あなたの隣の“メンタルさん” 〜精神疾患 自分らしく生きる〜

NHK
2022年4月22日 午後11:00 公開

4人に1人が何らかの精神疾患と診断される今。精神疾患を隠さず、“オープン”にして生きる人たちが登場。精神疾患のある人が、どうすれば自分らしく生きられるのか。周囲の人は何が出来るのかを、当事者と一緒に考える。

<番組の内容>

▶︎精神疾患 自分らしく生きるには?

▶大阪・クリニック放火事件 

患者が語るオープンな生き方との出会い

▶︎精神疾患をめぐる現状

▶︎“メンタルさん”を集めて本音トーク「松本夜会ハウス」

▶︎もしもあなたの隣に“メンタルさん”がいたら?

<出演者>

ベッキーさん(タレント)

井上智介さん(精神科医)

山田悠平さん(精神障害当事者会「ポルケ」代表)

レモンさん(番組MC)

玉木幸則(番組ご意見番)

あずみん(番組コメンテーター)

精神疾患 自分らしく生きるには?

<VTR>

突然ですが、あなたの周りに精神疾患の人はいますか? 

2人組の男性「彼が。上司にパワハラ受けちゃって頑張ろうと思ったけど体が追いつかなくなっちゃって。」

女性「あ、いますよ、1人、お友達。(どんな感じ?)うつ病 元気ない 。」

精神疾患とは、うつ病、統合失調症、発達障害など、気持ちや思考が思うようにコントロールができず、日常生活に困難が生じる病気。今や、4人に1人が、何らかの精神疾患と診断されている。

去年12月、大阪にある心療内科のクリニックが放火され、26人が亡くなった事件。現場となったクリニックは、働く人のサポートに力を入れていた。

このクリニックに通っていた男性。精神疾患を隠すのではなく、オープンにして働いている。

男性「オープンというか自分の今の状況を仕事する上では伝えたら伝えて、その上で働き始める。じゃあ僕もそれでいいんだなと思って。あんまり堅くこうじゃなきゃいけない、ああじゃなきゃいけないって思う必要がなかったんだ。」

今回バリバラでは、精神疾患をオープンにして生きる人たちを取材。あなたの隣にいるかもしれない精神疾患の人が、どうすれば自分らしく生きられるのか、みんなで考える。

<スタジオ>

レモン:今日はね、精神疾患のある人のことWE ARE親戚のこと考えていこうと思うんですが。玉木さん、なによりも去年の大阪でおきたあの事件、これ忘れたらあかんとおもうんです。どう思います?

玉木:あの事件がおきたときはすごくもやもやしてたよね。今回はなくなった26人の方の弔いも含めてやっていきたいなと思います。

今日のゲストは、ベッキー。大事な話があるみたい。

さらに、当事者団体の代表・山田悠平さんと、精神科医の井上智介さん。井上さんは、精神科のイメージを明るくしたいと、アフロヘアで登場。

ベッキー:私はですね、実は20代の頃にメンタルの不調を抱えて、そういうメンタルのクリニックに通っていた時期があるんですよ。

レモン:メディアで言うのは初めて?

ベッキー:言ったことないです。もう変装しまくって友達にもいわずに、実は通ってた時期あるんですよ。

レモン:どんな変装してたん。

ベッキー:もうねマフラーを4重ぐらいして。

レモン:(笑)4重ぐらいして!

ベッキー:やっぱり元気、ポジティブ、前向きみたいなイメージがあるから、そんなわたしがそういうところに通ってるっていうのは、何かウソをついてるとか、キャラを作ってるってなっちゃうと思って。だから私としては遠いお話ではないというか。自分もちょっと体験したことあるから。

レモン:井上さん。精神疾患というのはオープンにしにくいというイメージがあるようなんですけど。最近はどんな感じですか。

井上:僕が実際、クリニックをやらせていただいてるんですけども、オープンにしてですね、しっかり自分の疾患っていうのを受け入れながら治療に向かう方っていうのは多くなってるかなあというふうに、肌感覚としてありますね。

ベッキー:テレビ見てても増えましたよね、芸能人さん。あれすごいいい事だなと思って。オープンにしていいんだって、見てる人も思うと思います。

レモン:もちろんね、いやいやまだそんなタイミングじゃないっていう人もおるかもわからんけど、いいんだって思う人もいるからね。

ベッキー:選択肢が一個増えたようなね。

玉木:やっぱしオープンにすることが、正しいとか正しくないとかじゃなくて、オープンにしたくてもできひん人がいるし、しなくてもいいって思っている人もいるってこともわかった上で、これも見て欲しいなって思うし。

