100分de名著

誰もが一度は読みたいと思いながら、なかなか手に取ることができない古今東西の「名著」を、25分×4回=100分で読み解く番組です

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北條民雄“いのちの初夜” (4)絶望の底にある希望

初回放送日:2023年2月27日

「いのちの初夜」は文豪・川端康成によって見いだされ雑誌「文學界」に掲載、文學界賞を受賞し芥川賞候補ともなった。一躍時の人となった北條だが新たな壁が立ちはだかる。 北條は世間からはハンセン病作家としてセンセーショナルな受け取られ方しかされない。更に彼は二つの危機に直面。症状の進行により将来書き続けられなくなるのではないかという危機と、同じ患者たちから反発を受けていたという危機だ。だがその危機の自覚に導かれ、患者の「断種問題」に踏み込んだ傑作が結実する。第四回は、様々な危機に直面しながらも、その中で生きる意味を求め続けた北條の姿に迫る。