#ふつうアップデート俳優編 徹底討論!障害者×業界関係者

NHK
2023年1月20日 午後11:00 公開

世の中の“ふつう”をアップデートするシリーズ企画「#ふつうアップデート」。今回は、シリーズでお届けする「心身ともに健康でなければ俳優にはなれないのか?」という疑問を検証し、業界の“ふつう”をアップデートすべく障害のある俳優を養成する「神戸塾」のファイナルを2週連続で特集!

<番組の内容>

▶︎障害者にはお手本となる俳優がほとんどいない?

▶︎障害者の役を人気俳優が演じる理由

▶︎ 映画「LOVE LIFE」 ろう者の役は、ろう者が演じる

<出演者>

栗原類さん(俳優・モデル)

深田晃司さん(映画監督)

神戸浩さん(俳優)

レモンさん(番組MC)

玉木幸則(番組ご意見番)

あずみん(番組コメンテーター)

レモン:2021年7月にスタートした“ふつうアップデート俳優編”ファイナル! NHK大阪放送局のスタジオから公開収録で、2週に渡ってお届けします! ということで、今回も“俳優になれるのは心身ともに健康な人”という業界の“ふつう”をどうすればアップデートできるか、みんなで考えていきます!    

<VTR>

神戸「続けてカメラ気にするな」

藤原「いつか、いらない存在って思われるんじゃないかなってそれがすごい怖くて」

おととし始まった障害者専門の俳優養成塾「神戸塾」。

関岡「車椅子って理由で、歩けないって理由で、全部ダメになったんだ」

神戸塾の塾生たちは、かつてある業界の“ふつう”が壁となり、俳優になる夢を諦めてきた…。

劇団などのオーディションの募集要項にある「心身ともに健康」という言葉。

前田「書類に車いすってこと書いていたんですけど、それで書類自体も通らなくなったので」

Nyanko「聞こえない人には芝居ができないと思われていて」    

「障害のある人もプロの俳優になれるのか?」。神戸塾の1年半に渡る検証の集大成を2週連続で大特集! 第1週は、どうして障害のある俳優が日本にほとんどいないのか? 業界関係者と徹底討論!

ドラマ制作者「障害者が出演するという議論にそもそもなっていない」

芸能事務所マネージャー「(障害のある俳優を)プロとして雇ってご飯を食べられるようにできるか、事務所側として責任が負えない」

さらに、アメリカの俳優やメディアが取り組む、最新のアップデート事例も紹介!

藤原「障害のある俳優が当たり前にいる風景にしたい」

第2週は、神戸塾・卒業公演! 「俳優になれるのは心身ともに健康な人」という“ふつう”をどうすればアップデートできるか? 9人の塾生が出した答えを演劇で披露! バリバラ、「ふつうアップデート俳優編」スタート!

<スタジオ>

あずみん:ゲストのみなさんをご紹介します。まずは俳優の栗原類さん!

俳優・モデルの栗原類さん。2015年に発達障害であることを公表した。

あずみん:続いて映画監督の深田晃司さん!

深田「用意、はい!」    

映画監督・深田晃司さん。2022年公開の映画「LOVE LIFE」がベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品されるなど国際的に活躍!

あずみん:そして、「神戸塾」塾長、神戸浩さん!

神戸さんは、脳性まひ。映画『学校Ⅱ』で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した「障害のある俳優のパイオニア」だ。

客席には神戸塾の塾生たち。

さらに、ドラマや演劇の制作者、芸能プロダクションのマネージャーなど業界関係者も参加する!

障害者にはお手本となる俳優がほとんどいない?

