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ウンチ・オシッコの悩み
NHK
2021年6月3日 午後8:29 公開

障害や病気で、排せつのコントロールが難しい人たちがいる。どんなに対策をしても、意図せず漏らしてしまうことがあるが、なかなか人に排せつの悩みを話せない。今回のバリバラには、そんな「おシモのトラブル」を抱える女性たちが登場。社会の排せつに関する理解を深めるべく、この問題に注目してみる。

おシモ女子会(前編)

病気や障害で、便意や尿意を感じない5人の女子が集まり、おシモの悩みをみんなで語る「おシモ女子会」。まずはそれぞれの排せつ事情からトークスタート!

番組レギュラーのあずみんは、幼い頃の手術の影響で、下半身の感覚がない。腕が短く、お尻に手が届かないので、自分でウンチを出せない。そこで週3回、訪問の看護師さんに来てもらって摘便をしているという。

車いすユーザーのりょうこさんはおへそから下の感覚がなく、トイレの感覚もないのだとか。おしっこを漏らすことがあっても、ウンチは出てこない。週に2回、6~7時間かかって、ウンチを出すというのが日常。

一方、同じく車いすユーザーのまこさんは、3年前の事故で尿意や便意を感じなくなった。しかし、まこさんの場合は毎朝、ごはんを食べた30分後に便がおりてくるので、自分で出すことが可能。人それぞれだ。

生まれつき神経の障害で尿意や便意がないゆっこさんは、「洗腸(腸内洗浄)」と呼ばれる方法で1500ccほどのお湯をお腹に入れて、一緒に排出している。

さゆりさんは人工肛門(ストーマ)に袋(パウチ)をつけて排せつしている。出るという感覚がなく、袋が“爆発”しないように、たまってくると捨てなければいけない。

失敗談や漏れないための対処法で、盛り上がる女子会。一方で、どんなに対策しても、コントロールできず、漏れてしまうこともある辛さをこぼす場面も…(詳しくは以下の動画をご覧ください)

おシモのトラブルを抱える生活

おシモ女子会のメンバーがスタジオにも登場。生理現象である排せつに、お金がかかってしまう現実を訴えた。尿漏れを防ぐパッドも、看護師に摘便してもらうのもすべて有料! ひと月に2万円近くかかるメンバーもいるという!自治体によって、条件を満たせば、排せつ用具などを支給される制度もあるが、自治体ごとに決まりが違う。玉木幸則さんは、「そもそも普通にトイレをしてるのに、お金がいっぱいかかること自体が、おかしい。しかも、ヘルパー制度と違って、おむつにかかるお金が、全国統一になってないのも問題」と指摘。そういった理解のなさが生活を困難にしている。

おシモ女子会(後編) カミングアウトする難しさ

後編のテーマは、「排せつを話すことの難しさ」。排せつのこととなると“腫れ物にされがち”でなかなかオープンにできない。あずみんは大学生になるまで周りに言ったことがなかった。ゆっこさんは、小学1年の時、先生と一緒にクラスメイトへ告白。その後、友達からいじられる経験もしたそう。そんなこともあり、思春期の頃はあまり周りには言わず、しんどい思いも。

みんな、排せつの苦労と同時に、理解されないしんどさとつきあってきたのだ。

幼い頃から23年間、誰にもカミングアウトせず、生きてきたというりょうこさん。就職してからは、週5日、ウンチをためた状態で働くのは無理と感じ、上司にカミングアウトしたという。幸いなことに上司の計らいで水曜日に休みをもらって、ウンチをする日を確保できたが、同僚にはその理由を言えず、人知れず苦しんだ。当時の上司は、「私から、同僚にりょうこさんの状態を言うのは、プライベートのことなので、はばかられた」という。りょこさんも、「自分から言えるとよかった」と当時を振り返る。

自分で全部を説明しなくてもいいように…

3年前にテレビ出演したりょうこさん。それを機に、おシモのトラブルをオープンにし、YouTubeで、排せつ障害を伝える動画を制作・配信している。動画を公開する前は、反応がとても怖かったと言う。しかし、公開してみたところ、この動画によって説明がしやすくなったなど、当事者から好意的な反響が多数!

ゲストの安藤なつさんは「知るってことは、すごい大事なことで、知ってもらえるって一番重要だし、知らない側からすると、どういう風に接していいかわからない人が大半」と言い、この動画がもたらした効果を賞賛。また、玉木さんは、排せつの悩みは、生きていく上で誰しもあることを前提に、「どんな人でも調子悪い時はあって、出てもうたーって言うのはみんなある。ウンチとかオシッコ漏らしたことないとか嘘つくのはやめていきましょう」と訴えた。