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毎週月曜日に各国で取材にあたる特派員がピックアップ。 マーケットが注目する今週の世界の重要イベントを深読みするコーナーです
【アメリカ】旅行需要急速回復 ホテルでロボットが活躍
人手不足で人件費が高騰するアメリカで、アメニティなどを従業員に代わって指定した客室まで運ぶロボットが活躍しています。
なめらかな動作を可能にするのがロボットに搭載されているセンサーで、エレベーターにデータを送ることで、人の手を借りることなく目的のフロアに到着します。
さらに部屋の前にロボットが到着すると室内の電話が自動的に鳴るようになっているのだそうです。
取材をしたハリウッドのホテルで働くロボットは2台で、毎月27万円ほどのリース料がかかっています。
全米で60軒以上のホテルがこうしたロボットを導入しているということです。
【欧州】人手不足やストライキで空港や航空会社が大混乱
ロンドンのヒースロー空港では、混乱を避けるため、空港の出発客を1日10万人に制限すると発表しましたが、各国では欠航も相次いでいます。
KLMオランダ航空は8月末にかけ、ヨーロッパの路線で1日あたり10~20便を欠航にし、ドイツのルフトハンザ航空は、夏の間、約6000便を欠航するとそれぞれ発表しています。
スタッフの不足やストライキに加え、新型コロナの感染が再拡大していることも理由にあげています。
この夏、出張や旅行でヨーロッパに行く方は、ご注意下さい。
【アジア】金融ハブ シンガポールで家賃が高騰
高級物件の家賃が急上昇し、契約更新時に約4割もの値上げを求められたケースも出ていると伝えられています。
背景にあるのは、もう1つのアジアの金融ハブである香港で続く厳しいコロナ政策です。
シンガポールに移り住みたい富裕層が増えた結果、高級物件の需要が高まっていると指摘されています。
世界的なマネーの流れを映し出す不動産ですが、各都市の家賃や不動産価格の動向に注目です。
【中国】経済統計発表 回復の兆しはどこまで
生産や輸出の動向を示す経済統計である製造業PMI=購買担当者景況感指数が31日に、発表されます。
製造業PMIは、上海での厳しい外出制限などの影響による景気の大幅な減速を反映し、3月から3か月連続で節目の「50」を下回りました。
しかし上海での外出制限が解除された先月は、4か月ぶりに50を上回り、その後、中国経済は回復の兆しも見えています。
回復はどこまで力強いものになるのか、最新の指数に注目です。
(この動画は4分50秒あります)