金子みすゞ詩集 (3)「“孤独”と“死”をみつめて」

初回放送日: 2022年1月24日

時代の流れの中で童謡詩を載せた雑誌は次々に廃刊。みすゞは発表の場を失う。詩集刊行の望みをかけ、512作の詩を西條八十と弟・雅輔に送るが願いはかなえられなかった。 金子みすゞにとって詩と表現は、自らを生かす希望の力だった。雑誌廃刊等によってその希望が失われ、さらに結婚生活の不幸、健康の問題も重なり、みすゞは自ら死を選ぶ。みすゞはスペイン風邪の世界的パンデミックと大量死、関東大震災の時代に生き、人の儚(はかな)い死を見つめていたのだった。第三回は、苦境の中でみすゞが真剣に向き合った人間の「孤独」と「死」、「希望の喪失」を描いた詩を読解する。

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