ニュース速報

#ふつうアップデート (2)「アパレル×車いすファッション改革!」

NHK
2021年6月24日 午後8:30 公開

今回のバリバラは、社会の「ふつう」をアップデートする企画の第二弾!

アップデートするふつうは、「ファッション=立ち姿」。お店のマネキンも雑誌やサイトのモデルも、みんな立っている。座り姿がないのってなぜだろう?

「座り姿」もあったらいいのに!

番組レギュラーのあずみんは、ファッションのふつうについて普段からこんな風に考えている。「私たちみたいに車いすの人だけでなく、最近はリモートワークで座っている人もいっぱいいる。そんな人のために座っているポーズのモデルやマネキンがあってもよいのでは?」

ファッションサイトの「立ち写真」をアップデート

そこで今回は、アパレル企業と車いすユーザーがタッグを組み、アクションを起こす。

まず最初のアクションは、立ち姿の写真ばかりが並ぶファッションサイトのアップデートだ。

ファッションサイトを運営するアパレル企業を訪ねたのは、座っているのが「ふつう」の3人。筋力が徐々に低下する病気で3年前から車いすに乗っているあやこさん、生まれつきの骨の病気で外出する際は車いすを使うさしみちゃん、そして10年前の事故で下半身まひになり車いす生活となったひろこさんだ。

彼女たちは「いつも立っている写真を見て、座っている姿をイメージし服を買っている」「座っている写真が絶対ほしい!」という。

これまで考える機会がなかった。ハッとしました

3人はアパレル企業のオフィスに突撃! サイトに座り写真を掲載できないか? 相談してみた。

アパレル企業の社員たちは、「これまで考える機会がなかった。ハッとしました」と座り写真をサイトに掲載することに賛同。どんな座り写真が良いか、一緒に考えることに。

あやこさんは「座ったときスカートのボリューム感がどれくらいあるのかが知りたい」そう。スカートが車いすのタイヤに巻き込んで、黒くなってしまうことが多いからだ。そのため、座ったときの裾の広がり具合が見えるように、座り姿で横から撮ったの写真が見たいという。

するとアパレルチームからも、「じつは車いすの人だけでなく、自転車に乗る際にスカートを巻き込みそうで、買うのをためらう客もいる」との声が。

座り姿の写真をサイトに掲載することは、車いすユーザーに限らず、日常で座ることがある誰にとっても役に立つことがわかった。

サイトに「#すわリコーデ」が続々登場

後日、サイトには座り姿の写真が「#すわりコーデ」としてが続々登場。 さらに、後ろ姿の座り写真も掲載することにしたという。お尻周りのダボ付きや、背中のボタンの有無がチェックできるようにするためだ。写真に添えるコメントも、「座ると丈が短くなるけれど、夏らしい丈感」など実際に着て感じたこと書くことにした。あやこさんは「素敵過ぎ!なぜこれまでなかったのか? ファッション業界はもっと座り写真を入れるべき」と大興奮!

アパレル企業の社員も、「これをきっかけに、座った時の方がかわいいお洋服など出てくるかも」「座りコーデをアップすることで、よりファションを楽しんでもらえる人が増えるなら、もっとアップしていきたい!」と話す。

店員さんと一緒にすわりコーデを見つけよう!

続いてのアクションは、「ショップ店員とおしゃれなすわりコーデを見つけよう」。

着替えに介助が必要で店で試着ができないのがふつうなあずみんと、同じく車いすユーザーで、着やすさ重視のためコーデがワンパターンな大久保さんが、すわりコーデを探すべくお店を訪れた。

大久保さんは店員と一緒に、女の子とデートするための襟付きシャツとズボンを探す。手先を細かく動かすことが苦手な大久保さんのオーダーは、自力で着替えやすい服だ。

一方あずみんがほしいのは、大人カジュアルなワンピース。ちょうど良い丈のワンピースを選ぶために、店員のすすめであずみんは人生初の試着をすることに!この日訪れた店にはベッド付きの試着室があり、あずみんは店員に介助してもらいながら、着替えをすることができた。

そして、完成したコーデを披露する二人。大久保さんは、ウエストゴムだけどきちんと見える紺色ズボンに、ボタンをとめていなくても目立たないデザインのシャツ。あずみんは、丈感ぴったりの水色のワンピースで登場した。あずみんは「大げさじゃなく、人生初の試着だった。こんなにかわいくて自分にピッタリの服を見つけられて嬉しい!」と話す。

車いすユーザー×アパレルぶっちゃけトーク

あずみんと大久保さんの買い物の様子を見たアパレル企業の社員から、以前から話してみたかったという本音が語られた。「接客の際、障害者に声をかけることをためらってしまう。それは、何か嫌な思いをさせてしまわないか?という思いがよぎるから。どんな接客をされたら嫌ですか?」。

脳性まひによる言語障害がある大久保さんからは「僕がなんと言ったか伝わっていないのに聞き返さない店員さんもいる。遠慮しなく聞き返して欲しい」と話す。あずみんからは「意外と『地雷』はないですよ(笑)」との言葉が。「障害があってもなくても『地雷』がある人はいる(笑)だから、障害があるなしに関係なく、気になったらまずは声をかけてほしい」と番組ご意見番の玉木さんが伝えた。

バリバラはこれからも社会のさまざまな「ふつう」を見直し、アップデートに挑みます!