“借金投資”とは
資産のない人が、借金をすることで高額の投資をしてしまう“借金投資”。業者の提案で、本来は審査が通らないはずのローンを不正に契約してしまうトラブルが急増しています。

業者はまず、若者など生活に不安がある人たちにマッチングアプリなどを通して接近し、将来の資産形成をうたう投資話を持ちかけます。そこで業者は、顧客に投資の元手となるお金を用意させるため、金融機関から不正にローンを引き出す方法を提案します。そして、顧客はその提案通りにローン申請をし、引き出した多額のお金を仮想通貨や不動産などに投資してしまうのです。しかし、これらの投資は、実際には金額に見合った価値はなく、業者はその差額を手にして巨額の利益を得ていると言われているのです。
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消費者トラブルにあうリスク度チェック
消費者がトラブルに巻き込まれる心理に詳しい、立正大学心理学研究科教授の西田公昭さんが消費者庁と作成した「消費者トラブルにあうリスク度チェック」です。

過去にトラブルに巻き込まれた人達のケースを分析して作られたもので、合計点が高いほど、消費者トラブルにあうリスクが高くなります。
・合計点が60点以上:約70%が契約するゾーン
・合計点が50点台:約50%が契約するゾーン
・合計点が40点台:約40%が契約するゾーン
・合計点が30点台:約30%が契約するゾーン
・合計点が30点未満:約25%が契約するゾーン
合計点が高かった人は自分の性格的特徴を十分に認識し、特段の注意をしておく必要があります。一方で30点未満の人も約25%は契約してしまう傾向があり、合計点が低い場合であっても油断は禁物です。
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クローズアップ現代 2022年5月24日放送
👉 「トラブル急増!不正ローンで広がる”借金投資”」 ※5/31まで見逃し配信※別タブで開きます