障害があってもなくても、一人ひとりの尊厳が大切にされる世界を目指すために制定された国連障害者権利条約。2006年に国連総会で採択され、日本も2014年に批准、締結している。今回、国連の障害者権利委員会が日本の現状を初めて審査した。国連で問われたさまざまな課題とは?1週目の今回は精神医療のあり方について考える。
<番組の内容>
▶︎国連障害者権利条約と日本への勧告とは?
▶︎ジュネーブでの対日審査
▶︎問われる日本の精神医療
▶︎身体拘束の体験
▶︎不適切な拘束をなくすために
<出演者>
山田 悠平さん(統合失調症/精神障害当事者会「ポルケ」代表)
中村夏実さん(解離性障害)
レモンさん(番組MC)
玉木幸則(番組ご意見番)
あずみん(番組コメンテーター)
<VTR>
中世の街並みが残る、スイス・ジュネーブ。去年8月、日本の障害者がおおぜい集まっていた。
女性「なんでこんな、バリアだらけ」
男性「階段で行かないといけない」
観光地レマン湖。湖畔には階段や段差がいっぱい。でも、困っていると、そばにいた人たちが集まってきた。
みんなが当たり前に手を貸せば、「段差」も仲よくなるきっかけだ。
スイスの精神医療の歴史を学べる博物館を訪れた人もいた。
ベルン精神医学博物館。かつての精神科病院が、現在は博物館として公開されている。
博物館長「テーブルを閉めれば立ち上がれなくなる」
男性「ここに写真。5点拘束に近い」
以前は、当たり前に使われていた身体拘束の道具。負の歴史を伝えている。
博物館長「ヨーロッパにおける精神医学の歴史を見せたい。過去200年間に、精神科の患者に民衆と国家が何をしてきたか、多くのメッセージを発信している」
おおぜいの障害者が日本からやってきたのには訳がある。国連欧州本部で開かれる、ある条約に関する会議に参加するためだ。
「CRPD!」国連障害者権利条約。障害があってもなくても、一人ひとりの尊厳が大切にされる世界を目指すための条約。
2006年、国連総会で採択され、日本も2014年に批准、締結している。
条約に沿った社会は実現されているのか。国連の障害者権利委員会が日本の現状を初めて審査した。
国連障害者権利委員会 委員「精神障害のある人たちが、精神科病院で大規模に収容され生活していることに、深刻な懸念があります」
厚生労働省「日本政府はピアサポーター(障害のある支援者)による退院支援を進めています」
国連で問われた、障害者をめぐる日本のさまざまな課題。今日は、精神医療のあり方について考える。
国連障害者権利条約と日本への勧告とは?
<スタジオ>
レモン:2023年最初のバリバラ!今週と来週、日本の障害者の課題について2週連続で考えていきたいと思います。玉木さん、後ろになんか書いてある。「NOTHING ABOUT US WITHOUT US!」これはどういうことですか?
玉木:これは、「自分たちのことを自分たち抜きに決めないで」ということ。2006年にこのスローガンのもと国連で採択されたのが、障害者権利条約。
すべての障害者がほかの人たちと平等に、尊厳をもって生活することを目的とする障害者権利条約。日本が条約に沿った社会を実現しているか、国連で初めて審査され、去年9月に勧告が出された。
あずみん:勧告では、冒頭こんな懸念が示されました。「法律や政策が、障害者に対するパターナリズムのため、条約が求める障害の人権モデルと調和していない」
レモン:この「パターナリズム」ってあまり聞き覚えないですけど。
玉木:父権主義とか、温情主義とも言われて、「強いものが、守ってあげる、やってあげる」っていう考え方のこと。
レモン:つまり「あなたのことを思って、してあげてるのよ〜」なんて、無意識の“上から目線”。これが日本の障害者を取り巻く、さまざまな状況の根っこにあると国連から指摘されたっていうことですよ。
玉木:そう。
レモン:まずはジュネーブでどんな会議が開かれたのか、ご覧ください。
ジュネーブでの対日審査
<VTR>
国連の審査が行われる会議場のロビー。日本の障害者や弁護士ら100人余りが集まっていた。
精神障害のある山田悠平さん。当事者団体を代表してやって来た。
山田「患者の権利って言い方もあるんですけれども。本人が受けたいと考える医療を受けられる、その大原則に基づいた医療の立てつけに、日本の精神科医療を持っていきたい」
障害者たちがやって来た目的のひとつは、日本の課題を訴えるロビー活動。
女性「私たちは、『脱施設(地域移行)』がなぜ必要なのか、伝えられたらいいなって思っています」
審査を担当する障害者権利委員会の委員に声をかける。
国連障害者権利委員会 アブデルマジド・マクニさん「頂いた資料で、たくさんのことが分かりそうですね」
女性「精神科病院で、たくさんの人たちがパンデミックで亡くなりました。施設はダメっていうのは、こういうことです。たくさんの人がいると、災害が起こると、死亡者が多くなる」
国連障害者権利委員会 アマリア・ガミオさん「あなたたちはひとりではありません。私たちも、あなたたちと同じく施設収容と闘う立場です」
審査には、日本政府を代表し、厚生労働省や文部科学省などから、合わせて28人が参加した。
日本から来た障害者たちが傍聴(ぼうちょう)するなか、事前に日本政府が提出したリポートを受け、国連の委員が質問をおこなう。
障害者権利委員会の委員は18人。半数以上が、障害のある当事者だ。ニュージーランドのロバート・マーティンさんは知的障害があり、子どもの頃、入所施設で暮らした経験がある。
