今年、放送開始から30年目を迎える「クローズアップ現代」。放送時間が夜7時半となり、新たなキャスター、ナレーター陣、ビジュアルで再スタートします。
目指すのは“心に刺さるジャーナリズム”。
現場取材にこだわり、視聴者のみなさんと未知の現場を目撃し、社会課題の解決策を考えるー
「きょうひとつ、大切なことを知ることができた」と思ってもらえる番組を目指します。
※初回放送は4月4日(月)「ウクライナ最新情勢(仮)」を予定
新キャスター・桑子真帆アナウンサー
桑子真帆アナウンサー
2010年NHK入局。これまで「ブラタモリ」「ニュースウッォチ9」「おはよう日本」などを担当
【コメント】
まわりを見渡すと、様々な情報にあふれ、何を信じたらよいのか、自分はどこに向かったらよいのか見えにくくなっているように感じます。ちょっと立ち止まって、喜怒哀楽を共有しながら少しでもモヤモヤを晴らす時間になったらいいなと思っています。
「クロ現」はとにかく幅広いテーマをお送りします。
時に真正面から向き合い、時に「その視点!?」と意外な切り口でも、最後は観てよかったと思っていただけるように、精一杯お伝えします!
豪華声優陣がナレーションを担当
月曜担当・安元洋貴さん
安元洋貴さん プロフィール
山口県出身。主な出演作品に「鬼灯の冷徹(鬼灯役)」「王様ランキング(アピス役)」「弱虫ペダル(金城真護役)」など。第15回声優アワード・パーソナリティ賞受賞
【コメント】
声優も報道番組の語りも、個人的には違うとは思っておりません。語り部という役どころを、演じる。そういう気持ちで臨みたいと思っております。クローズアップ現代は伝えるべき“今”を勇気を持って扱っている印象です。
マスメディアにできること。そこに「声」として良い関わり方をして、更に良いものとして、皆様にお届けしていきたいです。浮かれた気持ちはありません。しっかりと勤め上げたいと思っております。
火曜担当・小松未可子さん
小松未可子さん プロフィール
主な出演作品に「呪術廻戦(禪院真希役)」「ドラゴンクエスト ダイの大冒険(マァム役)「半妖の夜叉姫(せつな役)」など。第16回声優アワード・助演女優賞受賞
【コメント】
担当させて頂けることになりとても光栄に思います。背筋が伸びる思いでいっぱいです。
日々暮らしている中で身近にある問題から、現代社会に生きる上では避けることの出来ない問題、自ら深く踏み込まなければ知ることもなかった事柄まで、番組を観て初めて知る事も多くありました。
私たちが生きるこの社会を、より良き未来へ導く端緒となる力強さを感じています。大事な言葉や思いを、皆様に寄り添えるような形で伝えていけたらと思っています。
水曜担当・中井和哉さん
中井和哉さん プロフィール
兵庫県出身。主な出演作品に「ONE PIECE(ロロノア・ゾロ役)」「銀魂 シリーズ(土方十四郎役)」「Ghost of Tsushima(境井仁役)」など。第5回声優アワード・助演男優賞受賞
【コメント】
私がナレーターとしてデビューした頃には、すでにクローズアップ現代は放送されていました。事務所の大先輩でもある石原良さんの優しくも風格溢れる語りに、目指す道の奥深さを感じ、同時に「クロ現=凄い人が語る番組」の図式が強烈にインプットされました。
あれから二十数年経ってのまさかのご縁に、喜びと緊張感でいっぱいです。私は私でしかありませんし、急に上手にはなれませんが、新しく生まれ変わる番組に相応しい空気を運べるよう努めて参ります。
京都が拠点のバンド「jizue」がテーマ曲制作
jizue(ジズー)
京都を拠点に活動するインストゥルメンタル・バンド。
ロックやハードコアに影響を受けた魂を揺さぶるような力強さ、ジャズの持つスウィング感、叙情的な旋律が絶妙なバランスで混ざり合ったサウンドで、地元京都を中心に人気を集める。
「FUJI ROCK FESTIVAL」「GPEENROOM FESTIVAL」「朝霧JAM」など大型フェスにも出演。海外にも進出し高い評価を得ている。
【コメント】
楽曲のタイトルは「brink」。“瀬戸際”などを意味します。今はすごく不安定な時代ですが、その境界線の向こうへ飛び込んだ先に、絶対に広がっている新しい世界がある。その一歩を踏み出す後押しになればと思っています。
今年はいろんなことがあって、つらいニュースを見て気持ちが沈んでしまう人も多いと思います。番組ではそんな重いテーマも取り上げられますが、音楽でちょっとでも希望や明るさを感じてもらいたい。いろんなことを自分の体に入れて消化して、でもやっぱり幸せだなってちょっとでも感じてもらえたら、僕らの音楽も番組が伝えることも意味のあるものになると思います。
森羅万象を描くオープニングタイトル
寺部晶さん プロフィール
映像作家・アートディレクター。多摩美術大学グラフィックデザイン学科、PARSONS SCHOOL OF DESIGN卒業。2016年よりNYに拠点の中心を移し、MTV・CNNやNETFLIXなどの番組タイトルや映像コンテンツのディレクションやデザインを行う。
【コメント】
番組制作者と話し合う中で出てきた「森羅万象」というキーワード。このとき“万華鏡”のような、すごい物量でとんでもないことが起こっている世界観がアイデアとして浮かびました。
どんどん時代が変わっていく、世の中がすごいスピードで変わっていくさまを、万華鏡の世界が次々と入り込んで変化していく、密度のある映像で表現できたらと考えました。
映像を作るうえで気をつけたのは、クローズアップ現代は取材する人たちが自分たちの足を使って取材して掘り下げる“人の力”で伝えていく番組だということ。手触り感を出したいと思い、紙や木などぬくもりを感じるような質感や、"人々の息吹”のような、生活のようなものを表現しようと、モチーフとして仲の良さそうな家族やカップルなども登場させました。