• 雨天中止のパトロール

    dummy
    1月30日(火) 午後5:35 午前0:00

    レンブラント「夜警」(アムステルダム国立美術館)の画面中央に描かれた人物フランス・バニング・コック隊長は、左手のグローブを外して手を前に伸ばしています。素肌で何かを確認しようとしている感じ。雨が降ってきているかどうかを気にしている、としたらどうでしょう。隊長にも光が当たっているので、おそらく晴れているはず。なのに雨を気にしているということは、この隊長は極端に雨が嫌いで、少しでも降ろうものならパトロールを中止にしてしまう人物なのかもしれません…。

  • 転校生ミス・ブランチ

    dummy
    12月26日(火) 午後5:35 午後11:59

    「ミス・ブランチ」は、椅子とは何か?を問いかけるような、透明で華やかな、常識を打ち破る椅子。それを前にすると椅子たちは冷静でいられないだろう。舞台はボッティチェリ高校。やけに朝から椅子がガタガタ騒がしいと思ったら、「あの子が来る」と夢のお告げがあったせい。ミス・ブランチの登場に学校中の椅子たちはアイデンティティを揺るがされて逃亡。ミス・ブランチ自身も「欲望という名の電車」(倉俣史朗命名の由来)で去るのであった。

  • インタビューウィズザムーン

    dummy

    発想の源は「桂離宮」(京都)。江戸時代初期、「月を見ること」を意識してつくられた皇族の別邸です。月を楽しむために池を船でめぐる仕掛けがあったり、「月見台」など特別な場所も設けられています。きっと、月の側からしても「どこから見られたいか?」と質問されたら「桂離宮から見てほしい」と答えるでしょう。月に聞いてみる、理想のお月見シチュエーション。そのインタビューの受け答えを歌います。

  • 動植綵絵で迷子です

    dummy

    伊藤若冲(じゃくちゅう)筆、国宝「動植綵絵(さいえ)」(宮内庁三の丸尚蔵館)が発想の源。30幅の作品に描かれている鳥たちは、姿勢を低くしていたり、ひっくり返らんばかりに頭を下にしていたりして、何かを捜しているかのようです。若冲によって細密に描かれた世界は、一度入ったら中で迷ってしまいそう。もしかすると、描かれている鳥や他の生き物たちは、総出で、絵の中の迷子を捜しているのかもしれません。

  • グランド・オダリスクVS蚊

    dummy

    ドミニク・アングル「グランド・オダリスク」(ルーブル美術館)が発想の源。 彼女のポーズは、脚をかいているようにも見えます。怒りさえ感じる冷たいまなざし。唐突に持たれた扇。この部屋の闇に蚊がいると仮定しさえすれば、すべての行為に説明がつきます。香炉からただよう煙すら、蚊取り線香のそれに見えてきます。この絵が語られる時に必ず出てくる「身体の不自然さ」も、蚊を警戒し、蚊を倒そうとする無理な姿勢だったのか?

  • ジャズヶ崎明美

    dummy

    アンリ・マティスの切り絵による本「ジャズ」が発想の源。この絵の登場人物(?)は抽象と具象の中間のようで、色のかたまりのようで、不思議な匿名性を持っています。中のどれかひとつに名前をつけたら作品の見え方が変わってくるのではないか?ジャズヶ崎明美という女性とその友達の日常を歌にしました。

  • 十大弟子のバスケ大会

    dummy

    棟方志功の板画「二菩薩釈迦十大弟子」が発想の源。十大弟子のうち、靴が黒い人が5人、白い人が5人います。弟子たちはチーム分けされているのかもしれません。5対5といえばバスケットボール。彼らはこれからバスケットボールの試合をするのです。手で複雑なポーズを作って意思の疎通をはかりながら。ふたりの菩薩はそれぞれのチームのコーチです。

  • 検証・モネの筆

    dummy

    発想の源はクロード・モネ「印象 日の出」(マルモッタン美術館)。絵に残る筆跡からは、描いている最中の画家モネの動作や手順が見えるようです。描いている最中のモネは、キャンバスは、いったいどのような時間を過ごしたのでしょうか。それらを証言するモネの筆たち。「モネは駆け足で空を描いた」「僕は港を担当した」「あの真っ赤な太陽は私」など、彼らの発言を並べて絵が描かれていく様子を歌とアニメでたどってみます。

  • 窓ごしの孔雀明王

    dummy

    発想の源は、国宝「孔雀明王」(東京国立博物館)。孔雀明王は4本の手それぞれに羽根や布など〈窓拭きに役立ちそうな道具〉を持っています。孔雀に乗って高くジャンプ(孔雀は飛べないから、ジャンプ)して高層ビルの窓を拭くのかもしれません。掃除をする窓ごしに、建物の中にいる人々を見る存在として描きます。「♪孔雀明王クリーニング/働き者ピーコック/窓越しに見る人間模様/見て見ぬふりしてる/見てるけど…」

  • 土偶迷路

    dummy

    発想の源は重要文化財「遮光器土偶」(青森県亀ヶ岡出土/東京国立博物館)。遮光器土偶の縄目模様は、迷路にするのにちょうどよさそうな複雑さ。表側と裏側、内側も行き来してゴールを目指す曲。目が覚めると、そこは巨大な土偶の上で、何もわからないまま、決死の脱出劇がスタート。縄を持った大きな手が追いかけてきて、逃げ遅れると縄目模様にされてしまいそう!

  • 染める蛇使い

    dummy

    発想の源は、アンリ・ルソー「蛇使いの女」(オルセー美術館)。「蛇使いの女」がいるジャングルに生えている植物は、いろいろな緑色をしています。これらをしぼれば、様々なグリーンが作れて染め物屋ができそう。蛇をあやつっていろいろなものを緑に染める、緑色専門の染め物屋さんの歌。 ♪夜が深いうちにお仕事 葉っぱ摘んだら蛇ならではの絞り方で色づくり 今日のオーダーはイブニングドレスほら きれいに染まった

  • スタイリングbyキトラ

    dummy

    奈良県明日香村にある「キトラ古墳」が発想の源。古墳の石室の壁画に描かれた四神には、東西南北・季節・色が振り分けられています。そして彼らの見た目はとても装飾的。彼らは個性豊かなスタイリストたちなのかもしれません。彼らに四方を囲まれたこの空間に入れば、おそらくそれぞれの見地からファッションアドバイスが始まることでしょう。「柄、足そっか?」「ヘビ巻きつけてみる?」「羽根もつけちゃう?」なんて。