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バリバラが障害のある俳優たちを売り込むブログ#1

NHK
2021年11月4日 午後8:29 公開

 #1心身ともに健康でない俳優、起用してみませんか?

①神戸塾とは?~日本テレビ史上初!?障害者専門の俳優養成塾、作っちゃいました

 2021年7月、日本のコンテンツ業界を揺るがせないかという思いを胸に、あるプロジェクトをスタートさせました。その名も「神戸塾」……日本テレビ史上初(たぶん)、「障害者専門の俳優養成塾」です。    

その名のとおり、プロの俳優を養成することが目的の「神戸塾」で塾生として学ぶのは、9人のさまざなま障害のある人たち。特性もキャラクターもバックグラウンドも多様な面々ですが、共通しているのは「俳優になりたい」という熱い思い。    

神戸塾の塾長は、バリバラのナレーションでおなじみの神戸浩さん。40年以上のキャリアをもち、日本アカデミー賞優秀助演男優賞も獲得したこともある、障害のある俳優のパイオニアです。

俳優を養成して、業界に一石を投じられないか・・・その最大の目的は、「俳優になれるのは心身ともに健康な人」という業界の壁を壊すため。

芸能事務所などの俳優オーディションの募集ページを見ると・・・「心身ともに健康な人」という応募条件が記されていることがしばしばあります。また塾生に話を聞いてみると、

・スタジオが階段しかないビルの地下で車いすでは入れない

・撮影現場で耳の聞こえない人の筆談に対応する余裕がない

など、障害を理由に断られた例があることがわかりました。

また、障害者が登場するドラマや映画においても、これまでは健常者の人気俳優が演じることがほとんど。

いっぽうで障害のある俳優は、エキストラとしてすら採用されず、ひとつひとつ経験を積んでステップアップすることすらかなわない。幾重にも立ちはだかる壁の前に、障害のある俳優志望者たちは挑戦すらできずに夢をあきらめるしかありませんでした……

そんなときこそバリバラの出番!というわけで、9人の塾生がプロの俳優をめざす過程をサポートすることに。専門講師によるレッスンやオーディションなどの情報提供を行って、塾生たちが実力をつける手助けをしています。

といっても、その先にあるのは厳しい競争の世界。はたして神戸塾で学んだ塾生は、みごと実力でプロの俳優になることができるのか……!?そう、神戸塾とは「障害のある人は俳優になれるのか」検証してみる一大実験プロジェクトなのです!

②マネージャーからごあいさつ・所信表明

……前置きはこのくらいにして、あらためまして『ふつうアップデート』俳優編を担当している番組ディレクター(通称:みそじD)です。バリバラの制作をはじめてまだ半年でペーペーの私ですが、今回ブログをはじめるにあたり、『神戸塾』のチーフ・マネージャーに就任いたしました!

マネージャーといえば、そう、みなさんご存じ芸能事務所のマネージャーさん。プロデューサーや監督のもとに足しげく通って「ウチにイイ役者いますよ!」とか「ウチの俳優出演させてください!」と売り込みをかける、あのマネージャーさんです。(形から入るタイプなので勝手に“チーフ”を名乗ってみましたが、とくに意味はありません)

つまりこちらのブログ、私から見た塾生たちの魅力を発信して、みなさまに売り込んでいくための窓口にしようという狙いです。あわよくば是〇裕和監督や、三〇幸喜さんや、カ〇テレやテレビ〇京のプロデューサーさん、あるいはク〇ストファー・ノー〇ン監督なんかが、ひょんなことからこのブログをお読みになり、「おもしろい俳優がいるな、キャスティングしてみよう」と思っていただければ……そして「俳優になれるのは心身ともに健康な人」という業界の壁を壊したい!!

もちろん、記事を書いてただ待つだけではありません!スタートしたばかりの神戸塾。実績はない、営業のノウハウもない、番組予算も限りがある……という「ないない尽くし」。どうせ失うものもないわけで、私、業界の壁を壊すために各所に突撃してみようと思います!

「心身ともに健康でない」俳優に、ちょっとでも興味をもたれたプロデューサー・演出家・監督のみなさま、ぜひ神戸塾の塾生をキャスティングしてください!あんまり興味ない関係者のみなさま、とにかく売り込みに行きますのでよろしくお願いします!

出演のチャンス、ください

というわけで、神戸塾のすばらしい原石たちについて、早速売り込みを……。

【上段左】前田渉吾さん(筋ジストロフィー)/高校演劇で全国大会出場。飾らないキャラクターと的確な台本読解でチャンスを呼び込む現役大学生。

【上段中】藤原ももなさん(筋ジストロフィー)/高校演劇での経験をバネに神戸塾へ。抜群の演技センスとひたむきさが光る。情熱とクールな分析力を兼ね備えた19歳。

【上段右】リブさん(視覚障害)/自らデザインした義眼を使用。衣裳とのトータルコーディネートで無限の可能性。悪役が好きでマイベスト映画は『ラスト・アクション・ヒーロー』

【中段左】大城桜子さん(聴覚障害)/俳優養成所を卒業後、口話で演技活動を続けてきた。プロ意識が高くまじめで研究熱心。東京パラリンピックの開会式にも出演。

【中段中】太田祥都さん(ジレスピー症候群)/水泳国体で金メダル獲得するなど本番に強い。気品あるキャラクターとギャップのある熱血努力家。高級アイスクリームが好き。

【中段右】関岡勇人さん(脳性まひ)/体当たりの演技と親しみやすいキャラクターに各所からも注目が。声優の専門学校卒業。

【下段左】大塚哲宏さん(高次脳機能障害)/コミカル~シリアスまで演じられる神戸塾最年長(兼、切り込み隊長)。動画編集やサックス演奏も得意。

【下段中】Nyankoさん(聴覚障害)/表情ゆたかな手話パフォーマーとしても活躍。東京パラリンピックの開会式にも出演。モデル出身でポージングもさまになる。

【下段右】田宮健太郎さん(知的障害)ダンスとファッションが好きなZ世代。唯一無二な空気感のあるたたずまいにくぎづけになるファン多し。

さらに塾生たちの最新公演を特別に公開します!

まだまだ発展途上の9人ではありますが、そばで見ていて、それぞれ表現者として確かな可能性を持っていると感じます。これから練習を重ね、経験を積み、がまん強く自分自身と向き合っていけば、それぞれの良さを、もっと多くの方にお伝えすることができるはず。その日まで9人の売り込みをあきらめるつもりはありません!

というわけであらためて……「心身ともに健康でない」俳優に、ちょっとでも興味をもたれたプロデューサー・演出家・監督のみなさま、ぜひ神戸塾の塾生をキャスティングしてください!あんまり興味ない関係者のみなさまも、とにかく売り込みに行きますのでよろしくお願いします!