『命のバトン』の反響 ~視聴者の声をご紹介します~

NHK
2022年3月23日 午後6:33 公開

こんにちは。『命のバトン』の制作を担当したディレクターの猪瀬です。

番組の放送後、たくさんの声をお寄せいただきました。この場を借りてお礼を申し上げます。その中から、かつて“予期せぬ妊娠”と向き合った男性、養子の当事者、育ての親の声をご紹介します。
 

“翔太”はかつての私 ひゅうがのかみさん(50代・男性)

高2と中2の息子を持つ50歳の父親です。ドラマ「命のバトン」を拝見しました。今から約30年前、予備校生だった私は当時交際していたひとつ年下の高校3年生の恋人の妊娠と中絶を経験しました。お互いに初めてできた恋人でしたが正しい避妊の知識が必要だと理解もしていてお互いの家にあった「家庭の医学」や図書館で本を読んだりするなどして知識を得て性交渉も日常的になり2年が過ぎていましたが、それでも避妊に失敗してしまいました。

私は受験を間近に控え恋人も推薦入学が決まっており、2人にとって出産という選択肢はやはり取れませんでした。その後さらに3年交際が続き月並みに別れに至りましたが、私の経験からも互いに好意をもった男女が性交渉に至ることは人として極めて自然で高校生かどうかなどは本質的に無関係です。「恋だと決めた」と結と「めっちゃテンション上がった」翔太はかつての私と全く同じです。

であるからこそ性教育は不可欠だと思う一方で、息子達と性に関する会話は家庭内では全くできていないのが実情です。特に長男は私が初めて性交渉を経験したのと同じ年齢になりましたが、実際に家庭内でそうした会話ができる雰囲気を作るのは現実的ではないように思われます。男性だけでも相談しやすい窓口がもっと広く知られてよいのではと思います。翔太やかつての私のように本当は相談したい男性の当事者は相当数いるはずだからです。このドラマの地上波全国再放送を望みます。
 

育ててくれている両親に感謝 養子の当事者(女性)

私は自分が養子というのが嫌だと思ったことは一度もありません。むしろ今はとても幸せなので産んでくれたお母さんも今育ててくれているお母さんお父さんにも感謝しています。今でも里親さんを待っている子たちは沢山います。このメッセージで少しでも興味を持っていただければ幸いです。
 

娘を産んでくれた方へ 育ての親(女性)

あなたの事情がわからないので言っていい言葉なのかわかりませんが、こちらとしては「産んでくれて、託してくれてありがとう」という気持ちしかありません。私たち夫婦はあなたについては名前しか知りませんが、娘にあなたが産んでくれたことを伝えます。あなたのおかげで、娘がこの世に存在しているということを伝えます。

遠い未来の話になりますが、もしいつか、娘が出自に悩んだ時、あなたに逢いたいと思った時には娘を拒絶しないで欲しいと思います。状況によっては、直接会うことは難しいかもしれません。その時は電話でも、文章のやりとりでもいいので、娘が聞きたいことに答えてあげて欲しいです。これだけはこの世でただ一人、産んでくれたあなたにしかできないことです。どんなことがあっても、娘を産んでくれた事実は変わりません。私たち夫婦は、誠に勝手な想いではありますが、娘を産んでくれたあなたのことも家族だと思っています。いま現在、どこかで幸せに暮らしていることを祈っています。
 

家族ほっこりエピソード! 育ての親(女性)

高校・中学生の娘2人共特別養子縁組です。中学生の娘が「4人誰も血繋がってないけど家族だね」と夕飯食べながら笑って話せる関係にほっこり(^v^)
 

特別養子縁組の当事者の声を聞かせてください。

#わたしにできること~未来への一歩~