国連障害者権利委員会 ロバート・マーティンさん「日本では 精神障害者に対する偏見が根深いと聞いています。障害者の中でもとりわけ精神障害者への深刻な偏見をなくすため具体的な措置がとられているか教えてください」
厚生労働省職員「日本政府の検討会は、精神疾患のスティグマ(偏見)を解消するため、当事者、ピアサポーター(障害のある支援者)、家族などとともに、地域住民との交流を促進することが重要であると提言しました。日本政府はこうした取り組みを通じて、障害を理由とする差別の解消を推進していきたいと考えています」
問われる日本の精神医療
質問や意見が集中したのは、日本の精神医療のあり方だ。
リトアニアのヨナス・ラスカス委員は、日本の精神科病院に多くの入院患者がいることへの懸念を示した。
国連障害者権利委員会 ヨナス・ラスカスさん「精神障害のある人たちが、精神科病院で大規模に収容され生活していることに、深刻な懸念があります。障害のない人のように、生活する場を選ぶ自由がなく、公立私立問わず、精神科病院への入院が助長されています」
日本は外国と比べて精神科のベッド数がとりわけ多い。OECD諸国全体の37%が集中している。
入院期間も長い。先進国の多くは平均40日以内だが、日本は260日以上と、突出している。委員たちの指摘に対し、日本政府は…
厚生労働省職員「日本政府は、ピアサポーター(障害のある支援者)による退院支援や、多職種チームによる在宅サービスの充実を進めています。日本政府の検討会は、さらなる地域移行に向けた取り組みとして、全国で約1700ある市町村の相談体制の充実を提言しています」
山田「思いのほか精神障害、精神医療の問題に触れてくださって。こちらに来てから、ブリーフィングやロビー活動で、取り上げてほしいと結構言ってきたが、いくつか採用されたので、次につながっていくことを強く信じたいと思います」
東俊裕弁護士「今後とも日本の障害者が力をあげて、結集して頑張っていける。そのスタートに立てた」
<スタジオ>
レモン:ジュネーブにも行っていた、山田悠平さんに来ていただきました!
山田:去年の夏に行ったんですけれども、VTRにもあった通りですね、100人以上が日本から、障害者もたくさん行って。国連の方にも驚かれた。今までの国で一番多かったと。
レモン:どんな勧告が出されたんですか?
あずみん:「入所している精神障害者の全てのケースを見直すこと。患者が納得して合意した治療を受けられるようにすること」などが勧告されました。
こちらのグラフを見てください。
あずみん:日本では、精神科に入院している人が26万人もいるんですが、そのうち半数が「医療保護入院」。
あずみん:これはお医者さんが、入院が必要と判断した場合に、家族などの同意で入院させられるという制度です。
レモン:本人が嫌がっても入院を強制することができる、丁寧にちゃんと気持ちを聞いて、どうしたらええ?っていうことをすればいいのに、そういう問題じゃないんですか?山田さん。
山田:「この人は混乱状態である」だとか、「この人は、自分で入院が必要かどうか判断できないから、しょうがない」と。代わりにお医者さんが決めて、本人が「嫌だ」と言っても決めてしまう。「これがあなたのためだ」という考えで起きてしまっていると思いますね。
レモン:本人が嫌がっているのに、強制的に入院させて、お医者さんや家族との信頼関係も崩れたりしますよね。
山田:本当にそうなんです。自分が(治療を)受けたくないのに、誰かが勝手に決めた治療を受けさせられると、病気や障害の向き合い方にネガティブになってしまうことがある。そうすると医療不信が起きてしまって。退院できたあとも、(治療のための)薬を飲みたくなくなることが結構あるんですよね。そうすると、自分として障害に向き合えない。(強制入院の)経験が初めにあるかないかが大きなところ。それは当事者として本当に声を大きくして言いたいです。
今回、国連からは、「強制入院により、障害者の自由を剥奪するすべての法規定を廃止すること」や「予算配分を地域社会での自立生活の支援にふりむけること」などが勧告されたの。
こうした勧告を受けて、厚生労働省も、「障害者の希望に応じた地域生活の実現、一層の権利擁護の確保に向けて引き続き取り組んでいきたい」。そして、これまでの議論を踏まえ、「具体的な体制をしっかりととっていくよう努力していきたい」と話している。
あずみん:世の中ではやっぱり、失礼な言い方ですけど、「危ない人は病院に入れとかんと安心できひんわ、俺らが」みたいなふうに思ってる人、結構いるんちゃうかなと思ってて。
レモン:いると思う。
山田:自分を傷つけてしまうかもしれないとか、誰かを攻撃してしまうかもしれないという恐れ。(実際にするかは)誰にも分からないことなんですけども、精神障害があると何かするかもしれないというのがまかり通っていて。病気だからと、(強制入院が)合理化されるのはおかしいなと思ってて。
玉木:だって犯罪率で言っても、障害のない人の方が犯罪率高いからね。
犯罪で検挙された精神障害者の割合 1%(2020年「犯罪白書」)
人口に占める精神障害者の割合 3.3%(2020年「障害者白書」)
レモン:実は、その偏見の中で、全然そんな入院せんでもええねんよ、強制されることないねんよっていう人がいっぱい(精神科病院に)いてるかもよってことで勧告受けてるんですからね。なんか精神科では他にも大きな問題が指摘されてるんやって?
