりの先に何を求めているんだろう。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年1月29日放送「北九州 100年続く人情市場で」

舞台は大正時代から続く「旦過市場」。肉や魚、野菜などの店が120軒も並び“北九州の台所”と呼ばれる。建物が老朽化し来年度から再整備事業が始まるとあって昔と変わらぬ雰囲気を名残惜しむ人たちで日々賑(にぎ)わう。何も買わなくてもここが落ち着くという男性。息子との2人暮らしを店主に愚痴る年配女性。都会にないものがこの市場にはあるというカップル。みんな、どんな思いでやってくるのか。師走の3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年2月5日放送「海ほたるパーキングエリア 年の瀬の展望台で」

舞台は、東京湾に浮かぶ「海ほたるパーキングエリア」の展望台。360度、大海原が見渡せる開放的な空間。2020年の最後の3日間、みんな、どんな思いでここを訪れるのか。正月休みのふるさとへの帰省を諦め、ここに来たという夫婦。1日中、デッキに立ち、航空無線を聞いて過ごす男性。付き合ってまだ1週間というカップルは、強風の中でも笑顔で前を向く。新型コロナに翻弄された年の暮れ、それぞれの声に耳を傾ける。
 
 
 

2021年2月12日放送「“多国籍団地”のゆく年くる年」

ベトナム・カンボジア・中国など、住民の2割が外国にルーツを持つという、国内屈指の“多国籍団地”が舞台。彼らは異国での年末年始をどのように過ごすのか。正月用の食材を買うカンボジア出身の2人組。近隣への新年のあいさつを欠かさないラオス出身の夫婦。ベトナム出身の両親を持つ女の子は、団地で優しさを学んだという。新型コロナの影響で、いつになく静かな年越し。団地で共生する人たちの声に、3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年3月12日放送「福島・浪江 小さな弁当屋にて」

福島県浪江町にある、小さなお弁当屋が舞台。安くてうまい手作り弁当を目当てに、復興の現場で働く作業員やドライバー。避難指示が解除されて戻った、地元の人たちが連日やってくる。除染の仕事を10年続けている男性作業員。町に生活感が見えないというダンプカーの運転手。近所に誰もいなくても、この町で暮らしたいと語る老女。原発事故から10年。小さな弁当屋に行き交う人たちの声に3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年3月19日放送「ドキュメント1DAY 緊急事態宣言下 横浜」

72時間スピンオフ企画。緊急事態宣言下のある1日を多地点同時ドキュメント。横浜市内の保健所や特殊清掃業者、PCR検査の自販機、ハローワーク前にカメラを据える。陽性患者のサポートを懸命にこなす保健師。感染者の出た企業からの依頼で、消毒を請け負う清掃業者。コロナの影響で失業中でも、前を向いて生きる人たち。普通が変わってしまった社会。みんなどんな思いで、今と向き合っているのだろう。ある1日の記録。
 
 
 

2021年4月2日放送「大病院のコンビニ それぞれの“生きる”」

鎌倉市にある病床600以上の大病院。その院内にある24時間営業のコンビニが舞台。お客の多くが医師や看護師、入院中の患者など。手術を終えた自分へのご褒美にとアイスを買う看護師。入院中、時間をもてあまし10冊以上の本を買ったという男性。深夜にも、当直の医師が、栄養ドリンクを求めて夜な夜な足を運ぶ。緊急事態宣言中でも動き続ける大病院。どんな人が、どんな事情でコンビニにやってくるのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年4月16日放送「大阪 高速バスターミナル 旅立ちの春に」

舞台は、大阪・難波にある高速バスのターミナル。全国各地に手頃な値段で行けるとあって、春はいろんな人が利用する。緊急事態宣言が解除され、久しぶりに帰省する人。高速バスで遠距離恋愛を育み、結婚するという女性。福岡に就職が決まり、離ればなれの生活が始まる親子もいる。コロナ禍にあっても、就職や進学などで旅立ちを迎える人たち。今、どんな一歩を踏み出そうとしているのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年4月23日放送「ユニフォーム店 真新しい白衣で」