あずみん:ということで今日は、精神疾患をオープンにして暮らす人たちを通して、どうすれば精神疾患の人たちが自分らしく生きられるのか、周囲の人は何ができるのかっていうのを考えたいと思います。

ベッキー:ただ精神疾患っていう言葉も重かったり、強いなって思うんですよね。

レモン:当事者の声で、番組の取材のときにあったんですけども。呼びかたをね、もうちょっとなんかないかなって言われたんで、例えば “メンタルさん”っていうのどうっていう意見がでたり。英語でメンタリーイルっていうんやけど、メンタリーさん。当事者の山田さん的にはどう思います?

山田:精神障害ってラベリングされたことによってそれをどう受け止めようかっていう。言葉の響きとしてもやっぱりとても重いものがあるなってことを経験的にも感じます。

レモン:言われた側もドンと来る感じやんね。

山田:伝え方とか言い方っていうのはいろんなやり方もあっていいなと思いますし、今回みたいにですね、メンタルさんっていう非常にカジュアルななかで伝えていくっていう、そういった試みもいいんじゃないかなと思って。

玉木:今回は(メンタルに)”さん”をつけて優しく包むような言い方をしていきたいっていうことと、他にも別の言い方を当事者目線でまたみんなで考えていければいいかなと。

大阪・クリニック放火事件 患者が語るオープンな生き方との出会い

去年12月、心療内科のクリニックが放火された事件。事件のあったクリニックに通ったことがきっかけで、オープンに生きる道を選んだ人を取材しました。

<VTR>

大阪でドライバーとして働く、新田賢斗さん(仮名)、47歳。自分の経験を話すことで、精神疾患の人が生きやすくなればと、今回 取材に協力してくれた。

新田さんには、発達障害と抑うつ症状がある。疲れやすく、やる気が起きないときには、家の中でネット動画を見て過ごすという。

新田「テレビのニュースよりおもしろい。くつろいじゃってる」

かつて、大手の鉄道会社に勤めていた新田さん。38歳のとき、精神疾患を発症。その1年半後、退職することに。

新田「助けを求める人もゼロで。しょうがないなというのはありましたね。確かに病気が治らないまま会社もずっと在籍させるのは、それはそれで無理だから。」

会社を辞めて以来、人との関わりを避けてきた新田さん。次の仕事を始める気力も失われていた。

新田「応募はしようと思うけど、理解されない周りだったらどうしようとか。結果、はみごにされるかもしれないなっていう訳の分からない妄想が逆に勝っちゃってたんですよね。働かないんじゃなくて働けないってこういうことなんだと。」

転機が訪れたのは2年前。放火事件のあったクリニックとの出会いだ。

新田さんを出迎えてくれたのが、院長の西澤弘太郎(にしざわ・こうたろう)医師。これまで、クリニックを転々とし、どこも長続きしなかった新田さんに、「いつでも寄って下さい」と優しく声をかけてくれた。

新田「常に先生は僕の目とか表情とかいろんな雰囲気を察知しながら問診をして、面白かったのは『頑張りましょう』って言わないんですよね、あの先生。頑張らなくて良いんだっていうふうに思えたので。その瞬間この人に任せて間違いないなって直感で思ったんですよ。」    

ある日の診療でのこと。新田さんは、これからどう働いていけばよいか、西澤医師に相談した。すると、こんな言葉をかけてくれた。

新田「オープンというか自分の今の状況を、会社でもどこでも仕事する上では伝えるなら伝えて、その上で働き始める。できることは伝えて、ここまではできませんってちゃんと断ろうと」

西澤医師に背中を押された新田さん。精神疾患があることをオープンにして、職探しを始めた。しかし、100社以上に応募したものの、面接にすらたどり着けなかった。

そこで新田さんは、クリニックで開かれていた「リワークプログラム」に参加。再び仕事を始めることを目的とした、このプログラム。ストレス軽減の方法を学んだり、働くことを想定した資料作成などの実践トレーニングを、当事者同士で行った。

新田「同じように苦しんでるのがこれだけいるんだっていう。一つの安心感みたいなもんですかね。あんまり堅くこうじゃなきゃいけない、ああじゃなきゃいけないって思う必要がなかったんだっていうのが勉強になったかなと思いますので。」

同じ境遇の人たちと関わることで、今の自分に何ができるか、見つめ直すことができた新田さん。

1年前、得意な車の運転技術を生かせる仕事を見つけた。それは、障害者施設に通う人たちの送迎。週に4日、障害者雇用で働いている。

新田「バランスよく精神を保てて、落ち込まない程度にやれてるのは、そこは自負していいのかなって」

一緒に働く人たちは、新田さんのことをどう見ているのだろう?

