学校を休ませた方がいい?悩んだときのチェックリスト
※不登校新聞・キズキ共育塾・Branch作成/松本俊彦医師監修
親に「学校を休みたい」と言わずに我慢する子供もいます。この1カ月で当てはまるものがあるか、ご確認ください。
不登校についての相談先は?
「不登校新聞」代表の石井志昂さんによると「相談先は小さくたくさん持つことが大切。一つに依存すると、合わなくなった時に孤独になってしまうので、細くてもいろいろなところに繋がっておくことが大事」だそうです。
どこに相談していいか迷ったら、お住いの地域の教育相談センター(自治体によって名称が違う場合があります)に相談すると公的な支援の窓口を教えてくれます。
「児童精神科」は全国に少数ですが、保護者が身近に相談できる存在として、小児科医の中でも「子どもの心相談医」の資格を持った医師が1000人以上います。日本小児科医会のホームページで全国の「子どもの心相談医」を検索できます。
👉「子どもの心相談医」検索(日本小児科医会HP) (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
不登校になっても様々な道があります
意外と知られていない 文科省の方針
今回番組では、過去に子供の不登校を経験した親や、自分自身が不登校だった皆さんから、「いままさに不登校に悩んでいる方」にメッセージをいただきました。
子どもの不登校を経験した親から いま悩んでいる親のみなさんへ
■まず「学校にいきたくない」と子どもが言えたこと、言える環境を作れたことはすばらしいことだと伝えたいです。そして、今は光が見えないかもしれないけど、子どもが生きてさえいてくれたら、いつかは必ず光が見える、ゴールが見えるからと伝えたいです。(千葉県40代)
■不登校で人生は終わらない。思っているよりも多様な生き方、進路はある。大丈夫。(兵庫県50代)
■あの頃なぜ学校に行けなかったのか、息子にもよくわからない、というか言語化できないのだと思う。とにかく辛かった。私はこんなに「普通」にこだわっているとは思わなかった。学校に行けないことに自分が偏見を持っていたこと、それに向き合うのもシンドかった。 親も辛いこと、子どもも辛いことをちゃんと自分で認めて自分に優しくしてやってください。過ぎてしまえば、そんなこともあった、と思うけど、渦中はとても辛かった。気持ちを誰かにわかってもらえると良いね。不登校の親の会などに繋がれると少し先が見えて余裕ができるかもしれない。渦中にあるみなさん、抱きしめたいです。(愛知県60代)
■「お母さんが元気で!」というアドバイスに気が滅入るようならそれは「お母さん無理しないで」というタイミングだと思います。あまりお子さんの様子にアンテナを張らず、(難しいと思うけれど)ご自身の体調や心をいたわってあげてほしいです。(大阪府50代)
■「しんぱい」の「ぱ」を「ら」に変えて、子どもを「しんらい」して過ごす。これは親にとっても子にとっても、精神的に救われます。(愛知県50代)
■「信じて見守る」これに尽きます。親も試される時です。何度もつい余計な事を言ってしまうと思いますが、どうか信じてその時が来るのを待っていて欲しい。必ず動き出しますから!その為にもまずは親が楽しんでください。息抜きしながら時々誰かに愚痴を聞いてもらいながら、温かいご飯を作ってあげて欲しいです。親ができる事ってそれくらいしかありませんから。(神奈川県50代)
■私は子どもに、みんなと違う事は武器になる!!とプラスな言葉をかけたりしています。しかし、悟りを開けるほど人間できていないので、怒鳴ったり、怒ったりしてしまいますが笑 みんなと違う道を歩く分、みんなが知らない職種の人や支えてくれる人たちと出会ったりします。遠回りかもしれないけど、人生絶対プラスになるばす!!と、信じたいです笑 きっと大丈夫!!!(静岡県40代)
■今は何事もなかったように成長して、30過ぎて元気に働いています。不登校の原因は、みんなと同じスピードで給食が食べられないことでした。親としてはこんなことで不登校になるのか、不思議でした。でも娘からしたら、重要な事だったようです。(山形県60代)
■道はひとつじゃない、いろんな道があるから、自分なりの道を歩いたらいい。学校に行ってもいいし、行かないなら行かないで、なんとでもなります。親子で創意工夫するチャンス。チーム親子、発動できます。親子関係がすごくよくなって、思春期も怖くない。(東京都50代)
■子どもの心のエネルギーが回復するまでは、 家でゆっくり休ませてあげてほしい。 ただ、渦中にいる親は孤独になりがちなので、 スクールカウンセラーや、地域の親の会などに 参加し相談したり、話を聞いてもらったりして 自分のメンタルのケアーをしてほしい。(埼玉県40代)