白衣や調理服、作業着などがそろうユニフォーム専門店が舞台。新年度を迎える春、仕事着を新調しようと、多くの人がやってくる。白衣を増やしたいという2年目の歯科医師や、厨房用の靴を買う飲食店バイトの女性。コロナ禍を乗り切ろうとする日本料理の板前は、黒ズボンを3本購入。4月から娘が医師になる親子は、白衣選びに時間をかける。真新しい仕事着に、みんなどんな思いで袖を通すのだろう。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年4月30日放送「奄美 海上タクシーに乗って」

鹿児島・奄美群島の島を行き来する海上タクシーが舞台。毎日の通勤や買い物など、島の人たちの生活の足であり、人生の節目にも立ち会ってきた。日用品のまとめ買いするために船に乗る女性。この島が気に入り、東京から移住してきたという親子。3月末は、島の学校から転勤する先生も、海上タクシーで島の人たちと別れていく。どこかゆったりとした島の時間。海上タクシーのある暮らしはどんなものなのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年5月7日放送「銀座おつまみラプソディ」

銀座にある老舗のおつまみ専門店が舞台。界わいのバーやクラブの御用達で、おかきやナッツ、チョコレートなど約300種類も扱っている。博多・中洲にクラブをオープンさせると、わざわざ買いにきた女性。ここのグリーンピースを20年以上、注文し続けているバーのマスター。最近は、その品ぞろえから飲食店だけでなく、一般客もよく買いにくるという。コロナの影響を大きく受ける銀座。おつまみから見える人生ドラマとは。
 
 
 

2021年5月21日放送「能登半島 桜咲く無人駅で」

能登半島を走るローカル線の無人駅が舞台。春、ホーム沿いに植えられた100本近い桜が満開を迎えると、普段、人けのない駅に多くの人がやってくる。桜と海と列車がそろう絶景を楽しみにやってくる親子。夜桜を見て、高校時代の恩師を思い出す男性。毎年変わらぬ桜から、1年の自分の変化を感じる人もいる。地域が衰退していく中でも、地元の人たちが守り続けてきた桜。訪れる人たちは何を感じるのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年6月11日放送「大都会 お地蔵さまの前で」

下町の町並みとタワーマンションが共にある東京・佃。細い路地の奥にある“お地蔵さま”が舞台。気づかず素通りしそうな場所だけど、ふらりふらりと人がやってくる。体の健康、商売の繁盛、夫婦の仲直りなど、願い事は人それぞれ。願いはないけど、毎日ここで気持ちをリセットする人もいる。300年近い歴史があり、社会がどんなに変わっても、そこに居続けるお地蔵さま。大都会の異空間を訪れる人たちに、3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年6月18日放送「私が献血ルームに来た理由」

舞台は、スカイツリーのそばにある、献血ルーム。緊急事態宣言の影響で展望台は休みだけど、1日60人ほどが献血にやってくる。外出自粛で集まる血液が少ないと聞き、訪れる会社員。忙しい生活の合間、ここに来るとホッとするというパートの女性。休職中だけど、献血ができることで自信を感じる人もいる。コロナ禍でゆとりが減った世の中、誰かのために血液を提供する人たち。どんな事情でここに来るのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年6月25日放送「京都 コーヒー豆スタンドで一息を」

舞台は、京都の町中にあるスタンド形式のコーヒー豆専門店。和のイメージの強い京都は、実はコーヒーの消費量が日本一で、自家ばい煎された豆を求めて多くの人がやってくる。勉強のスイッチとして欠かせないという大学教授。生豆を自らばい煎するときが冷静になれるという男性。店ではコーヒーも売っていて、この1杯が慌ただしい毎日の支えという人もいる。このご時世、みんなどんな一息をついているのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年7月9日放送「文房具店 この手紙をあなたに」

