第7波×夏休み どう過ごす?

NHK
2022年8月5日 午後0:07 公開

■夏休み×第7波 どう過ごす?

「夏休み、実家に帰省する予定ですが感染が広がって不安です。」

「レジャー活動はどう判断すればいいの?」

全国的に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、あさイチにも視聴者の皆さんから、夏休みの過ごし方について多くの質問が寄せられています。

そこで、番組では、感染対策の専門家、順天堂大学大学院教授の堀賢さんに話をうかがって、子どもと夏休みを過ごす上で、おさえておきたいポイントをまとめました。

■帰省・旅行への備え

行動制限がなくなった今、お盆休みで、久しぶりに実家へ帰省するという人もいらっしゃると思います。どんな備えが必要なのか?堀さんに聞きました。

まずは、行き先の保健所や病院など、しかるべき連絡先を調べておくことが大切だそうです。インターネットの検索エンジンで『○○市 保健所 検査場』などと、調べておくとよいそうです。

また万が一、出先で症状が出た時に備えて、持って行ったほうがいい持ち物もあるということなので、まとめました。

解熱剤など、ふだん体調が悪くなった時に使い慣れている薬があれば、帰省先や旅行先に持参するのがよいそうです。体温計も、夜間に突然発熱した際に、急遽買いに行くことができないというケースを考えると、自宅から持って行くことがオススメだそうです。抗原検査キットは全国的に今、品薄傾向にあるため、出かける直前にPCR検査行い、陰性を確認して充分な感染対策を取ることも大切です。

また、こんな質問もありました。

「出先で感染した場合は、行った先で入院?住んでいるところに戻って入院?」**

こちらは、自治体によって対応が変わります。基本的に病状など、本人の体調を最優先して出先の病院やホテルでの療養、お住まいの場所での療養などが判断されますが、現在は国内のどの地域でも医療が逼迫しているので、希望通りの医療機関で医療を受けられない場合もあるそうです。

■おさえておきたい夏休みのポイント

Q.公共交通機関を利用するときの注意点は?

堀さんによると、新幹線や飛行機など、公共交通機関を利用するときは「窓側の席の方がオススメ」だそうです。車内は十分換気が行われているので、エアロゾルを吸い込んで感染するリスクは低いということです。

堀さん「むしろ注意した方がいいのは、近距離での飛沫感染です。マスクをきちんと着けてくれない子どもが騒いでも、窓際に座らせるだけで、自然と周囲から距離を離すことができます。」

Q.感染リスクの低いレジャーはありますか?

堀さんによると、海や川など屋外で充分距離がとれていれば、問題無いそうです。また、プールも寿司詰め状態でなければ塩素の効果もあって、感染のリスクは低いと考えられるようです。ただ更衣室や海の家などの休憩どころでは、充分に感染対策を取ってほしいとのことでした。

「登山や離島は医療体制が脆弱なので、体調が万全でなかったり感染に敏感であったりすれば、行くのを控えた方が良い」ともおっしゃっていました。

この夏、子どもと一緒に、久しぶりに家族や親せきに会う計画している人もいらっしゃると思います。感染が広がっている状況ではありますが、対策や備えをとって、夏を過ごしていただければと思います。