採用担当「ちゃんとやってくれる安心感がある」

施設長「利用者乗せて安全第一なので」

ドライバー「彼の人柄からしてしっかりその辺の意識をもちながらやってるなとみさせてもらってます」

新田「きよちゃん、つくよー」

職員「まだ前は余裕ある感じ?」

新田「もうちょっとね、じゃ緩めよか。前、オッケー?じゃあこれで」

新田さんは、今も毎月、クリニックのあった場所を訪れている。

新田「先生がうちへどうぞとお話聞きますよって言ってくれなかったら今の僕はいないんじゃないか。もし聞いてるなら、見てて下さいって言うしかない」

精神疾患をめぐる現状

<スタジオ>

ベッキー:やっと素敵な先生と出会えたのに、引き裂かれてしまったのがすごく悔しくて、悲しいなっていうのと、あと新田さんが今、生き生きとお仕事されてる姿が素敵でしたね。

レモン:オープンに生きることで、得られることってなんだと思いますか?

井上:そうですね、オープンにすることは、自分自身の疾患をちゃんと受け入れるっていう、意味合いがすごくあるかなという。

レモン:受け入れる。

井上:はい。それによって治療の意欲っていうのも上がるかなと思うんですよね。周りの人もですね、そうやってちゃんとオープンにすることで、助けてくれる人っていうのもたくさんおられますし、オープンにすること自体が自分のSOSになるっていうのはあるかなと思っているので、いいこともそれなりにあると思ってます。

レモン:山田さんはどうですかね?

山田:僕、入院を4回ほど経験したんですけれども。最後の入院の時にですね。同じ病室になった人で、初めて本当に自分が病気になる直前までの状況だとか、なった後のしんどい気持ちを打ち明けることができたんですね。

レモン:へぇ。

山田:その方が凄く耳を傾けてくれて、そこでやっぱり一つ楽になれたっていう、その一言が本当に大きいなと思います。やっぱ、自分の中に抱えていた内なる偏見みたいなものもあったなってことも後から気づかされるんですけれども、そういったことから自由になって、これからどう生きようかなっていう、初めの一歩をつくることができたんじゃないかな、なんて思います。

実は最近、社会的にもこんな動きが。

2018年、「障害者雇用促進法」が改正。身体障害者と知的障害者に加えて、精神障害のある人の「障害者雇用」が、企業に義務化された。

さらに、教育現場でも新たな動きが。今年4月から高校の保健体育の授業で『精神疾患の予防と回復』というカリキュラムが必修化されることになった。

井上:若いうちから、こういった精神疾患について学んだりとか触れていくことっていうのは、今の社会にあるタブーだったりとか、触れちゃいけないようなことっていう考え方を、少しは抑えてくれると思うんですよね。

ベッキー:私も10代の頃は“精神疾患”なんて、遠くにあるお話だったんだけど、大人になって自分がメンタルさんになったり、メンタルさんが近くにいたりとかして、身近に感じるようになったので、若いうちから、こういうことがあるんだって知るのはすごくいいと思いました。ただ教え方?

ベッキー:先生がこんな怖いことがあるよ、こういう薬を飲まなくちゃいけないんだよとか、そういう教え方をすると怖いもののまんまになっちゃうから。身近にいるからね、みんなで支え合おうね、頑張ってる人ってことだよ、みたいないい雰囲気でね、伝わったらいいなって思いますよね。

レモン:さぁ、ところでね。オープンにする、いい面はもちろん分かるんですが、オープンにしたが故の大変さもあるんとちゃうかなと。山田さんと思います?

山田:正直あるかなと思いますね。やっぱりまだまだ偏見や差別の問題ありますので

レモン:ですよね。

山田:そういう中で、相手の受け止めが必ずしもこう自分が想定してたようなですね、明るかったり前向きなものではなくて、どこか後ろ向きだったり。やっぱり多くのメンタルさんがですね。孤立をしてます。

“メンタルさん”を集めて本音トーク「松本夜会ハウス」

そこで今回、“メンタルさん”を集めて、ある企画を開催! 

