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急拡大 オミクロン株 症状は?対策は?

NHK
2022年1月11日 午後9:27 公開

急拡大 沖縄の状況は?

既に、去年の夏の第5波を超える感染者数が報告されている沖縄では何が起きているのか?そして、どんなことが分かってきたのか?沖縄県の感染対策の最前線で闘う、沖縄県立中部病院の医師・高山義浩さんに最新の情報をうかがいました。

高山さん「現在、沖縄では若者を中心として急速な感染拡大が生じています。直近1週間では、半数以上が20代に集中していて、8割が40歳未満となっています。流行の立ち上がりは、いつもアクティブな若者たちから始まりますが、これまでになく、若者たちに陽性者が集中しています」

この背景には、沖縄県が検査を無料化したことで、若者層が検査を受けやすくなり、結果として、過去の流行よりも若者の感染者の捕捉率が上がっている可能性もあるそうです。ただ、感染拡大の勢いが極めて強いため、病床の確保が滞ったり、医療従事者が感染したり、濃厚接触者となって出勤が出来ないケースが増えるといった医療への影響が出始めているといいます。

高山さん「現在のところ、高齢者などハイリスクな感染者が少ないのは良いことだと思っています。しかし、ここ数日の救急外来をみていると、やや高齢者への移行が始まってきた印象があります。このまま感染者が極端に多ければ、仮に、これまでの変異株よりも症状が軽かったとしても、入院が必要になる患者が増えてくるのではないかと心配です」

感染したときの症状は?

高山さん「これまでの沖縄におけるオミクロン株の感染者をみていても、症状については、インフルエンザに近い印象があります。ただ、それは現時点で感染の主体が20代を中心とした若者だからということを忘れてはいけません。また、ハイリスク者、とくに高齢者は、沖縄県でも症例が少なく、まだ判断できません」

こちらは、第66回新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボードで提出された、沖縄県の感染者についての資料です。50件の内訳をみると、37.5℃以上の発熱が7割・せきや全身のけん怠感といった症状がそれに続いています。味覚や嗅覚の障害、下痢などの消化器症状といった、これまでの変異株で多く見られた症状の報告は、今のところ少ないようです。ただ、それゆえに、知らぬ間に感染を広げてしまうリスクが高まっているといいます。

私たちにできる対策は?

高山さん「オミクロン株は、間違いなく、これまでの変異株よりも感染力が強いと思います。ただし、沖縄県では、オミクロン株の濃厚接触者を丁寧に追跡していますが、互いにマスクを着用していれば、同じ部屋にいたぐらいでは感染していないようです」

高山さんによると、特に注意すべきなのは食事。同居する家族や会社の仲間など、一緒に食事を囲みながら会話をした人たちに感染例が集中しているそうです。

高山さん「米軍基地従業員で感染が多かったのは、米軍関係者のマスク着用があまり徹底されていなかったということが関係しているようです。これは、片方だけがマスクを着用していても限界があることを示していると思います。マスクの適切な着用による飛まつ感染対策、換気を十分に行うことによるエアロゾル感染対策、いずれもこれまで以上に気をつけてください」

“黙食”や、寒い時期で大変ですが、適切な換気を心がけることが改めて大切です。