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毎週月曜日に各国で取材にあたる特派員がピックアップ。 マーケットが注目する今週の世界の重要イベントを深読みするコーナーです
【アメリカ】"景気減速より物価抑えられない方がリスク"
アメリカの中央銀行FRBは6月、0.75%の利上げを決めましたが、今月の会合でもさらに同じ規模の利上げが決まるという見方が、市場で大半を占めています。
大幅な利上げによって景気後退への懸念も強まっていますが、FRBのパウエル議長は先週「景気減速より物価を抑えられないことの方がリスク」と述べ、物価の抑制を最優先にしたいとしています。
【韓国】米の利上げで"対策したのにウォン安水準"
外国為替市場では日本の円が特に売られ、ドルに対して約24年ぶりの円安水準を更新しました。
実はお隣韓国の通貨ウォンも売られており、約13年ぶりのウォン安水準となっています。
ただ韓国では日本と異なり、すでに5回にわたって利上げを進め対策をしてきました。
にも関わらずアメリカが利上げを加速する中で、ウォンが売られているのです。
韓国は過去に通貨危機を経験しているだけに、ウォン安がさらに進めば今後、警戒感が高まりそうです。
【欧州】脱炭素社会の実現への道筋はどうなるか
「原子力と天然ガスは脱炭素に役立ち環境にやさしい」と位置づけた新基準の「EUタクソノミー」について、ヨーロッパ議会での判断が6日に下されます。
脱原発を進めるドイツなどは猛反発。
天然ガスについてもロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、ロシア産の天然ガスなどから一刻も早く手を引くべきだという声が高まっているのです。
【中国】北京・日本間の旅客機再開へ
日本と中国を結ぶ旅客便のうち、再開に特に慎重だった首都北京の発着便です。
当局の認可が出れば、全日空は北京から成田空港に向かう片道で、11日から週1便で運行するとしており、約2年3か月ぶりの再開となります。
中国政府はビジネスの往来なども回復させたいねらいもあるとみられる一方、厳しい感染対策を堅持する方針を示していて、今後も対策の緩和が進むかが焦点となります。
(この動画は3分37秒あります)