「くすぐられるのが、じつはキライ?」

NHK
2022年3月28日 午前9:40 公開

監修: 和光小学校・和光幼稚園 北山ひと美(性教育) 東京大学 汐見稔幸(教育学・教育人間学・育児学)

【ねらい】
自分のからだの感覚は他人と一緒とは限らない。他人にされるとうれしいこと、いやなことは人によって違う、ということを想像してみよう。

・自分が良くても相手が嫌なことがある。
・相手が嫌がった時どうする?
・想像して動いてみよう(やめてみる・聞いてみるなど)。
・相手がだれであるかはもちろんのこと、時間や気分など、その時々によって変わるパーソナルスペースについて考えよう。

【関連キーワード】
パーソナルスペース 他者とのからだのふれあいにおける同意不同意

ひー:みーは楽しいかもしれないけど、ひーは楽しくない!もう帰る! みー:そんな…こちょこちょされるのが楽しくないだなんて・・・     なぜだ!!なぜなんだー!!!

和光小学校・和光幼稚園 北山ひと美さんからのメッセージ

今回のストーリーでは、「こどもが大好きなこちょこちょでも、いろいろな感じ方・受け止め方をする人がいる」ということを、こちょこちょをされるのが好きじゃない ひーや、園児たちを通して描きました。
 しかしこれは「こちょこちょをしてはいけない」というメッセージではありません。「自分は楽しい・嬉しいと思っても、そうは思わない人がいるかもしれない」という「感覚の多様性」に気づくことが主題となっています。
 「こちょこちょは、突然するのがたのしい」と感じることも多いですが、「感覚が自分と違うかもしれない」ということを知っていると、事前に確認をとる、嫌がっているようであればやめる、また他者と一緒にたのしい気持ちになりたいときに他のコミュニケーションをとるなど、様々な手段をとることもできますね。
 ハイタッチ・肩を組む・一緒に本を読む・一緒に音楽を聴いて踊る・相撲をとる…
 「お友達とたのしい気持ちになるにはどういう方法がある?」と こどもと一緒に話してみるのもいいですね。

みー:よし、みーがこちょこちょしてあげよう!     こちょこちょこちょ…! 赤ちゃん:キャッキャッキャッ みー:あはは。笑ってる笑ってる。

スキンシップは大切 けれど気をつけたいこと
この番組は、スキンシップを否定するものではありません。抱きしめる、なでる などスキンシップはこどもの「安心する」「嬉しい」「心地よい」という気持ちを育むために欠かせない大切なコミュニケーションでもあります。ただし、その上でたとえ親子であっても、いかなるときも気をつけたいのが「同意と不同意」です。
和光幼稚園では5歳児クラスでからだの話をします。「だれかに抱っこされたり、おんぶされたりしたとき、どんな気持ちだった?」と聞くと
「うれしかった」というこどももいれば、「パパにぎゅーっとされて嫌だった・・・」とか「ママにチューされるのが嫌」と言うこどももいます。その時に「ママやパパに言った?」と聞くと、「言った!」という子もいますが「嫌っておもったけど言えなかったんだよね・・・」と言うこどももいるんです。ぜひこどもをひとりの人格として見て、どう感じているかに思いを馳せてください。
「いきなり人からキスをされると、それがたとえ恋人だったとしても嫌だ、だけど言いづらい」という方もいますよね。「本当はされて嫌だけれど、相手が喜んだり楽しそうにしているからNOと言えない…」ということは実は幼児期でもあるんです。自分の体の快不快を言葉にし、それが受け入れられる環境で育つことが、こども自身の体の感覚を育み守ることにも繋がり、同じように他人の感覚を尊重することにも繋がっていきます。

スキンシップしたときのこどもの様子は?どんな表情だった?その後の様子はどうか?…
すこし心にとめておけるといいですね。

『それでいいソング ~イヤだってきもち~』

みんなの イヤなきもち って ひと それぞれに  ちがうの? イヤな きもちは じぶんの こころにも あるよ

よくほっぺたぷにぷにされるけど、つよすぎるぷにぷにはごめんだよ

****それで いい!  いい!  いい! それで いい! こんな  みんな あんな  みんな どんな  みんなも   みんな  ちがう みんな  ちがって みんな いいな どんな  みんなも   みんな  スキ

そっか みーはこちょこちょすきだけど、イヤな人もいるんだな

****それで いい!  いい!  いい! それで  いい! じぶんの  きもちを  つたえよう あいて の きもちを わかろう そしたら きっと きょう から きっと もっと楽しくなるよ