MCは、お笑い芸人の松本ハウス。統合失調症をネタにしながら30年漫才を続ける、メンタルさんのパイオニア。

<VTR>

当事者たちが、オープンにしたがゆえの、よいこと悪いことをぶっちゃけトーク。「松本夜会ハウス」!

♪ピンポーン

いずも「こんばんはいずもで~す」

松本・加賀谷「どうもいらっしゃ~い」

加賀谷「いずもさんの大きいこと。(身長は)おいくつぐらいある?」

いずも「193ぐらいです」

加賀谷「93!」

東京に暮らす、いずもさん30歳。

発達障害で、コミュニケーションをとったり空気を読むのが苦手。さらに、適応障害もあり、新しい環境に馴染むのが難しい。

高校生のとき、診断を受けたいずもさん。大学に入ったものの症状が悪化し、半年で中退することに。

21歳の時、障害者雇用で病院の食堂に就職。精神疾患をオープンにする道を選んだ。今では調理師免許も取得、料理や接客を任されるまでになった。

きゃさ「こんばんは~よろしくお願いします」

松本ハウス「はいどうも~」

松本「もうきゃささんもね、素敵ですね」

加賀谷「素敵ですね」

きゃささん、31歳。大学生の時、双極性障害と診断を受けて以来、精神疾患をオープンにしてきた。

きゃさ「受け入れられなければ次だ次!ぐらいのノリだったし、ここは通らなきゃいけない関門でとりあえず言う感じでした。」

6年前には、病気に理解のある夫と結婚!ラブラブな日々を送っている。

それでは早速、夜会スタート!

松本「オープンにしてよかった点ってありますか?いずもさんどうですかね?」

いずも「僕、実は今の仕事始める前に学生時代、何回かバイトしてるんですよね。で、一番長めに続いたのが1か月。一番短かったのが1週間。発達障害っていうの隠して働いてたんですけど。だから全然続かなくて。で、障害者雇用で今の職場に初めて入って9年続いていて。たぶん、これで障害を明かさずに自分の中だけで抱え込んだら、たぶん9年も続いてないです。」

そんないずもさん、今ではこんな活動も。

いずも「カレー作ったけどどう?」

「うまいよ普通に」

いずも「どうもありがとうございます。」

月に2回、マイノリティーの人たち向けのバーを、友人と一緒に開いている。

「ADHDとASDの両方あって、あとはうつ病。バーで話しするだけでも気が楽になれる。」

松本「いいな~」

いずも「僕、居場所がほしくて、それで続けてるんですよね。居場所にしてもいろんな種類があってよいと思うんで、それでこういうのをやってて。」

松本「行ってくればいいじゃん」

加賀谷「行ってみたいですね」

きゃさ「私も行きたいです~」

松本「じゃあ、きゃささんはどうですか?オープンにして良かったことあります?」

きゃさ「今の夫との生活で言うなら、やっぱりちょっと体調的にしんどいみたいなときは夫も協力して意識してくれてるので、伝えて良かったなって思います。」

夫の支えもあり、今では精神的に安定しているきゃささん。

5年前から毎日記録している体調管理のグラフ。結婚当初の記録を見てみると、気分の浮き沈みが激しい。でも、最近は、すっかり安定。

きゃさ「オープンにできる環境と夫の理解があって無理しないから相乗効果で安定してきたと思います。」

松本「すごいね。信頼関係がすごいですね。」

「精神疾患をオープンにしてよかった」という声の一方で、今も、偏見や差別を受けることも少なくないみたい。こちらは、当事者団体が精神疾患のある人たちに行ったアンケートで寄せられた声。

「統合失調症の自分だけ、親族の冠婚葬祭に参加させてもらえなかった。」

「発達障害を理由に異動希望を全無視され、ある部署に飛ばされた。」

「結婚相談所に登録はできたが双極性障害のため、紹介を断られた。」

2人にも、オープンにして困ったことを聞いてみた。

いずも「理解を示してくれる上司もいればしてくれない上司ももちろんいまして・・・」

働いている食堂でのある日のこと…。調理や皿洗い、接客で大忙し!パニックになったいずもさんは、店長にあるお願いをした。

いずも「『僕、発達障害なんで配慮をお願いします』って言ったんですけど、そしたら、『甘え』とかって。」

いずも「『そんなもん気にするな』とかって言われて。そういう理解してくれないが故にキャパを超える仕事を押しつけられたこともあった」

松本「疲れちゃうよね」

いずも「疲れます。今の職場の上司はよい人なんですけどね。」

松本「じゃあきゃささんはどうですかね?」

きゃさ「夫と結婚が決まって、夫の実家にご挨拶に行った時に、双極性障害ってことは夫から義理の両親に伝えてもらってたんですけど、そしたらお会いしに行って座ってすぐ『子どもも無理だと思って』って泣かれてしまって。義理の母に。」

