「柳田国男と大正デモクラシー 民衆の知恵こそ経世済民のカギ」

    初回放送日: 2022年9月13日

    明治維新後、近代化を急激に進める日本は、科学的合理主義を推進。迷信や妖怪を否定するようになる。それに異を唱えたのが、後に「日本民俗学の父」と呼ばれる柳田国男。農政官僚だった彼は、地方の民衆の生活史に目を向け、民間伝承や説話を収集、研究。長い時間をかけて培ってきた「民衆の知恵」にこそ、経世済民のカギがあると考えた。普通選挙、教育改革など、大正デモクラシーを地方から成そうとした柳田の知恵に迫る。