フレイルとは
フレイルは、加齢とともに体や心の機能が低下した、要介護一歩手前の状態のことです。コロナ禍の外出自粛による運動不足や食事の偏り、人との関わりの減少によって、高齢者のフレイルが増加しています。この状況は、「コロナフレイル」とも呼ばれています。ただし、フレイルは早めに対処すれば、健康な状態に戻ることができます。
コロナフレイルの悪循環
コロナ禍では「フレイルの悪循環」に陥りがちです。コロナの感染を恐れて外出しなくなると活動量が減ります。すると、お腹もすかなくなり、食べられずに低栄養になってしまいます。たんぱく質などの栄養が足りないと、筋力が落ちます。その結果、体力や気力が低下しますます外出しなくなってしまうのです。フレイルから抜け出すためには、どこかでこの悪循環を断ち切る必要があります。
簡単フレイルチェック
自分がフレイルかどうかを調べる簡単なチェック方法があります。
チェック① 両手の親指どうし、人差し指どうしで輪っかを作る。脚のふくらはぎの一番太い部分の方が、指の輪っかよりも太いか?
チェック② 椅子に座った状態から片足で立ち上がれるか?左右両方の足をチェック。
チェック③ 毎日の食生活で、主食、主菜、副菜がそろった食事を1日に1回以上 食べているか?
チェック④ お茶や汁物でむせることがないか?
チェック⑤ 1週間に1回以上外出しているか?
※5項目のうち、2項目以上に当てはまらないとフレイルの可能性があります。
ウォーキングのポイント
ウォーキングは、正しいやり方をしないと十分な効果を得ることができません。ポイントが2つあります。
(1)へそからロープが出ていて、そのロープを引っ張られているイメージで歩く (2)腕は後ろにしっかり引いて歩く
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