きょうの健康
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女性が気になるがん 「最新放射線治療」
体力的に手術が負担となる高齢者や、手術を望まぬ患者にとって、放射線治療は、がん治療の大きな選択肢。とくに子宮頸(けい)がんは放射線治療が効きやすく、選択する人が多い。最近は、照射技術が進化し、治療の精度があがっている。また、手術や抗がん剤と組み合わせて、治療効果をさらに高める工夫もすすんでいる。さらに放射線治療は、子宮がんや卵巣がんの、がんの進行に伴う症状緩和を目的としても、しばしば行われている。
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成人の7割がかかっているといわれる歯周病。歯を失う原因になるだけでなく、脳梗塞や心臓病、糖尿病、誤えん性肺炎、慢性腎臓病、がんなど、全身のさまざまな病気につながるおそれがある。最新の研究では「アルツハイマー型認知症」とも何らかの関係があるのではないかと考えられている。歯周病はどんな病気なのか、なぜ全身疾患にもつながるのかをわかりやすく解説する。
慢性腎臓病が進行してしまうと、何らかの方法で腎臓の働きを肩代わりすることが必要になる。それが透析治療だ。腕から血液を体外に取り出し、老廃物などを取り除いて体内に戻す血液透析が一般的だが、腹部に透析液を注入し、腹膜を通して血液をろ過する腹膜透析もある。自宅などで透析ができるのが特徴。また腎臓移植を行えば慢性腎臓病を根治できる可能性もある。3つの選択肢とともに新型コロナ感染対策についても解説する。
慢性腎臓病が進行したときに出てくる貧血や高カリウム血症などの症状を和らげる新薬が続々登場している。また、これまで慢性腎臓病そのものに対する薬はなかったが、いくつかの薬の臨床試験が進んでいる。さらに、慢性腎臓病の患者の膨大な電子カルテを統合してビッグデータとし、新しい治療法や薬の開発につなげようという試みも始まり、患者の血液や尿、遺伝子などの分析も進んでいる。慢性腎臓病の治療の新しい戦略を紹介する。
慢性腎臓病の治療では医師の診療に加え、食事や運動などの生活習慣を改善することも大切だ。そのため、さまざまな分野の専門スタッフが協力して患者をサポートする。そのチーム医療の要になるのが「腎臓病療養指導士」だ。2017年にできた資格で、患者に寄り添い、治療や生活のアドバイスをする。この「腎臓病療養指導士」の活動を通して、無理のない減塩など食事の注意、薬ののみ忘れを防ぐ方法など患者に役立つ情報を伝える。
慢性腎臓病は、さまざまな原因により腎臓の機能が少しずつ衰えていく病気。かなり進行するまで自覚症状がないため、気づきにくい。早期発見のためには血液検査と尿検査が重要。血液中のクレアチニンの量から、腎臓の機能がどれくらい保たれているかがわかる。尿にたんぱくが出ていたら危険信号。腎臓の器官が壊れている可能性もある。糖尿病の人はアルブミンの値にも注意。慢性腎臓病を早期発見して悪化させない知恵を紹介する。