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夏の生放送直前SP!バリバラ×SDGs

NHK
2021年8月19日 午後8:29 公開

恒例の夏の生放送、今年の放送は8月22日午前0時からスタート!

テーマはSDGs(持続可能な開発目標)だ。バリバラでは、これまでもマイノリティーのリアルな声を届け、SDGsについてもさまざまな角度から考えてきた。

今回は、過去の生放送を振り返り、3日後の放送に向けて、予習していく!

SDGsは「地球上の誰ひとり取り残さない」。

SDGsとは、6年前に国連で採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の略。2030年までに世界が達成すべき、持続可能でより良い社会を目指す国際目標だ。17のゴール、169のターゲットから構成され、署名した各国の指導者たちによって「誰一人取り残さない」ことが誓われている。

バリバラのご意見番・玉木幸則さんは「SDGsのポイントは、地球上の誰一人取り残さないに尽きる」と話す。バリバラでは、これまでもずっと「誰一人取り残されない社会」を考えてきた。毎年恒例となった夏の生放送を振り返ることを通じて、バリバラはいったい誰の声に耳を傾け、なにを話し合って考えてきたのか、改めて問いかける!

「感動の材料にされる」障害者の描かれ方。

2016年の生放送では、メディアに登場する障害者が、健常者に勇気や感動を与える道具になっている、いわゆる「感動ポルノ」について考えた。24時間ヘルパーの介助が必要な大橋グレースさん(現在はノアさん)の生活に密着し「感動ポルノ」風ドキュメンタリーを制作してみた。大変さが強調されがちな障害者の日常だが、慣れてしまったグレースさんは「意外と楽」と話す。そして障害を乗り越えたポジティブな感動ストーリーに仕立てようとしても、「そんなベタなパターンじゃない」など、「感動ポルノ」にそぐわない本音が。障害者といっても、実に多様で、いろんな人がいる、という当たり前の事実を伝えようとした。

スタジオでは、障害者の描かれ方について、本音トークが繰り広げられた。先天性四肢欠損症の岡本真希さんは、「普通に生きているだけなんで、感動の材料にされたくない」と主張。ゲストのカンニング竹山さんは、「(『感動ポルノ』は)いい番組を見ているような気になる。自分もいいことしているような気になる。正義に参加しているような気がする。気のせいなのに」と告白。MCの山本シュウさんは「感動自体は悪くない。けれど感動の種類を理解していないといけない」と語った。

続く、2017年の生放送のテーマは「夢」。この年は、夢を叶える障害者に密着するというドキュメンタリー風番組を制作。「感動を分かち合う」そんな「感動ポルノ」企画のパロディだ。

番組では、脳性まひの鍛冶克哉さんの「山に登る」という夢を叶えることになった。しかし、最初の登山口の階段を登れず、あっさりと断念。結局、リフトで頂上へ。山からの景色を見て満足そうな鍛冶さんが「障害者が頑張っているのを見て、そもそも面白いですか?」と視聴者に問いかけた。

障害者は社会から取り残されがち

これら過去の「感動ポルノ」の検証と、SDGsのポイント「地球上の誰ひとり取り残さない」はどう関係しているのか? 玉木さんはこう話す。

「障害者は社会から取り残されがち。これまでメディアで取り上げられてきたのは感動の文脈にのっていける障害者だけ。それ以外のマイノリティーは取り残されてきたという問題を2016年と2017年は考えたということ」。

2016年の生放送では、スタジオにいるにも関わらず、最後まで一言も発しないカッパの格好をした、寝たきり芸人・あそどっぐの存在がネットで話題になった。振り返って、玉木さんは、あえての置いてきぼりの意図についてこう話す。「あそどっぐみたいな、特に重度の障害者は感動的に取り上げられがち。なんの意味もなく、ただそこに存在することで誰ひとり取り残さない、というメッセージになったはず」。

「地球上の誰一人取り残さない」を考え続けてきたバリバラ生放送

さらに、2018年の生放送では手話や字幕放送を駆使して、誰もが楽しめるテレビ番組を作ろうと実験。

2019年の生放送『愛の不自由、』は、愛をテーマに、「障害者や性的マイノリティーは恋愛やセックスを楽しめないのか? 」を当事者たちが赤裸々トーク。玉木さんは、障害者は恋愛から遠い存在として取り残されていること、性的マイノリティーが、社会から「いないもの」にされていることを指摘した。

2020年は、コロナ禍の夜の街に生きる人たちが登場。ドラァグクイーンや風俗嬢が、差別される怖さや社会から置いてきぼりにされていると感じる胸の内を語った。

これまで、さまざまな角度で「地球上の誰ひとり取り残さない」ためにどうすればいいのか?を考え続けてきたバリバラ。

今年の生放送は、教育やジェンダー、民族、国籍など、生きづらさを抱えたマイノリティーたちが本音トークを繰り広げる!

22日午前0時からの生放送にどうぞご期待を!