【安倍元首相 銃撃】宗教団体への質問と回答

NHK
2022年7月11日 午後7:01 公開

安倍元首相を銃撃し、殺人の疑いで送検された山上徹也容疑者。

番組では、容疑者が恨んでいたという宗教団体「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会に対し、取材を申し込みました。

団体側は私たちの質問に対し、書面で回答しました。


 

  

1)安倍元首相が銃撃された事件について。山上容疑者は「特定の宗教団体に恨みがあり、元総理がこの団体と近しい関係にあると思い、狙った」という趣旨の供述をしているということですが、事件についてどう受け止めていますか。

 

回答)

現在、警察による捜査が進んでおり、山上容疑者の供述の詳細については承知していませんが、同容疑者の当法人に対する不満等が原因で、安倍元首相に対する理不尽な蛮行が行われたのだとすれば、その結果について当法人として大変重く受け止めています。

 

 

2)山上徹也容疑者と母親について。ふたりが「世界平和統一家庭連合」、旧統一教会の信徒であるか否か、活動への参加実績などについて教えてください。信徒である場合、それぞれいつから入信していたのか、近年の活動状況について教えてください。

 

回答)

山上徹也容疑者については、当法人への入信されたことはありません。

山上■■さん(母)は1990年代後半に訪問伝道を切っ掛けに関わるようになり、現在は奈良教会に所属しています。近年は定期的なイベントに参加下さっている状況です。

 

 

3)山上容疑者の母親の献金実績について。容疑者は、「母親が団体にのめり込み、多額の寄付をするなどして家庭生活がめちゃくちゃになった」と供述していますが、入信当初から現在に至るまで母親からどれくらいの献金があったか、その額などを教えてください。また、家庭の問題などの相談を受けていましたか。

 

回答)

個人の献金に付きましては、警察の今後の捜査に関わることですので回答を控えさせていただきます。家庭の相談等に付きましては、所属教会信者間において相談に乗って戴いていました。

 

 

4)事件の背景として安倍元首相と「世界平和統一家庭連合」の関係が指摘されていますが、いつごろからどのような関係があったのか、教えてください。

 

回答)

安倍元首相は当法人の信徒でも顧問でもありませんでした。安倍元首相が当法人と直接的な関係があったという事実はありません。一方で、安倍元首相がUPFの主催する行事に祝電やビデオメッセージを送った事実があることは承知しております。安倍元首相は、特定の宗教団体に対する支持をしたのではなく、UPFの主導する平和運動に対して賛同してくださっていたのであると理解しています。

 

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