肩幅の話もそこそこに、今回は谷本さんのギモン「どうして競泳選手は首が太いのか」についてトークスタート。中村選手の考えは「ローリングという動きをするときに体の軸がぶれないように固める必要があり、そのために首が頑張っているからじゃないか」というもの。実際、スピードを出す場合は僧帽筋が疲れるそうで、泳げば泳ぐほど負荷がかかるので、その結果首が太くなっているのかもしれないとの結論に。
脱毛の話もそこそこに今回注目するのは大胸筋。中村選手の大胸筋はとにかくでかい。谷本さんいわく「まるで段丘のようだ」と。やっぱり自由形の腕で水をかく動きが広い大胸筋をつくっていると言います。さらに広背筋も使うんだそうで、中村選手の広背筋、横にでーんと広がっています。今回は中村選手の上半身に大注目。
中村選手の特徴は肩からひじを伸ばして水をかくストレートアーム。谷本さんによるととにかく筋肉が必要な泳ぎ方なんだそうで、それを可能にしているのが三角筋と僧帽筋、そして肩甲骨をうしろから包み込む棘下筋(きょっかきん)。この棘下筋、ピッチャーが投球することにより疲労がたまる筋肉なんだそうだが、中村選手も泳いだ後は棘下筋が疲れるとのこと。つまり中村選手はピッチャーと同じような筋肉の使い方をしてるのかも!
AYUMIさんのチームメイトにも腹筋バキバキの選手がいるそうです。まるで運河のようになっているので谷本さんいわく「腹筋アムステルダム」だとか。実際に、跳ねたり胴体をまっすぐしたりと、ブレイキンの動きは腹直筋を激しく使うので、機能美として魅せる筋肉になっているのかも。
ブレイキンの基礎のステップはしっかり負荷がかかっているため常に筋トレをしているような状態なんだそう。今回は谷本さんが基礎のステップに挑戦。ハムストリングには自信のある谷本さん。AYUMIさんの指導のもと軽快にステップを踏んでいきますが、まさかの…!
ブレイキンは手を床についてプレイすることが多い競技。AYUMIさんは自分の体重を支えるときは地面をつかむ意識でやっているんだそう。その時に使っている筋肉は「浅指屈筋(せんしくっきん)」。腕から指先にかけてつながっている筋肉だ。ちなみにAYUMIさんの手のひらには大きなマメが。これはまさに浅指屈筋を使っている証。ブレイキンを見るときには選手たちがいかに手を使っているかにも注目しよう。
40メートル先のハウスにストーンを投げる動き=デリバリーのときには、ぶれないフォームを作ることが大切。そこで中殿筋が大活躍しているんです。中継映像ではなかなか確認できないかもしれませんが、これからカーリングを見るときには、選手の中殿筋にも思いをはせてください。
カーリングはストーンを40メートル先のハウスに運ぶために高速スイーピングを行う。山口選手の大円筋はそのスイーピングのたまもの。筋肉体操の谷本先生も「こんな大円筋見たことない…」と驚がく。たしかに山口選手のそれは円というより球に近いかも。これからカーリング中継を楽しむときは、背中の筋肉にも注目すべし!
ブラシで氷をこするスイーピングのときには大胸筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋をフルに使います。山口選手もこれに備えて日々のトレーニングを欠かさないんだそう。ストーンを少しでも前に進めたい、少しでも曲げたい、と必死でブラシをこするそのユニフォームの下では、筋肉が躍動しています。
ラグビー選手にはコーヒー好きが多いんだそうで、具選手も練習前とか試合前に飲んで集中力を高めているんですって。具選手はプロップというポジションなのでスクラムを組むんですが、前からも後ろからもすごい圧力がかかるので、おなかの筋肉、腹斜筋や腹直筋を総動員して体を固めているんだそうです。谷本さん、試しに具選手とスクラムを組んでみましたが…どうなる!?