ウクライナでロシア軍の動きを上空から監視するためにこれまで多数投入されてきたのが、中国製ドローン。 特に世界最大のシェアを誇る中国企業DJIのドローンが広く使われてきました。
しかしウクライナ政府機関の1つ、特別通信・情報保護局が4月上旬に作成した調査報告書で「DJIが探知システムをオフにしてウクライナを攻撃するロシアを助けている」と指摘、「DJIがロシアを支援している」と結論付けたのです。
これはDJIドローンに搭載されている「エアロスコープ」と呼ばれる周辺を飛行するほかのドローンを探知するシステムが、戦場で機能しないという報告が相次ぎ、ウクライナ政府はDJIが不正に操作しているという疑いを強め調査したものです。
DJIはこの疑惑を否定していますが、ウクライナではDJIに対する不信感が高まっていて、脱中国という流れが起き始めています。
詳しく油井キャスターが解説します。
油井秀樹(「国際報道2022」キャスター)
前ワシントン支局長。北京・イスラマバードなどに14年駐在しイラク戦争では米軍の従軍記者として戦地を取材した経験も。各国の思惑や背景にも精通。
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