3回目接種 専門家が語る副反応

NHK
2021年12月15日 午後3:17 公開

ついに始まった3回目接種

順天堂大学大学院・教授 堀賢さんの3回目接種に密着

今月から、医療従事者や高齢者を対象とした新型コロナワクチンの3回目接種が始まりました。感染症対策の専門家で、ワクチン接種についても詳しい専門家の堀賢さん(順天堂大学大学院・教授)の接種に密着取材させていただきました。

堀さん「皆さん、2回目接種のときには副反応について気になったのではないかと思います。3回目は、2回目よりもっと強い副反応が出るのでは?と心配されている方も多いのではないでしょうか。実際どうなのか、身をもって示したいと思います」

実は、堀さんのもとには、重い副反応を心配して、「今のように感染が落ち着いた状況なら、接種について迷う」というためらいの声も寄せられているそうです。

まだデータが少ない初期段階の報告ですが、イギリスで行われた調査では、ファイザーのワクチンの3回目接種直後は、オミクロン株に対しての70~75%の発症予防効果が期待できると推定されています。

イギリスの調査によると 3回目接種後オミクロン株にも効果が期待できるという

この数値は、従来株やデルタ株に対してと比べるとやや劣りますが、今後、もしオミクロン株が拡大した場合のことを考えると、3回目接種には意味があると堀さんは考えています。

実際の副反応は?

3回目接種の副反応は?

その後、堀さんが取材に応じてくれました。2回目の接種の後には、腕の重さや軽いだるさなどが出たものの、仕事には支障が無かったという堀さん。3回目接種のあとは、ややつらかったそうです。

堀さん「接種翌日なんですが、打った日の6時間後くらいから接種部位が痛み始めて、夜になってから少しずつ微熱が出始めて、38度を越えるほどの発熱がしばらく続きました。全身のけん怠感もかなり強かったです。身体を起こすことがちょっとおっくうになるくらいの強いけん怠感で、解熱剤を飲んだらなんとか身体を起こせるようになって、熱も下がりました」

ファイザーのデータによると、3回目接種の副反応は、2回目の後とほぼ同じ傾向です。

ファイザーのワクチン 3回目接種後の副反応

このうち、3回目接種後の発熱の報告は8.7%とされていますが、堀さんのようなケースもあります。解熱鎮痛剤などを準備しておくことや、いわゆる“ワクチン休暇”の確保については、3回目接種の場合も必要となりそうです。

体調不良はいつまで続く?

3回目接種から45時間後となる12月15日の朝8:00、再び堀さんにお話を伺いました。

堀さん「腕の痛みがピーク時の3分の1くらい残ってはいますが、発熱やけん怠感などはほとんど無くなりました。実は今回、1回目・2回目のときと比べて、若干体調がすぐれない状況で接種を受けました。そのことも、副反応がそれまでより重かった原因のひとつではないかと思っています。3回目接種に臨まれる方は、できるだけ体調が良いときに受けるほうが良いでしょう。そして、もし接種後に体調が優れないときは、しっかりと休むことをおすすめします」

堀さんの3回目接種について番組でお伝えすると、すでに3回目接種を終えたという医療従事者の方から多くの体験談をお寄せ下さいました。「ワクチン休暇がほしい」という切実な声をつづって下さった看護師の方も少なからずいらっしゃいました。来年には、一般向けにも3回目のワクチン接種が始まる見込みです。オミクロン株など、新たな変異株に対しての効果の検証に加えて、希望する人がスムーズに接種を受けられるような体制の整備が求められています。