もし、あなたが立ち退きを迫られたら ~専門家のアドバイス~

NHK
2023年4月3日 午後4:06 公開

もしあなたが今借りているアパートなどで、地主や所有者が突然変わり、思いがけず立ち退きを迫られることになった場合、いったいどこに相談すれば? また、どう対応すれば?
調べてみました。

(記事監修:借地借家に詳しい西田譲弁護士・種田和敏弁護士)

Q.
もし不当に立ち退きを求められた場合、どこに相談すればいいのでしょうか?

A.
不動産に関する問題は、行政や警察に相談しても民事不介入で解決されないことが多いです。そのため、不動産取り引きに通じた弁護士などが以下のような相談先を設けています。

▼「ブラック地主・家主対策弁護団」 電話 03-3634-5311

http://blackjinushi.com/ (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます

Q.
貸主(家主)から建物の建て替えなどを理由に立ち退きを求められたらどうすれば?

A.
アパートに部屋を借りている場合、実は「借地借家法」という法律によって、借り主の住み続ける権利は守られています。そのため、もし不当に立ち退きを迫られたからといって、泣き寝入りする必要はありません。部屋を借りている人は、貸主より弱い立場にいることが多いので、借地借家法で、貸主が自分の都合だけでは簡単に立ち退きを求めることは基本的にはできないとされています。法的に立ち退きを請求する場合は、貸主は借り主に立ち退きを請求する『正当事由』が必要となります。何を持って『正当事由』として認められるのかは、弁護士など専門家でもない限り、理解することは難しいものです。すぐに自分だけで判断をするのではなく、一度立ち止まり、弁護士などの専門家に相談することが大切です。

Q.
急に貸主から大幅に家賃などを値上げされたら、どう対処すればいいのでしょう?

A.
立ち退きを迫る場合、契約内容を変えようとしたり、値上げで家賃や土地代を上げたりしようとする貸主もあります。ただ、値上げに応じなくても出て行く必要はありません。借り主が支払わなくてはならないのは、賃貸借契約で決められた賃料であり、貸主は借り主の承諾なく、契約内容を一方的に変更することはできないのです。ここで注意が必要なのは貸主が賃料を受け取らない場合です。借り主は契約で決まった賃料を支払わなければ不払いとなり、契約を解除されてしまう可能性もあります。その場合、借家がある地域の法務局に決められた賃料を供託する制度があり、それを利用すれば不払いとはならず、契約を解除されることはありません。その際、これまでの賃料を払い続けることを決して忘れないでください。

Q.
どうすれば不当な立ち退き要求を止められるでしょうか?

A.
不当な嫌がらせなどを受けている場合は、裁判所への仮処分や差し止め請求ができます。また、損害賠償請求も選択肢の1つです。ただ、これには時間と費用がかかるというハードルがあるのも事実なので、行政が即座にできる対処できる新たな立法が必要だと思います。

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