日本はオミクロン株の発見以来、外国人の新規入国原則停止や、入国者のホテル待機要請などの「水際対策」を矢継ぎ早に打ち出してきました。現在も、対策の最前線となる空港の検疫所では、世界的にも厳しいと言われる対策が行われており、1月5日には全国の空港の検疫で147人の感染を確認しています。
日本の「水際対策」は現在どうなっているのか?出入国における注意点の最新情報について、関連する省庁のホームページや、NHKのニュースサイトをまとめました。
(1月6日18時時点)
関連番組:クローズアップ現代+「密着・羽田空港 検疫所 オミクロン“水際”の攻防」
NHK+見逃し配信はこちら(1月13日まで)※別タブで開きます
★目次
・入国する時に知りたい
・ホテルor自宅待機中の生活は
・「濃厚接触者」の扱いは
・出国する時に知りたい
・最新ニュース→NHK特設サイト
入国するときに知りたい
水際対策については、厚生労働省のホームページに最新情報が掲載されています。
水際対策に係る新たな措置について|厚生労働省 (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
1月6日現在、外国人の新規入国は全世界を対象に停止。日本人等は入国できますが、入国時の検疫で、主に以下の措置が必要です。
○検査証明書の提出
検疫所へ「出国前72時間以内の検査証明書」の提出が必要です。検査証明書は所定のフォーマットを使用することや、有効な検査方法が決まっているなど、細かな条件が指定されています。厚生労働省のホームページに詳しく掲載されています。
検査証明書の提出について|厚生労働省 (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
○空港での検査
空港で「抗原定量検査」を受け、結果が陰性の場合は入国手続きに移ります。
○自宅・施設での待機
入国後14日間は自宅などで待機。公共交通機関は使用できません。
過去14日以内に滞在していた国や地域によって、検疫所が確保するホテルなどの施設での待機が求められます。期間は滞在した地域のリスクに応じて、3日、6日、または10日間となります。
また、これまで厚生労働省は、オミクロン株の感染者は入院、濃厚接触者は宿泊施設での待機を原則としていましたが、症状に応じて、
▼感染者は自宅や宿泊施設での療養
▼濃厚接触者は自宅などでの滞在
が可能だとする文書を、1月5日付けで全国の自治体に通知しました。
対象となる国や地域に関する最新情報などはこちら
検疫所が確保する宿泊施設での待機・誓約書の提出について|厚生労働省 (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
○アプリで行動把握
入国時に専用アプリのインストールが求められ、待機中はアプリからかかってくる電話などに対応し、位置情報や健康状態の確認が求められます。
「濃厚接触者」の扱い 年末に変更
厚生労働省は当初、入国時に確認されたオミクロン株の感染者と同じ飛行機に乗っていた乗客全員を濃厚接触者としてきましたが、同乗者が陽性となる割合は極めて低いなどとして、去年12月28日からこの条件が変更されました。従来のウイルスと同様に、感染者の同じ列と前後2列の乗客を濃厚接触者とすると改められました。
待機中の生活はどうする?
自宅やホテルなどでの待機中の生活の注意点について、以下の厚生労働省のホームページにまとめられています。
厚生労働省ホームページより
厚生労働省・入国者健康確認センター 日本へ入国・帰国した皆さまへ (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
問い合わせの電話番号はこちら
03-6757-1038(9:00~18:00)
出国する時に知りたい
日本から海外へ渡航する際の入国制限措置、行動制限措置は、行き先の国ごとに異なります。情報は外務省のホームページに、随時更新されています。
外務省 海外安全ホームページ|新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置 (※NHKサイトを離れます)※別タブで開きます
最新のニュースを読む
NHKでは、新型コロナウイルスに関する最新のニュースやデータを特設サイトで掲載。
「オミクロン株」など変異ウイルスに関するニュースは、以下のリンク先でまとめています。
関連番組:クローズアップ現代+「密着・羽田空港 検疫所 オミクロン“水際”の攻防」