■今は苦しい時間ですが、必ず元気になります! 子供の将来を考えると不安しかありませんよね。 ただ、その思いを忘れて、一緒に好きな事や好きな場所に行って、子供のエネルギーをためて下さい。 今、充電期間です。 充電なきゃ、動けません。ただただ好きな事をさせてあげて下さい。 一日中ゲームして、昼夜逆転するかもしれない。 でも、その子にとって、それが充電期間なんだと思います。 (静岡県40代)
■渦中にあるときは、時間が長く長く感じると思いますが、過ぎてしまえば、長い人生の中でほんの少し寄り道したり休んだりした時期があっても問題なかったね、と懐かしく思い出せる時が来るものだと思います。まずは、当事者も家族も、健康を第一に、よく眠って、美味しく食べて、たくさん笑って、先のことはそれからゆっくり考えてくださいね。(福岡県50代)
かつて不登校だった人から いま不登校のみなさんへ・不登校の子を持つ親のみなさんへ
■「辛い場所で無理をする必要はない」「環境を変えたら良くなることもある」と伝えたい。私は高校では学校を変えてから行きやすくなったし、大学では転学部を行って少しは苦しさが減りました。 辛くても頑張らないとって思う子や親御さんもたくさんいるかもしれないけど、今いる場所以外にもたくさん居場所となる所はあるし無理に今の場所にこだわる必要はないよって言いたいです。(石川県20代)
■あなたのツラい思いをもしかしたら誰も分かってくれないと思っているかもしれないけれど。 そんなことは無い。これからの長い人生で同じ気持ちで過ごした人に必ず出逢えるよ。 今は真っ暗な世界だと思う。 いつか小さな光が必ず出てくる! その光を見つけたら迷わずその光に走って行って! きっと楽しい事がたくさんあるよ!(群馬県30代)
■私は不登校になったこと後悔してない、むしろ不登校になってよかった、普通の人とは違う経験をしてイヤな思いもたくさんしたけど、人生一度きり!今を楽しむ!なんでもポジティブに考えて生きる!将来自分にできること絶対にある。不登校を経験したからできること絶対ある!生きてるの疲れたかもしれないけどがんばろう。(静岡県10代)
■不登校という言葉はとてもネガティブな印象が強い言葉だと思います。ですが、学校へ行かない事は全て悪ではないということを伝えたいです。よく、「不登校から復帰出来た」とか言いますが、不登校から復帰することが絶対のゴールではありません。必ずしも不登校の状態から抜け出す必要は全くないと思いますし、自分らしく居られることが1番だと思います。メディアや世間では不登校と言うと人と違う、おかしい、復帰させるためにどうするべきか、などと言われています。勿論、復帰することが本人にとってはプラスな場合もありますが、それだけでは無いことを伝えたいです。(北海道10代)
■私には幼い姪と甥がいますが、その子たちがもし不登校になったら、まずは、学校に行けないのを責めない。行かなくてもいいから、家にいる間、なにかインプットしなさいと言いたい。本を読んでほしい。漫画でも、エッセイでも、小説でもいい。学校に行けないことは、異常ではありません。当たり前のひとつです。今、学校に行けなくたって、できることはあります。私は結局20代半ばで定時制の学校に行きました。年の離れた、現役の15歳の子たちと勉強しました。やっぱり学校って嫌いだなと思ったし、通ってる間は苦しかったです。だけど、勉強はやってみたらおもしろかったし、好きになれる先生にも会えました。10代の頃よりマシでした。行ける時が来たら、そのとき学校に行ったっていいし、そのとき勉強を始めたって、遅くないです。(宮崎県30代)
■学校に行けないことは悪いことでも、ダメなことでもありません。 それぞれの思いがあって、今学校に行かないという選択をしているだけです。 大切なのは、自分の未来に向かって少しでも前向きになれる様に考えたり、行動できることだと思います。 親御さんはそれに寄り添って、一緒になって考えてあげるだけでも、すごく安心できると思います。(千葉県30代)
■別にいま現在で学校に行けなくても、それは「現在」のことなので未来にまで絶望しないで欲しいです。 わたしは学校を辞めて通信制高校に通ったりアルバイトをしてみて、改めて「学校」というものがとても小さな世界だと痛感しました。勉強は好きだったので大学に進学もしてみましたが、やはり自分で選択して学ぶことはとても楽しくて仕方なくて、高校の時に命を絶たなくてよかったと本当に思いました。 子どもは苦しい。ぜったいに大人の方が楽しいです。だから、なんとか生き抜いてください。(福岡県30代)
■今不登校のあなたへ。いっしょにジュース買いに行こ~。 不登校のお子さんを持つ親御さまへ。 いろんなことが不安だと思います。勉強、友達、進学、将来など、悩みは尽きないと思います。はやく学校へ行かせたくて口うるさくなるかもしれませんし、感情をぶつけてしまうかもしれません。けれど、自分のお子さんを信じて、ときどきぶつかりながら、いつもと変わらず接してあげてください。ひょんなことから何かきっかけが生まれるかもしれませんから。(静岡県20代)