あずみん:そうなんです。今回の勧告では、精神科病院における、障害者の隔離、身体拘束、強制投薬、その他、強制的な治療行為に関する懸念が示されました。何度も身体拘束された人にお話を聞いてきましたのでVTRをご覧ください。
身体拘束の体験
<VTR>
中村夏実さん。夫の謙太さんと一緒に沖縄で暮らしている。
20代の頃から解離性障害があり、精神科の入退院を繰り返してきた。ときには自傷行為におよび、心配した家族によって、入院させられることもあった。
夏実「暴れて、保護室に連れて行かれた。壁に向かって体当たりして、ダダダダというのを、すごく(頭を)打ちつけてガンガンってやってたから、先生たちがしばらくして来て、また引きずられて拘束だった」
身体拘束。夏実さんは入院中に何度も両腕や腰、両足をベルトで固定されたという。その体験をマンガに描いている。
夏実「そうだね、拘束、嫌な経験だな、絶望経験」
夏実「(私は)長くても11日とか12日目には、12日目に外してもらったかな」
拘束中はおむつを着用。トイレに行くことも許されなかった。
夏実「恥ずかしい。股広げて、おむつ替えられるから」
納得いかない理由で、身体を拘束されたこともあったという。
携帯電話を取り上げられ、なかなか返してもらえなかったことに反発した夏実さん。主治医に抗議し、思わず手を出したところ、男性看護師ら6人がかりで押さえ込まれた。
夫「オレでやってみてよ」
夏実「1人がこう。1人はこんな感じで押さえるでしょ」
夫「寝技みたいに?」
強制的な入院や拘束に、深く傷ついてきたという夏実さん。これからは、納得しながら治療に向き合いたいと考えている。
<スタジオ>
レモン:スタジオには、中村夏実さんにも来ていただきました。
夏実:よろしくお願いします。
レモン:漫画、すごい。描かれてましたけども。拘束されるのはどんな思いですか。
夏実:もうすーーーーーーーっごい、いや
レモン:溜めましたね。
夏実:もうすーっごい、いや。
日本で、身体拘束の対象となるのは、自殺企図または自傷行為の著しい切迫。多動や不穏が顕著。生命の危険がある場合とされているの。
レモン:山田さん、これどう思います?
山田:やばいんですよ。もうすごい恣意的(しいてき)に運用されてしまう。精神科医が不穏と言えば不穏、多動と言えば多動になっちゃう。
レモン:いやだって、自分のスマホやから。
山田:そうですよ。
レモン:どうやったの、その時?
夏実:その時は3日間の隔離で「1人で頑張れたら、月曜日には携帯の許可を出してあげる」と言われて。私、頑張ったんですよ3日間。
あずみん:3日間頑張った。
夏実:でも、ちょっと床に気持ちよくて寝てたんですね。そしたら、それを看護師さんが見ていたらしくて、それが先生に話がいって。月曜日の朝になって「夏実さん携帯出せないよ」
レモン:なんで?
夏実:「だってあなた床に寝てたでしょ」って
夏実:金曜日に拘束されるのが一番きつくて。土日は先生(主治医)が来ないから。当直の、代わりにいる先生しか顔を見に来ないから。
レモン:その宿直の人に、土曜日に、「もうええやん、外して」って言えへんの?
夏実:言う。「外してください、もう大丈夫です」って。言ってもダメで。
レモン:なんでダメ?
