パラリンピックから1年が経ちました。
パラスポーツを通して社会の多様性について伝えるNHKの取り組み「アニ×パラ」は、1年経った今も教育現場などで活用されています。
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※「どーも、NHK」の特集を記事にしました。記事の最後にURLをまとめて紹介します。_
■アニ×パラとは…
「アニ×パラ~あなたのヒーローは誰ですか~」は、NHKがパラスポーツをオリジナルアニメで描いた作品です。「アニ×パラ」を通して、多様性を尊重し、共生社会の実現を目指しています。
「アニ×パラ」は教育現場でも使われています。
新宿区がつくったパラスポーツの教材です。パラリンピックの精神や競技の特徴、ルールなどを学ぶことができます。その中のQRコードを読み取ると「アニ×パラ」を見ることができます。
NHK for schoolに設けられた「アニ×パラ」のホームページには、教育現場で広く使用してもらうために学習指導案やワークシートがダウンロードできるようになっています。
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(※ページの最後にダウンロードできるリンクを掲載しています) _
府中市にある小学校です。
ここでは、アニメを鑑賞後に生徒自身がルールやアスリートなどを調べて壁新聞で発表し、共生社会について考えるきっかけになっています。
アニメだけでなくテーマソングも授業に役立てています。
引用:「もったいない青春」のビデオより
パラ卓球編のために音楽家のつんく♂さんが書き下ろし、横山だいすけさんが歌うテーマソング「もったいない青春」のビデオには、手話がついています。歌と手話を覚えることを通じて多様性について学ぶ機会を作っています。
授業に「アニ×パラ」を取り入れている府中市立若松小学校校長の小林力さんは次のように話します。
「子どもたちとパラスポーツをどうやって出会わせるかがすごく大切です。まず「アニ×パラ」と出会って、障害とかパラスポーツに興味をもつところから、子どもたちも自分に合わせた生き方をしていくことを学んでほしいと思っています。それが多様性を受け入れて自分らしく生きることを学ぶってことだと思うんですね」
小学校の取り組みを知った日本パラ陸上競技連盟会長の増田明美さんは・・・
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増田)すごくいいですね。先生もおっしゃっていたように「入口」ですもんね。**
小郷)意識的に子供たちにパラスポーツと触れる機会を作らないと、意外とわからないまま育っていってしまうことがあるんだなって、私も感じることがあります。
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増田)お互いを認めあって、助けあって、励ましあって、でも自分らしく、人生の長距離ランナーとして自分のゴールをみんなが目指していく。こういうのが広がるといい社会になりますよね。**
小郷)そういう大切なことを学ぶ良いきっかけになってくれればいいなと思っています。
小郷)「アニ×パラ」は国際展開も積極的に行っています。これまでイラクなど様々な国で上映会を実施したり、より多くの国で見てもらえるようにNHKワールドジャパンのホームページには英語や中国語など5つの言語の字幕バージョンを掲載しています。また、英語版は動画サイト・YouTubeにも掲載していて、中には70万回以上再生されている作品もあるんです。
増田)そんなに!
小郷)国枝慎吾選手が本人役Aで登場する車いすテニス編は、国際大会の場で上映されるなど、「アニ×パラ」は海外でも広がりを見せているんですよね。
増田)国枝さん大人気ですからね。
小郷)「アニ×パラ」について特集してきましたけれども、増田さんはパラスポーツの魅力って、どんなところにあると思いますか?
増田)パラスポーツの魅力は社会を変える力があることだと思います。
体育館や競技場のなかに、当たり前のように多様性がありますし、当たり前のように共生社会があるので、そこからまた街にも広がっていってほしいと思います。
小郷)どうもありがとうございました。
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