ニュース速報

#ふつうアップデート (1)「ファッションのふつうって何?」

NHK
2021年4月22日 午後8:00 公開

マイノリティーの目線から世の中の「ふつう」を見ていく新企画。

1人1人違う「ふつう」を知ることで、みんなが暮らしやすい社会にアップデートする方法を考えます!

今回のテーマは「ファッション」

車いすユーザー×ファッションの「ふつう」

車いすユーザーに話を聞くと

『アウターを着て外出すると、タイヤにあたって汚れるのが「ふつう」』

『ブラウスの背中側がしわくちゃになるのが「ふつう」』

といった声が。これってどういうこと??

車いすユーザーの石嵜麻南未さんの買い物について行ってみました。

お目当ては、靴と裾の間に少しだけ肌が見える「絶妙な丈のズボン」

これまで買ったズボンは、裾が理想より上がりすぎて、足首が見えすぎてしまうことがほとんど。

というのも、ズボンは立った時と比べ、座った時の方が丈が短くなる。

石嵜さんは、この引き算を頭で想像しながら買い物するのが「ふつう」なんだそう。

どうして想像だけで買わないといけないのか?

石嵜さんに案内されたのは、店内にあるマネキン。

見てみると・・・なんとどれも「立ち姿」!

「すわり姿」がふつうの石嵜さんにとって参考にならない!

試着をしようと試着室に行ってみると・・・

人の手を借り横になってズボンを履くのがふつうの石嵜さんにとって十分なスペースがない!

ちなみにこれ、この店に限った話ではありません。

▼大阪・梅田で調査したマネキンは1625体のうち、すわり姿は77体。

車いすのマネキンはゼロ。

▼関西の大手百貨店で車いすが入れる試着室があるのは20店中、6店のみ。

石嵜さんが横になった状態で試着できる店は1店のみ

というのが現状。

結局、この日も想像だけでズボンを買った石嵜さん。家に帰って履いてみると・・・

「理想の丈より5cmも長い」という結果でした。

これを受けてゲストの乙武洋匡さんから、こんな提案が。

「横になれる試着室を用意するのは現実的に難しいのかなと思う。例えば、ショッピングセンターの多目的トイレに持ち出して試着することを認めるとよいのでは?」

ゲストの河北麻友子さんは、

「私はいつも立って試着するけど、座ったときのフィット感とか長さって大事だなって気付かされました」

ちなみに、日本人が1日に座っている時間は、およそ7時間!

座り姿のファッションは、誰にとっても関係あるのかも!?

「#すわりコーデ」プロジェクト始動!

ということで、石嵜さんから提案があった#すわりコーデ」プロジェクトを始動!

みなさんの座りコーディネイトの写真を下の投稿フォームから送ってください!

たくさん集まれば、ファッションの「ふつう」をアップデートできるかも!?

すわりコーデ募集ページはこちらから

「自分好みのシャツが着たい」

脳性まひの小薗陽広さんはこの春、中学生になったばかりの12歳。

最近オシャレに目覚め、細身のシルエットのシャツをかちっと着ることに憧れている。

というのも、いつも着ているのは、大きめサイズのトレーナー

腕の曲げ伸ばしがうまくできず、服を着るのに介助が必要な陽広さん。

お母さんが買ってきた着せやすいトレーナーを着るのが「ふつう」なんだそう。

そこで、ものは試しに形やデザイン、素材などが異なるシャツを実際に着みることに!

いろいろ試してみた結果、陽広さん、お母さんが満点をつけたのは・・・

袖は肩のラインより下に付いているシャツ。

身幅は大きく、細身のシルエットではないけれど、着てみたら気に入ったそう。

陽広さんからは、「着てみないとわからないことがある。着てみるもんですね」との感想が。

あずみんのモーニングルーティーン「ふつう」

車いすユーザーで1人暮らししているあずみんの「ふつうの朝」を撮影しました。

一人ひとりが違うことが「ふつう」

番組のご意見番・玉木幸則さん

「障害のある人とない人の「ふつう」が違うということではなく、障害のあるなしに関係なく、一人ひとりの「ふつう」が違うということが「ふつう」だから、そこは誤解しないで欲しい」

「#ふつうアップデート」は、今後も放送や番組ホームページで展開していきます。

みなさんのご意見や感想もお待ちしています!