銀座にある大型文房具店。その手紙用品売り場が舞台。鮮やかなポストカードや、高級和紙の便せんなど、その数5000点以上。結婚記念日に妻に初めて手紙を書こうとメッセージカードを買う男性。コロナ禍で会えない顧客に手紙を送るという会社員の女性。ふるさとの祖母との文通の手紙から、元気をもらうという人もいる。人と会うことがはばかられるご時世、みんな、誰に、どんな思いをつづるのだろう。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年8月20日放送「巨大熱帯魚店 小さな命のある暮らし」

国内屈指の巨大熱帯魚店が舞台。水槽にはベタやディスカス、メダカやアロワナなどが400種類と、まるで水族館のよう。じっと見てるのがいいと語る80代の常連男性。ブームのメダカを飼い始め、家族の会話が増えたという一家。コロナの影響で、人とつながれなかったという看護師の女性は、小さな魚を支えに働いてきた。自宅で過ごす時間が増えた今、みんな、どんな思いで小さな命をめでているのか。3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年9月10日放送「真夏の東京 幻のマラソンコース」

国立競技場を出て、浅草や東京タワーなどを巡って戻ってくる42.195km。東京オリンピックのマラソンが、札幌開催になる前に予定されていたコース。この幻のコースを大会期間中にゆけば、いったい、どんな出会いがあるだろう。コロナを気にしながら、アイドルのコンサートに出かける女性。観戦ポイントだったことを惜しむ神保町の書店の店主。夜通し歩き、道すがら偶然出会う人の声に耳を傾け、東京の今を見つめる3日間。
 
 
 

2021年9月17日放送「宮城・気仙沼 漁師たちの“コンビニ”」

カツオ漁がピークを迎える夏。宮城・気仙沼港のそばにある1軒の酒屋。食料品はもちろん、手袋や長靴などもそろい、全国からきた漁師たちがコンビニがわりに訪れる。これから1年の航海に出るという遠洋マグロ船の漁師。漁船用の細長い布団を選ぶのは、20代のサンマ漁師たち。乗組員23名を束ねる船頭は、若い衆のためにと大量のお菓子を購入していく。海に生きる男たちのさまざまな人生ドラマが、小さな酒屋で交差する。
 
 
 

2021年9月24日放送「山梨・花火専門店 静かな夏物語」

手持ち花火・打ち上げタイプ・線香花火など、400種類もそろう山梨の小さな花火専門店が舞台。地域の伝統的な打ち上げ花火大会のないこの夏、身近な人と花火をしようと多くの人が訪れる。カレーの香りがするユニークな花火を選ぶ家族や、孫のためにまとめ買いをする老夫婦。高齢者施設の入居者に楽しんでもらおうという地元の介護士など。それぞれ大切な人と、静かな夏を過ごそうとする人たち。どんな思いで花火を見つめるのか。
 
 
 

2021年10月1日放送「ワケあり食品店 激安の裏側に」

あらゆるものが激安。野菜30円。ビール1本33円、お肉200g100円。今回の舞台は、都内にあるワケあり食品店。賞味期限切れや在庫余剰品を目当てに多くの客が訪れる。9人家族で少しでも食費を切り詰めたいという女性。お得な肉を求めて、はるばる車で1時間かけて来る親子。入荷に偏りがある食品に宝探し感覚を感じる人もいる。食品ロスの現状も見えるお店。ワケありを求めるワケはなんなのか?3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年10月22日放送「夏の終わりに 駅地下の駐輪場で」

江戸川区・葛西駅の地下にある巨大な駐輪場が舞台。1万台近い自転車が収容でき、その数、日本一という。ここには毎日、早朝から深夜まで、通勤や通学などで大勢の人が行き交う。始発で都心のビル清掃に出勤する女性や、家族の感染リスクを減らそうと遊ぶことを控えている高校生。家計を支えるためのダブルワークの勤めを終えて、帰宅中という人もいる。夏の終わりの3日間、自転車を走らせるそれぞれの事情に耳を傾ける。
 
 
 

