■大腸がんとは
がんの中で患者数が最も多く、毎年15万人以上が新たに大腸がんと診断されます。早期発見・早期治療ができれば多くの場合、治る可能性の高い病気ですが、早期の場合は自覚症状がほとんどないため、がんが進行してしまっていることがあります。
■進行した大腸がんの主な自覚症状

大腸がんが進行すると、「血便」や「貧血」、「便が細くなる」など、さまざまな症状が出てきます。これらの症状がある場合は、速やかに医療施設への受診が勧められます。
■早期発見を!

大腸がんを早期に見つけるためには、定期的な検査が必要です。40歳以上であれば、ほとんどの自治体で「便潜血検査」を無料で受けることができます。また50歳を過ぎたら、一度は、専門の医療機関で「大腸内視鏡検査」を受けましょう。
■大腸がんにおける早期と進行の状態

大腸は管状の臓器です。管の内側から外側へ、粘膜・粘膜下層・筋肉・しょう膜など、いくつもの層からできています。早期がんは粘膜や粘膜下層まで広がったもの。それに対し、進行がんは、がんが筋肉やしょう膜などまで広がり、進行するにつれて、リンパ節や他の臓器に転移する可能性が高くなります。
■大腸がん ステージ別の主な治療法

がんの進行を示す病期(ステージ)や、がんのタイプ、患者さんの体の状態によって治療法が選択されます。ステージが早いがんの場合は、基本は内視鏡治療になります。ステージが進むと、手術、薬物療法、ときに放射線治療などが、患者さんのがんの状態によって選択されます。困難になっていきます。また、最近では、遺伝子検査などの結果から、個々のがんのタイプに合わせた薬物療法が行えることもあります。