
■男性更年期障害とは
主に男性ホルモンの一つ、テストステロンが点線のように急激に減少することで、発症する病です。テストステロンは、女性ホルモンと違って本来急激に減少することはありません。しかし、過度なストレスを感じたり、肥満になることでテストステロンが急激に減少することがあります。40~50代男性のおよそ1割が男性更年期の症状を経験しているという調査結果もあり、国内のおよそ600万人が男性更年期障害予備群であると言われています。

■男性更年期障害の症状とは
テストステロンが減少すると、寝汗やほてり、肉体的な疲れといった身体的症状からイライラ、気分の落ち込みといった精神的症状まで非常にたくさんの症状が現れます。

■男性更年期障害の治療法
重度の男性更年期障害の場合、筋肉注射でテストステロンを補充します。2~3週間に一度通院し、最低でも半年程度治療を継続します。
ヒト絨毛性性腺刺激ホルモンの注射は精巣の機能を高めることで、テストステロン分泌を促します。しかし、週に2~3回注射を打つ必要があり、効果も個人差があるため、子どもが欲しい方が対象になります。
軽~中等症の場合、塗り薬でテストステロンを補充します。最近は薬局での調剤という形でジェルタイプのものも登場しています。
その他、漢方薬を処方する場合もあります。補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は気力が減少している方など、柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、イライラが強い方など、八味地黄丸(はちみじおうがん)・牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は頻尿の方などに処方します。
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