<VTR>

改めて今回のテーマは…「障害のある俳優がほとんどいない!」神戸塾の塾生たちも、ずっとこの問題に頭を悩ませてきた…。2021年秋に行われたワークショップ。

講師を引き受けてくれたのは、作家・演出家の鴻上尚史さん。演劇界の芥川賞ともいわれる岸田國士戯曲賞も受賞した日本を代表する演劇人だ。

鴻上「状況を、状態を、演技できる具体的な行動にしないとあきまへんでって言ってるわけ。演技っていうのは自分の願望を表すものではなくて、自分の一番、実感を表現するものなの」

塾生たちはさっそく鴻上さんに演技を見てもらった。筋ジストロフィーで全身の筋力が弱い前田渉吾さん。「校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出す」という即興劇の中で思わぬ課題が…。

前田「ありがとうございました」

鴻上「あれだよね、前田くんに掘れっていうのは無茶なあれだよね。自分の中で嘘くさいって設定をとにかく敏感にはねのけるっていうか。なので嘘くさいことに対して敏感になってください」

“健常者”という設定で演じた前田さん。「これでは実感から離れてしまう」と鴻上さんから指摘を受けた。

さらに、脳性まひの関岡勇人さん。

関岡「彼氏は俺だろ」

デート中、本命と名乗る男性と言い争いに!

鴻上「なんで笑ったかというとコントだったら面白い。今の設定は実感からはすごく外れてる、離れているわけ。つまり空想の中の存在だと思っているわけ」

レモン「なんであんな激しいケンカのシーンになったんですか」

関岡「やっぱり自分自身が車いすなので…、アクションシーンとかの映画に出てる俳優さんが、うらやましいな」

前田「健常者ならどうするんだろうと考えちゃって。“ふつう”の人なら降りて掘るのが当たり前だなって」

実は、塾生たちが演技の参考にしていたのは、心身ともに健康な健常者の人気俳優!

「障害のある俳優のお手本がいない」という現実が、大きな課題として浮かび上がった~。

障害者の役を人気俳優が演じる理由

<スタジオ>

レモン:類ちゃん、いかがだったですか?

栗原:健常者では絶対できないような表現であるので、例えばそれがコントだったり何かしら特殊な設定であれば、すごく誰にも到達できないような表現であるかなっていうふうに思いました。

レモン:鴻上さんはこれギャグやったら笑えるけど、みたいな話になったけど、塾生のセッキー(関岡さん)どうですか? お手本となる俳優がいないと何が大変なの?

関岡:俳優を目指してらっしゃる健常者の方だったら、「この人のようになりたいです」っていうふうに、パッと答えが出てくる方がいらっしゃると思うんですけど、僕らの場合だといらっしゃらないので。

レモン:深田監督。これどうしてなんですかね?

深田:障害のある人の役が、そもそも少ないっていうものがありますよね。そういう役があったとしても、健常者が演じるとかっていうのが当たり前になっていて。例えばメインの役を健常者がやって、脇の役は当事者がやるみたいなこととか、そう言ったことが繰り返されていると、「自分はできないんだな」っていうふうに可能性とかイメージを、表現の世界が、提供できてないっていうのはあると思います。

レモン:確かにね。モデルさんになった、気がついたら、役者さんになってた類ちゃん、ってなったら、俺もそこからデビューできるかなって思えるもんね。

栗原:ありがたいことに、僕が役者を始めたのが10年ぐらい前なんですけど、それよりもっと前からやっぱりモデル始めた人たちが役者になる方々が多かったので。

レモン:いらっしゃったんや。

栗原:業界のシステムがある程度出来上がっていたから、僕のような人でも、なれたのかなって思いますね。

「障害のある俳優はチャンスが少ない」という深田さん。実際、塾生たちが障害者役のオーディションを受けたのは、1年半でわずか3作品だった。

深田:日本はオーディション自体が少ないです。海外と比べて。オーディション文化があんましないというのがあって、そう言ったものがいろんな問題につながっているとは思うんですけど。

レモン:どうやって決めてるんですか? 「頼むで次、君、頼むで」みたいな感じなんですか?

