【第102回】「覇王の家」

NHK
2023年8月28日 午後2:28 公開

今回、スポットを当てるのは『覇王の家』

<プロフィール>

アダチ マサヒコ 1983 大阪生まれ2010 東京芸術大学大学院デザイン科修了「BS歴史館」「NHKスペシャル・故宮」「シャキーン!」のアニメーションを担当。2015年12月~2016年1月放送分の「みんなのうた」では過去に「ねむいいぬ」「おつきさまのうた」「ぼくのそらとぶじゅうたん」「願いごとの持ち腐れ」を制作。最近では「3341」を制作した。100分de名著では、「遠野物語」「枕草子」「ハムレット」「茶の本」「荘子」などを手がける。筆の質感などを生かした繊細なタッチが持ち味。

アダチマサヒコさんに“司馬遼太郎「覇王の家」”のアニメ制作でこだわったポイントをお聞きしました。

戦国時代には魅力的なキャラが沢山出てきます。

更に司馬さんの手が加わることでその魅力はより増します。

監督とも話し合い、その魅力はキャラの表情で表現することになりました。

そして表情が際立つように全体をデフォルメしました。

体のプロポーションやバランスを崩し、空間も歪ませました。

それに合う絵のテイストも模索しました。

その結果、表情だけでなく各キャラのパワーバランスなども表現しやすくなりました。

立場が強いと体のサイズも大きく、弱いと小さく、などです。

こういう表現は単純であるが故に陳腐になりがちですが、今回のテイストだから

違和感なくできたことだと思います。

その他の演出も柔軟にできたことで、キャラの魅力を引き出しつつ、

アニメとしても質の高いものができました。

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