夏実:「主治医の先生と相談してね」って。先生に「大丈夫だよ、先生」って笑って訴えても、「あ、ちょっと気分がハイになってるね」って。「ハイになっているね、もうちょっと様子を見ようか」。それで1日(拘束が)延びた、私の場合。次の日に「もう先生、大丈夫」って泣いて訴えてみても、「ちょっと情緒不安定だね」と。
あずみん:そんな拘束されたら、情緒不安定にもなるし。
山田:なりますよ。
医師や看護師などがおこなう身体拘束。患者の状態を踏まえ、ほかに代わる方法がないと、医師が判断した時の、やむを得ない処置とされている。
レモン:夏実さんは、1番長い時は12日間、拘束された?
夏実:長いときで12日間。12日目に外してもらいました。
レモン:そんなに長く?
夏実:でも、私の友だちに聞くと、2か月半(拘束)されている子がいましたよ。
山田:無理矢理やられたものって、みんな嫌じゃないですか。先ほどパターナリズムっていうキーワードもありましたけども、自分の中で、障害の向き合いも上手くいかない中で、負の連鎖も始まってしまうので。
山田:そういう時だからこそ、人の温かみとかを感じたいわけですよ。
レモン:そうですよね。
山田:そこで縛られるとかは論外、とんでもないことで。そういう時にこそ、しっかりと人と人との関係の中で、そこに向き合っていくとかですね、回復のきっかけを作るっていうのはとても重要だと思いますね。
厚生労働省の検討会でも、不適切な身体的拘束をゼロにするよう報告書に掲げている。でもそのためには、どうすれば?
国連は「精神障害がある人に対する強制的、あるいは不当な扱いを防止するために、独立した監視機構をつくること」を勧告している。
あずみん:ヨーロッパで、精神科病院や出入国管理施設、刑務所などへの立ち入り調査を、長く務めてきた方にジュネーブでお話を聞いています。
不適切な拘束をなくすために
ティモシー・ハーディングさん。ヨーロッパ各国の精神科病院などで、長年、立ち入り調査を行ってきた人権問題の専門家だ。ヨーロッパでは、どうやって身体拘束を減らしてきたのか聞いてみた。
ティモシー・ハーディング「(欧州では)独立した機関が精神科病院を訪問調査するシステムがあります。予告せず抜き打ちで訪問し、すべての患者に会うことができます。例えばCPT(欧州拷問等防止委員会)は、性的虐待を含むさまざま虐待も指摘できます」
ティモシー・ハーディング「委員会の指摘や勧告によって状況が改善した国もあります。それはドイツとオランダです」
すぐに改善が見られなくても訪問調査を行うことで、関係者の意識が変わるのだという。
「虐待は減ったと思いますが、今でも大きな問題が残っています。最近訪れたフランスの精神科病院では、身体拘束や隔離が日常的に行われていました。こうした訪問は、各国の関係機関に身体拘束や隔離を減らす認識を深めてもらうための活動です」
レモン:ハーディングさんの話聞いて、山田さん、いかがですか?
山田:精神科病院の中で何が起きているか、やっぱ密室なので。悪いことばかりではないと思いたいが、悪いこともあるんです。それを独立した機関が、今のVTRにあったような形で、そんたくなしに行ってチェックができる仕組みはすごく大事だと思いますね。
夏実:閉鎖された、鍵で支配されている精神科病棟みたいなところは、中から声を上げにくい。だって明日も私は退院できないし。明日もここで生きていかなきゃいけないのが分かっていたから。これ以上(医療者と)関係を悪くすることを考えると、我慢するしかなかったっていう部分はあります。
今回、国連が示したのは、「障害があっても、施設や病院ではなく、地域で自立して暮らせる社会」。そのために、どうしていけばいいのか。
玉木:最近、地域にクリニックも増えてきているから、自分から行って相談するとか、近場で信用できるドクターに出会っていくっていうのも大事。
レモン:精神障害があっても地域社会で自立生活できるようにする。そのために何が必要やと思います?山田さん。
山田:国の制度の中でも、福祉サービスは結構充実してきているんですね。それを、精神障害のある人も、もっと使っていくべきだと思っています。「私たち抜きに私たちのことを決めないでくれ」っていうのは本当に大事な出発点だったと思います。医療が先に立って人権がおびやかされてしまう状況を変えていきたいと改めて思いましたね。
夏実:私たちはこうやって話してますけど。今もどっかで誰かが拘束されているって考えたらつらいし。まずは知ること。私は今日ちょっと勇気を出して伝えにきました。
玉木:実は身体障害のある人や知的障害のある人も、施設に入っているわけで。その人たちも「脱施設」っていうことを国連が言ってくれたから、「施設から地域に出ていって暮らす」っていうことも、積極的に考えていかなあかんなっていうことやと思うねんな。
※この記事は2023年1月6日放送「NOTHING ABOUT US WITHOUT US ! 国連勧告を受けて➀」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。