深田:役を決める方法っていうのは、一つはキャスティング、この人に一本釣りでお願いしたいっていうやつと、正式な呼び方かわからないけど、面談っていう何人か俳優を置いて、話を聞いたり演技を見させてもらったり、オーディションに近い形ですよね。

あずみん:そもそもそのオーディションって一般の人にはしないんですよね? どういう感じなんやろ。

深田:これもケースバイケースです。一般の方に開かれてるのは、限られてると思っていて、大体はその、ええと、例えばプロデューサーであったり、キャスティングプロデューサーっていうキャスティング担当の人が、俳優事務所にバーっとオーディション情報を流すんですね、で、それはいろんな需要があって。逆に言ったら、その俳優事務所のシステムに乗っかれていない俳優さんは、そこからこぼれ落ちやすくなってしまうという。

芸能事務所に所属しないと、オーディション情報が得られにくいという深田さん。さらに、「障害者役」はオーディションをせず、人気俳優に直接お願いすることがほとんど。これには業界側の事情が…。

深田:映画の一本長編映画作ろうとすると、だいたい本当に低予算映画でも数千万から、数億円とかかかってきてしまうので、ものすごい経済的なリスクが高いのでお茶の間の誰もが知っている俳優さんにお願いしたりとか、そういったことになっていくと健常者が障害者の役をやると、それが“新たな挑戦”みたいな、意義のある挑戦のように思われて、そういった演技が賞をとったりすると、またそれが一つの成功例になって、キャスティングされなくなっていってしまうというような循環があると思っています。

ここで参加者から、さらに深刻な業界の現実が語られた。

押田:NHKのディレクターの押田と言います。基本的にやっぱ障害者の方が、えっと要は出演するという議論にまずそもそもなっていないっていうのが、結構現状で。

レモン:というのは?

押田:例えばドラマの世界って、朝ドラとかって元気で明るく、なんかちょっと現実から離れられるものを見たいみたいなところを、なんか求められてるような気がすごくしているんですけど、障害がある人が出ると「真面目な番組」とか「堅い番組」とか勉強させられてるみたいなことをすると、この友達は誰にしますか?っていう時に、じゃあ障害ある人を、一緒にオーディションしましょう、みたいなことっていうのは、基本的にまずスタッフの中、制作者の中にも基本的に全く起こってないという感じがするんですね。

マネージャー:あの、クライアント側のそういう土壌がもっともっとこうできていかないと。そういう身体障害者の人を使ってどうのこうのっていう、その勇気っていうのがなかなか出てこない。

レモン:深田さん、深々と(首を)振っていましたけど。

深田:はい。こんなに本当に率直で芯をとられたということにびっくりしました。ただ、作っていてすごく感じるのは、作り手が「お客さんはこういうものを喜ぶだろう」っていうことを、あの先回りして想定し過ぎるっていうところもあると思って。本当にそうなのかっていうところを、一度立ち止まって考えなくちゃいけないと思っていますし。例えば、ろう者の人が不平等だなと思うのは、その役はろう者である、あるいはその障害者であるっていう理由が求められですね。

自分もふくめ、業界側が無意識に障害のある俳優のチャンスを奪ってきたという深田さん。そこで、あるアップデートを行った。

映画「LOVE LIFE」 ろう者の役は、ろう者が演じる

<VTR>

2022年公開の映画「LOVE LIFE」。聞こえない元夫、聞こえる元妻と今の夫。3人のすれ違いと、葛藤を描いた物語。深田さんは元夫役を選ぶため、オーディションを開いた。大役をつかんだのは、ろうの俳優・砂田アトムさん。

「ろう者の役は、ろう者が演じる」。この作品は、国際的に高い評価を受けた。深田さんに問題意識が生まれたきっかけは4年前。映画祭のイベントに参加していた、ろうの俳優たちとの出会いだった。

<スタジオ>

深田:恥ずかしながら、初めて日本手話というもの、手話というものが、本当に独立した言語である、豊かな言語であるということを知りました。『LOVE LIFE』っていうのは長編映画9本目なんですけど、逆にいうとこれまで自分は8本も長編映画を作ってきながら、一人としてろうの役というのがなかったんですね。自分はろうの方と、同じ世界に住みながら、逆にろうの方が一人も出てこなかったということのほうが、もしかしたら不自然なことなのではないかっていう。だからその、この『LOVE LIFE』には「なぜろうの役が出てくるのですか?」という質問の前に、本来自分に突きつけられなくてはいけないのは、「なぜあなたの映画には今までろうの役が出てこなかったのですか?」っていう問いだというふうに感じました。それで、まあこのええと元夫という役を、ろうという設定に、ろう者にしようということは決めたという感じですね。

レモン:玉木さん、ここまで話聞いていて、いかがですか?