2021年11月5日放送「秋葉原 イヤホン専門店で耳をすませば」

日本屈指の電器店街・秋葉原。イヤホンやヘッドホンなど約5000種類のオーディオ機器を扱う専門店が舞台。オンラインの会議や授業などが増えた今、イヤホンの需要が高まっている。流行のワイヤレスイヤホンを買いにきたビジネスマン。ゲーム用のヘッドホンを試聴する親子。冬のボーナスで買おうと、毎週通って十万円以上のイヤホンを吟味する男性など。求めるイヤホンの先にどんな世界を描いているのか、3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年11月12日放送「ドローン練習場 大空に飛び立てば」

空撮や災害調査など、さまざまな現場で活躍する無人航空機・ドローン。東京オリンピックの開会式でも注目を集めた。舞台は千葉の郊外にあるドローンの練習場。小型ドローンのレースに熱中する親子。鳥の目線になれると空撮の練習をする男性。これから伸びる産業だと、始めたばかりの人もいる。アマチュア無線の免許や申請など、一手間かかるドローン。みんな、何を求めて飛ばしているのか。秋空の下、3日間、耳を傾ける。
 
 
 

2021年11月19日放送「ヘアメイク店 私は眉毛を整える」

大阪・なんばにあるヘアメイク店。客の8割が頼むのが「眉毛カット」。顔の大半が覆われるマスク社会の今、眉毛が注目されている。パソコン画面に映る自分のゲジ眉が気になったという会社員。濃い眉毛がコンプレックスだったという女性は眉毛をスッキリさせて笑顔で帰っていく。客の3割が男性客で、ここでの時間が心を整えるために必要というビジネスマンもいる。3日間、眉毛を見つめながら、それぞれの事情に耳を傾ける。
 
 
 

2021年11月26日放送「大都会 24時間営業の格安弁当店」

新宿区大久保にある24時間営業の弁当店。から揚げや焼き肉、マーボー豆腐など、すべての弁当が1つ290円と格安。衆院選の投票日やハロウィーンをまたいだ3日間、いろんな事情のお客がやってくる。安さにひかれてくる大学生、売れていない芸人やホスト。アジア風味の総菜にふるさとを懐かしむ中国出身者。夜間の仕事を続ける男性は決まって深夜4時に訪れる。みんなここで何を満たしているのか。大都会の今を見つめる。
 
 
 

2021年12月3日放送「巨大スケボーパーク 乗り心地は上々だ」

愛知県の工業地帯にある巨大なスケートボードパークが舞台。24時間開放され、無料で使えるとあって、いろいろな人が滑りにやってくる。仕事休みの週末に来るという還暦のスケーター。慌ただしい子育ての息抜きにスケボーに乗るというお母さん。近くに自動車関連の工場が多く、海外から働きに来ている人たちも、ここでスケボー仲間を増やしていく。みんな、どんな思いでスケボーに乗っているのか。3日間、夜通し聞いてみる。
 
 
 

2021年12月10日放送「東京・小金井 街角の水くみ場で」

天然の地下水が出る、地域の「水くみ場」が舞台。東京・小金井市のマンションの合間、目立たぬ場所だけど、次から次へと水をくむ人が来る。ペットボトルを大量に持参する地元の女性。母親から頼まれたと片手にやかんを持つ近所の大学生。近くの八百屋は、大鍋での総菜作りにここの水を使っている。良質な地下水がわくというこの地域。わざわざ水をくみに来るそれぞれの事情は何なのか。3日間、街角の水くみ場で耳を傾ける。
 
 
 

2021年12月17日放送「大型古着店 私らしい一着で」

神奈川・厚木の郊外にある大型古着店。ジャケットやジャージ、ジーンズなど10万点の品ぞろえ。オーバーサイズで着たいとメンズ服を買う女性や、家ではお気に入りの古着を眺めながら、お酒を飲むという男性。父親と服をシェアするという女子高校生もいる。古着選びや着こなしには、人それぞれの生き方が浮かび上がる。コロナの落ち着いているこの秋、みんな、どんな装いで毎日を彩ろうとしているのか。3日間、耳を傾ける。