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毎週月曜日に各国で取材にあたる特派員がピックアップ。 マーケットが注目する今週の世界の重要イベントを深読みするコーナーです
【タイ】日本の外国人受け入れが待ちきれない!賑わう「ハラジュク・タイランド」
バンコク中心部から車で1時間ほどの場所に日本をテーマにした商業施設「ハラジュク・タイランド」がお目見えしています。
オーナーが日本を訪れた際に、特に鉄道と原宿駅の雰囲気に感銘を受けたことからこの名がつけられました。
去年12月にオープンし、瓦ぶきのような日本風の建物が並び大仏の絵も描かれ、日本食のレストランなど約140店舗が入る計画です。
浴衣のレンタルができる店もあり、先月だけで5万人あまりの人が訪れました。
タイからは新型コロナ拡大前の2019年、東南アジアの中では最多の120万人あまりが観光で日本を訪れており、今後、日本政府がどう外国人観光客の受け入れを進めていくのか関心が高まっています。
【アメリカ】5月消費者物価指数発表へ インフレはピークアウトするのか
記録的なインフレを抑え込むため中央銀行にあたるFRBは先月、0.5%の大幅利上げを決定し、金融の引き締めを加速させています。
4月の消費者物価指数は前年同月比で8.3%上昇、40年ぶりの高い水準だった3月の8.5%からは小幅ながら8か月ぶりの縮小となりました。
5月も連続して縮小すれば金融市場でインフレ抑制への期待が高まることも予想されます。
【ヨーロッパ】ECB=ヨーロッパ中央銀行 インフレ対応の金融政策は
ユーロ圏の先月の消費者物価指数の伸び率は、前の年の同じ月と比べて8.1%上昇と過去最大を更新しました。
アメリカなどと比べ利上げに慎重だったECBですが、ラガルド総裁は先月ブログで「7月に利上げできる」と発表しており、9日に開かれる理事会では金融政策の正常化に向けた明確なメッセージが出される見方が強まっています。
【中国】上海の工場再開で効果は 5月の貿易統計発表へ
上海で1日、2か月あまり続いてきた厳しい外出制限が事実上解除されました。
今後の経費回復を見極めるカギの1つとなる貿易統計が注目されています。
4月の輸出額は、前年同月比で3.9%と2020年6月以来の低い伸び率となり、輸入額も横ばい。
上海の一部の企業は先月工場を再開していましたが、対策の効果が表れるかどうかの指標となります。
(この動画は5分25秒あります)