玉木:俳優の業界だけではなくて、一般の会社とかもあるねんな。「うちは特殊やから」とか、「うちは専門的やから」とか、だから障害者ちょっと無理違うかな、っていう話があるんやけど、チャンスはやっぱし平等に与える、与えられるべきやと思うねんな。障害者、演技できないとか、売り上げにつながらないっていう先入観や、偏見があるように感じるねんな。    

チャンスは誰にでも開かれているのが“ふつう”のはず。一方、参加者から、舞台の稽古で経験した“リスク”に関する話が…。

レモン:今までは障害のある方、演劇、一緒に作ったことはありますか?

演出家:あります。彼女(障害のある俳優)の、触られるとちょっと痛い部分っていうのがあって。稽古中に全員に周知できてなくて、事故的な感じで触ってしまって、申し訳なかったなっていうのが。

マネージャー:身体障害者の人を事務所で抱えるかってなってくると、やっぱりちょっと二の足踏んでしまうというので。

レモン:というのは?

マネージャー:その人をプロとして雇って、じゃあご飯食べれるようにできるかっていったらそこまで事務所側として責任が負えないと。

レモン:ぶっちゃけあるんですよね。プロフィールの写真もね、事務所が持って作るんやし撮影スタジオ押さえて営業も回るんやけど、(仕事が)全然決まらへんな言ったら効率悪いなっていう話でしょ。

マネージャー:そう。正直言うとそんなところも。

栗原:一つ付け加えてもよろしいでしょうか? 確かにその身体障害者にしろ、ろう者にしろ、そういう役者を事務所として抱えるリスクっていうか、ハードルが高いっていうのは確かにおっしゃる通りだと思うんですけども、ある意味、時間が掛かるのはやっぱすごいプロダクションとしても含めてかなり難しいと思うんですけれど、身体障害者の俳優を揃えたいっていう気持ちがあるのであれば、その人に対しても諦めないっていう気持ちも持ってほしいなと思います。

レモン:ぶっちゃけ事務所から言うたらね、この子に何か特別な才能を感じて、「絶対売れるでこの子!」って思ったら、かけようかと思いますもんね。

アメリカのリプレゼンテーション

<VTR>

「障害のある俳優が、ほとんどいないという問題」。海外では、どう向き合っているのか?ここアメリカで、障害者俳優が取り組むアップデートの事例を紹介!

2022年、ブロードウェイで上演された「コスト・オブ・リビング」。障害者と健常者のカップルたちの物語。主役の脳性まひの男性を同じ障害のある俳優、グレッグ・モズガラさんが演じた。モズガラさんは、俳優の養成学校を卒業後、演劇の世界へ。しかし、オーディションは不合格の連続…。そこで、ある決断をした!

グレッグ・モズガラ「必死に俳優の仕事やオーディションを探しました。でも別のスキルも必要だったのです。それで脚本を書くようになり、劇団も立ち上げました」    

2012年、みずから脚本、プロデュース、出演を務める劇団を旗揚げ! 小劇場で自主公演を続け、業界関係者から注目される存在に。

外部の作品のオファーを受けるなど実績を重ね、ブロードウェイの舞台につながった。

グレッグ・モズガラ「私が俳優を目指したとき、ロールモデルはいませんでした。歳を重ね責任を負うようになった今、自分がロールモデルになったと感じています」

さらに、映画産業の中心地・ハリウッドには、障害のある俳優を輩出するプロジェクトが!

「Welcome to the 2021 Easterseals Disability Film Challenge」

2013年から開催されている映画コンクール、「イースターシールズ・ディスアビリティー・フィルム・チャレンジ」。

身長117センチの俳優、ニック・ノヴィッキーさんが立ち上げた。

ルールは、5分以内の映像作品であること。

そして、出演者または制作者に“障害のある人”がいること。入賞者は、一流の俳優やクリエイターから専門的な指導を受けられる。

エミリー「おはよう」

義足の俳優、エミリー・ホッパーさんはこのコンクールで大きなチャンスをつかんだ。

エミリー「すぐに新しい親を送って。またね」

2年前、ホッパーさんは、大手動画配信サイトの映画で、車いすの女性役に抜てき!

