100分de名著

誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回=100分で読み解く番組です

共有

アレクシエーヴィチ“戦争は女の顔をしていない” (1)「証言文学という“かたち”」

初回放送日:2021年8月9日

500人を超える元女性兵士たちの記録は「多声性」を獲得。証言同士が浄化し合い響き合うことで、魂の奥底から照らし出されるような新しい文学の「かたち」が生まれた。 「私は大きな物語を一人の人間の大きさで考えようとしている」と語る著者は一人ひとりの苦悩に徹底して寄り添う。沈黙、いいよどみ、証言の忌避、男性たちの介入や検閲…記録を妨げるものは多々あった。彼女はそのプロセスをもありのままに記録し500人を超えるその記録はやがて「多声性」を獲得。証言同士が浄化し合い響き合うことで、魂の奥底から照らし出されるような新しい文学の「かたち」が生まれた。その魅力に迫る。

  • 番組情報
  • その他の情報
  • 詳細記事