「頼朝暗殺未遂!? 曽我兄弟敵討ち事件の深層」

貧しい兄弟が親の敵を討つ美談として伝えられてきた曽我兄弟の物語。実は「鎌倉殿」源頼朝も標的だった。背景には戦時から平時への移行で高まる御家人たちの不満があった。 「曽我兄弟の敵討ち」といえば「赤穂浪士の討ち入り」と共に、日本人に長らく愛されてきた美談だ。しかし兄弟は、親の仇だけでなく征夷大将軍に任命されたばかりの源頼朝も襲おうとしていた。いったいなぜ?舞台となったのは、頼朝が我が子・頼家を後継者として御家人たちに認めさせるべく行った富士野の巻狩り。そして、戦争の時代が終わり平時に向かう中で、鎌倉殿と御家人の関係も曲がり角にあった。美談に隠された深層に迫る。

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