「障害のある役は、障害者が演じる」。アメリカで今、アップデートが少しずつ進んでいる。

ニック・ノヴィッキー「スクリーンでリプレゼンテーションが増えることを期待している。

障害に注目されるんじゃなくて、ごく自然にね」

グレッグ・モズガラ「アメリカではリプレゼンテーション・マターズという言葉が注目されています。障害者の役は当事者が演じたほうがいいんです」

<スタジオ>

あずみん:“リプレゼンテーション”とは、「社会を構成する人々の多様性を反映すること」を意味する言葉です。

レモン:うん。

あずみん:マイノリティーが社会の一員として映画やドラマに登場したり、制作現場で活躍すること、あらゆる視聴者が自分のルーツやアイデンティティーが画面に反映されていると思える、といった点が重要なポイントです。

アメリカ映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞・作品賞では、2024年から「多様性・リプレゼンテーション」を選考基準にすることが決定。

さらに大手動画配信メディアも成長やイノベーションにつながると考え、「リプレゼンテーションを重視する」と宣言している。

レモン:深田監督いかがですか?

深田:とても重要だと思います。結局これって表現とは何かっていうところの、本当に根幹の問題につながると思っているんですね。つまり表現っていうのは、自分はフィードバックだと思ってるんですね。私にはこういう風に世界が見えている、私はこういうことを感じるということを、表現を通して、他者から見れるようにするっていうことがとても大事なことで、なんでこれが大事なのかというと、社会の多様性につながってるし、民主主義につながってるからだと思うんですけど。結果的に必ず豊かな、今まで自分が見たことないような多様な作品が見れるようになるはずだと思うんですけど、一番大事なのは、誰もがちゃんと表現の当事者になれることっていう。

「障害のある俳優が日本にほとんどいない」という問題。ここまでの話をふまえて、みんなでアップデートの可能性を考える!

キャスティング担当者:障害者の方が今皆さん、お持ちのいろいろのこの実際の現実問題。その人のハンデではなくて、これは一つのスキルとして、例えば外国人だけども日本語喋りますとか、そういうような同じように、自分たちのスキルとして、僕らキャスティングの立場の人間に見せてもらえれば、もっと探しやすくなるようなところで活動していただけると。起用する役者の多様性多様化につながるんじゃないかなというのが今日話を聞いていて、自分の過去の経験と照らし合わせて感じたところです。

マネージャー:うちで何か映画を作って、ちっちゃい映画を作ってみようであるとか、なんか動画を作ってみようとか、それで「うちの事務所にはこういうタレントがいるんです」とか、「こういう俳優がいるんです」みたいな感じで出していく。そうするとどこかで誰かが見てくれるんじゃないみたいなところからのチャレンジをしているんですね。

マネージャー:イケメンはイケメンでも、イケメンたくさんいるじゃないですか。でも、もしかしたらそういう障害のある方っていうのは、個性としてもしかしたら少ないかもしれないっていうことを考えると、普通のイケメンよりもチャンスが多いかもしれないっていう考え方もあっていいのかなと思ったりもして。

レモン:類ちゃん、どうですか?

栗原:ハリウッドの映画とか、例えばファンタジー系とかでは、なんかちょっと妖精のような人たちって、どちらかといえば背が低い人たちが多く出ていく中で、そういう人たちの重要なアクションであったりとか表現があったりするので、絶対に挑もうとしても出せないような色があったりするので、絶対それぞれの需要と供給という場所は、どんな作品にもあると思うので、日本でやったもん勝ちではあるんで。最初にやった人が成功するっていう。

玉木:俳優側が期待に応えられるように、しっかりと準備しておくことも大事。自分が俳優したいということをちゃんと見せていくっていうこと、そこも大事なんやなって、今日改めて思った」

「ふつうアップデート俳優編」今日はここまで。次回、ついに神戸塾ファイナル!!

※この記事は2023年1月20日放送「#ふつうアップデート・俳優編 徹底討論!障害者×業界関係者」を基に作成しました。情報は放送時点でのものです。