【解説】ロシア"食糧危機を回避したければ制裁解除を” (油井'sVIEW)

NHK
2022年5月30日 午後7:34 公開

ロシア軍による海上封鎖で、ウクライナから国外へ穀物を海上輸送するのが難しく、世界的な食糧危機を招く恐れがあるとされています。

穀物の海上輸送について詳しく「ウクライナ 穀物 海上輸送のため米に求める兵器」

ロシア外務省のルデンコ次官は先週「食糧問題の解決には欧米がロシアに科した輸出制限や金融取引の制裁を解除するといった包括的なアプローチが必要だ。ロシアには(海上の)人道回廊を提供する用意がある」と述べました。

これに対しアメリカは「空約束は聞き飽きた」とし、ロシアは戦争をやめてウクライナの港を解放するべきだと反応したのです。

ロシアは「食糧価格の高騰は欧米によるロシアに対する制裁が原因」という主張を広めようとし、アフリカや中東などを対象にSNSなどで積極的に発信していると言われています。

食糧危機の責任をめぐり攻防を続ける欧米とロシア。

その争いはアフリカや中東なども巻き込み激しさを増しています。


油井秀樹(「国際報道2022」キャスター)

前ワシントン支局長。北京・イスラマバードなどに14年駐在しイラク戦争では米軍の従軍記者として戦地を取材した経験も。各国の思惑や背景にも精通。


(この動画は2分16秒あります)

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