
第2の医師に意見を聞くセカンドオピニオン。実際に受けた時の手順やポイントをまとめました(地域や医療機関によって違いがあります)。
①セカンドオピニオンを受ける目的を考える
治療法の選択に悩んでいる場合は、特にセカンドオピニオンの受診がおススメです。
②セカンドオピニオンを受ける医療機関を探す
基本的には患者側が探します。探し方のポイントは2つ。
●医療連携室に相談:大きな医療機関の中には「医療連携室」があることが多く、セカンドオピニオン先探しを手伝ってくれます。「地域医療連携室」「病院連携室」という名前の場合もあります。
●HPで探す:例えば「(病名)+(受診したい地域名)+病院」で検索し、医療機関のHPを閲覧。「診療実績」という言葉も加えて検索すると、自分の病気を取り扱っている件数を比較でき、その数が多い医療機関はセカンドオピニオン先としておススメだそうです。
③主治医に伝える
「主治医に気まずくて言い出せない」という方は、看護師などの医療スタッフに相談し、医師につないでもらうのもおススメです。
④セカンドオピニオン先に申し込み
セカンドオピニオンは健康保険が使えず、自由診療になります。
⑤セカンドオピニオン先に申込書・同意書を送る
⑥主治医から紹介状・検査データを受け取り、セカンドオピニオン先に送る
セカンドオピニオン先では新たに検査を受けられないので、主治医の下で受けた検査データを送る必要があります。医療機関によってはデータを出すのに時間がかかる場合があり、「いつまでに必要」と確認・お願いするのがおススメです。
⑦日時・担当医の決定
⑧セカンドオピニオンを受診
番組にご出演くださった聖路加国際病院の看護師・橋本久美子さんによると、セカンドオピニオン先の医師と話せる時間は約30分、長くて1時間。「時間が足りず聞きたいことが聞けなかった」という人もいるので、事前に質問リストを作ることをおススメします。受付などで事前に渡しておくと、医師によっては先に目を通してくれ、さらに時間が節約できます。
⑨主治医を再受診
⑩治療方針決定
主治医の下で治療を受けるか、セカンドオピニオン先で治療を受けるかなどを決めて、治療開始。
※進行の早い疾患の場合、この間に悪化してしまうこともあるので、医師と相談しながら進めることをおススメします。