「どことなくなんとなく」ブログ

NHK
2023年6月1日 午後4:24 公開

「どことなくなんとなく」の脚本・演出は映画「ザ・ファブル」シリーズ、「めんたいぴりり」そして最近では「サンクチュアリ‐聖域‐」も話題の江口カンさんです。 こんなメッセージをお寄せいただきました。

小学生の頃、コロコロコミックが創刊され、ドラえもんを貪るように読んでいた。 その頃の自分に、「大人になったら、藤子不二雄の短編ドラマを監督するぞ」ってタイムマシンに乗って伝えに行きたい。(江口カン)

↑手前が江口カン監督

↑右から3人目が江口監督
 

今回は、江口組を仕切った現場プロデューサー河原氏が裏話を書いてくださいました。

福岡の制作会社、KOO-KIの河原です。
この話はシリーズで唯一福岡(九州)チームで制作を担当し、山のロケーションなど九州ならではの風景と利便性を活かしています。
その山は歩いて30分弱で頂上に行ける非常に「タイパ」の良い場所でありながら、急峻で原作さながらの迫力。
クライマックスシーンでは、スタントマン含むアクションチームのほかにロッククライマーや山岳部・空撮チームなどの力を結集させて安全かつ大胆な撮影に臨み、全ての要素が絡み合って迫力の映像になったと思います。出演者も、岡山さん・竜星さん・西野さん以外は福岡の方々です。
いずれも登場時間は短いですが、印象的だったのではないでしょうか。
部長役の岡本ヒロミツさんは、江口カン監督の福岡発の劇映画「映画めんたいぴりり〜パンジーの花」にも出演いただいています。内定情報を主人公に明かしてしまうコンプライアンス意識の低い感じが上手く出ているかと思います。
山口さんを囲む主人公の同僚役は、制作会社KOO-KIの社員たち=つまりボクの同僚です。主人公の閉塞感とは真逆の能天気な感じを出すため、素人集団ということもあり撮影中を通して一番多くのテストを重ねています。といった感じで福岡(九州)の息吹が吹き込まれたドラマです。
撮影手法に関するエピソードも別で披露していますので、これはまた別の機会に!