「“ゲジゲジがすき”ってヘン?」

NHK
2022年3月28日 午前9:41 公開

監修 : 東京都立大学 酒井厚(発達心理学) 東京大学 汐見稔幸(教育学・教育人間学・保育学)

【ねらい】
ほかのひと(他者)がどうであれ、自分の「好き」は大事にしていいということを伝える。自分の好きは大事にしていい。他の人の好きも大事にしよう。
・例え他者と意見が違っても、自分の好きな気持ちは大事にしていい。
・自分と同じように他者にもそれぞれの「好き」がある。そのことをふまえて行動しよう。

【関連キーワード】
自尊心を育むこと  自分らしさ  マイノリティ理解  ダイバーシティ

みー:パパはゲジゲジ好きじゃないよね? パパ:うーん、あんまり好きじゃないな。 みー:じゃあさ、ゲジゲジを好きなみーのことは? パパ:もう大大大大大好き!!

東京都立大学 酒井厚さんからのメッセージ

こどもの「好き」を認めることが自己肯定感を高めることに繋がります。
自己肯定感は誰もが同じように高いわけではありません。自己肯定感が比較的高いこどもであっても、自分の「好き」が認められる経験があることは必要ですし 自己肯定感がそれほど高くないこどもの場合には特にほめてあげることが大切です。
こどもの個性は、本人が持っている特性に環境の影響が合わさることで育まれていきます。みーのように、自分が好きなものを見つけて、その理由を考えたり思いつくこと、周囲の人がそれを受け入れ、一緒に考えることがこどもの自己肯定感の発達を促すと考えられます。
けれど、みーの好きなゲジゲジをパパが苦手だと思ったように、こどもが好きなものを心から好きになることが難しいこともあるかもしれませんよね?

そんなときに親ができるのは、好きか嫌いかの結論ありきではなく、「こどもが好きな理由を教えてもらう」ことだと思います。こどもはたどたどしく説明するかもしれませんが、こどもが自由に話せるように、落ち着いてゆっくり話してもらえるように誘いながら、理解してあげましょう。
大人は、ダメな理由、よくない理由など、多くを語れますが、ここでぐっとこらえてこどもにイニシアチブを取らせてあげることが大切です。
「自分の意見を言える環境があること」(勿論これが却下されるような事もあるわけですが)が、こどもの自尊心を育む土壌になります。例えばテレビの時間など生活の約束事を一緒に話して決めてみたり、「どうしたい?」と聞くように心がけるのもよいですね。
また、こどもの好きなものをたとえ親が苦手だったとしても、「○○が好きなあなたも好きだよ」と言い添えてあげましょう。

『それでいいソング ~すき って きもち~』

みんなの すきで  せかい が もっと たのしくなる いろんな すきが せかいを おもしろくする

みーの宝物は誰がなんと言おうとゲジゲジだ!愛してる!

それで いい!  いい! いい! それで  いい! こんな  みんな あんな  みんな どんな みんなも みんな ちがう みんな ちがって みんな いいな どんな みんな も みんな スキ

ワンまる 靴下好きだなー。ずっとガシガシ噛んでるよ

それで いい! いい! いい! それで いい! じぶん の きもち を つたえよう あいて の きもち を わかろう そしたら きっと きょう から きっと もっと たのしくなるよ