日蓮の手紙 (4)「病や死と向き合う」

初回放送日: 2022年2月28日

日蓮ほど、弟子たちの「死の悲しみ」や「病の苦しみ」に向き合った人はまれだ。家族を失って絶望の底にいる人々にはとことんまで一緒に悲しみ、同じ目線から言葉をかける。 日蓮が病や死と真正面から向き合えたのは、深い死生観があったからだ。波が生まれたり消えたりしても海そのものがなくならないのと同じように、生も死もその時々の現れ方に過ぎず、その人の「生命本体」は一貫している。この「生死不二」という立場に立つとき、私たちは死というものと本当の意味で向き合うことができるという。第四回は、日蓮の「死生観」を通して、人間は、病や死とどう向き合っていけばよいかを考える。

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