9月8日、イギリスのエリザベス女王が96歳で亡くなりました。
イギリスの君主として歴代最長となる70年にわたって在位してきた女王は、1人の人間として人々に寄り添い、世界中から愛されてきました。
NHKのアーカイブスには、幼少期の姿や王位を継承する戴冠式での様子を映した映像が残されています。
47年前にはイギリスの元首として初めて日本を訪れました。NHK放送センターで大河ドラマのスタジオを見学したり、国立劇場で歌舞伎を観劇したりする様子もテレビで伝えられました。
エリザベス女王の貴重な映像をまとめました。
小さなプリンセスの誕生
エリザベス女王は、1926年4月、のちの国王、ジョージ6世の長女として生まれました。
“父親のように国に尽くす” 21歳の誓い
1947年、21歳の誕生日を迎えた日のスピーチです。父親のように献身的に国に尽くしていくことが、女王としての役目だと考えるようになっていました。
25歳の戴冠式
1952年、父親の国王、ジョージ6世の死去に伴い、エリザベス2世として王位を継承しました。当時25歳でした。
その翌年の6月に行われた戴冠式の様子です。
日本を公式訪問
エリザベス女王は1975年に日本を公式訪問しました。イギリスの元首の来日は初めてのことでした。
国立劇場で歌舞伎を観劇したほか、NHK放送センターでは、大河ドラマ『元禄太平記』の収録を見学しました。
帝国ホテルから国立劇場までパレードをした際には、沿道に集まった多くの人々から歓迎を受けました。
招かれた皇居では、日本人に向けたスピーチを行いました。
(日本語訳)
「エジンバラ公と私は日本に参りましたことを非常にうれしく思います。私たちは今日、緊張と錯乱の世界に住んでいます。平和であることだけでは貧困や不幸な人々の問題、世代の断絶、失意落胆に根ざす暴力などの問題が解決されるわけではありません。日英両国が協力してあたるなら、これらの問題の解決に、より大きな貢献をなし、得るものと確信しています」
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