便秘になりやすい年代は?

女性ホルモンの影響で腸のぜん動運動がゆっくりになるとされていて、便秘はどの年代も全般的に女性の方が多く、50代までは性差が顕著です。ところが、60代からは男性も増加傾向にあります。これは加齢によるぜん動運動の低下に加え、大半が定年退職を迎えることによる急激な生活習慣の変化(運動量・食事量の低下など)が原因と考えられます。また男女共に高齢になるほど便秘は増加します。
便秘薬の種類

便秘薬の作用は大きくふたつにわけられます。「刺激性下剤」は、大腸を動かす働き。「酸化マグネシウム」などは、便をやわらかくする働き。「胆汁酸トランスポーター阻害薬」はその両方を併せ持っています。慢性便秘の治療には、まず「酸化マグネシウム」を使います。それでも効果がなかった場合は医師の指示に従って、違う薬を試しながら自分に合う薬をチョイスすることになります。
便秘と食事

「便秘に効く食事」とは…まずは、食物繊維をとるようにしましょう。野菜やイモなどの、水に溶けない不溶性食物繊維は便のカサを増してくれるので便秘の予防に効果的です。しかし大腸があまり動いていない、ひどい便秘の人がとるとかえって悪化させる恐れがあるので要注意。一方、海藻や果物、サトイモ、大麦などの水に溶ける水溶性食物繊維は、便のカサを増すだけでなく胆汁酸を大腸に運ぶ働きもあるのでひどい便秘の人にもオススメです!
理想の排便姿勢

背筋を伸ばして座ると、直腸から肛門にかけて「くの字」になるため便を出しにくくなるのです。そこで体を前屈みにすると直腸から肛門にかけてが真っ直ぐになり便は一気に出しやすくなります。軽い便秘の人はたったこれだけで解消する人も少なくありません。
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