きゃさ「それで、無理ってなんだって思って、すごい傷ついちゃって」

松本「きついよね。最初にそれは。」

きゃさ「正直遺伝を心配してるのか、子育てのほうを心配してるのか、発言だけだと私もよく分からなかったんですけど」

松本「お義母様の生きてきた時代を考えると、常識として刷り込まれてる時代を生きてきてるので。そっから改められないんだろうね。なかなか」

最後に、お笑いの道に17歳で入ったハウス加賀谷さんが、精神疾患をオープンにしたときの話をしてくれた

加賀谷「自分の精神疾患がバレちゃったらクビになると思って隠してたんです。」

松本「解雇されちゃうと思って。」

加賀谷「解雇されちゃうんじゃないかと思って、隠してたんです。そしたら『もうそれ言っちゃえばいいんじゃないの?』っていうアドバイスをキックさんがしてくれて。そういう発想がなかったんですよ。まだカミングアウトなんて言葉がない時代だったんで」

松本「そこで初めてオープンにされたけど、そっからでもその前からでも僕は変わってないからね」

加賀谷「変わってないですね。キックさんはほんと、成長しない人なんですよ。」

松本「そういう意味で変わってないのかよ!ちょっとは褒めてくれるのかと思ったよ。」

加賀谷「全然成長しない。全くあの頃のまま。」

松本「じゃあ今日はほんとに皆さん、ありがとうございました~!」

一同「ありがとうございました~」

もしもあなたの隣に“メンタルさんがいたら?

<スタジオ>

ベッキー:いい夜会でしたね。すごく楽しそうだったし。やっぱり人の支えが本当に大きいなって思いますね。

レモン:とはいえ、ベッキーやっぱり、タイミングはあるよね。今はもう絶対オープンできへんなっていうのとか。

ベッキー:ありますね。私もやっぱできるだけ人に言いたくなかったけど、にしても耐えられなくなっちゃったから、徐々にちょっとプチオープンしたっていうか。

レモン:プチオープンね。

ベッキー:マネージャーさんと家族にしか言えなかったけど、楽屋でも我慢できなくなっちゃったから、次の段階としてメイクさんとスタイリストさんには言って。実は「今ちょっとメンタルさんなんです」って言って。そしたら、みんな「話してくれてありがとう」って言ってくれて。

あずみん:へー。

ベッキー:あ、こんなに楽になるんだ。じゃあ、私は楽屋の中でも、自分の呼吸ができるんだって思えたんですよね。

井上:自分がですね、生きて行く中で生きやすさを見つけたいとか、自分の幸せっていうものを見つけて行くプロセスの中で、「あぁ、この人だったらオープンにしてもいいかな」というような人が必ず見つかります。その時に初めてですね、オープンにした方が自分はいいのかなと。

山田:例えば、歯医者さんに行ってるだとか、内科で風邪薬もらっただとか、それと同じような感覚で、自然な形で言えるような状況ですね、どんどん作っていくといいかなって改めて思います。

井上:僕が外来とかやってて思うこととして、メンタルさんが病院に来てですね、その方が働いていたら、会社の上司の方とかも来てくれたりすることがあるんですね。

一同:ヘぇ〜。

井上:よくよく上司の方の態度とかを見てると、僕にばっかり質問するんですね。要は、医学的に何が正しいの?みたいな正解ばかりを求めるんですけど、当事者との対話がすごい少ないなと思っていて、そこが足りていないんじゃないかなって、僕は今思っている次第です。

玉木:当事者だけの問題を今日は言ってるわけじゃないんやね。困ったことを一緒にみんなで考えていくことが本当のインクルーシブっていうか。多様性を考える時代やから。

レモン:そうよね。また、集まって話しましょう。ありがとうございました。

※この記事は2022年4月22日放送「あなたの隣の“メンタルさん” ~精神疾患 自分らしく生きる~」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。