目撃!にっぽん
「“刑事魂”をつなげ〜リーゼント刑事 最後の闘い」
初回放送日: 2021年4月18日
数々の凶悪犯罪を解決してきた徳島県警の秋山博康。退職を前に任されたのがサイバー犯罪の現場だ。ITには詳しいが現場には疎い捜査員と犯罪に立ち向かう姿を描く。 【好評につきアンコール放送!】数々の凶悪犯罪を解決してきた徳島県警の秋山博康(60)。その風貌からリーゼント刑事とも呼ばれる。退職を前に任されたのは、サイバー犯罪対策室。巧妙化するネット犯罪に対応するために新たに作られた部署だ。捜査員は民間企業でSEなどをしていたものが多く、ITには詳しいが現場には疎い。新手の犯罪捜査に戸惑いながらも、刑事として大切なことを若き捜査員たちに伝えようと闘う日々を追う
番組ディレクターから
番組ディレクターから
【この番組を企画したきっかけは】 1年前に、あの″名物刑事″秋山博康さんが今春、退職になると耳にしました。お会いしてみると、退職を間近に任せられたのは主戦場の捜査第一課ではなく、サイバー犯罪対策室での若手の育成でした。秋山さんが立ち向かってきた凶悪犯罪は減少傾向にある一方で、コロナ禍の影響もあって、近年、急増するサイバー犯罪。そんなサイバー犯罪に対応するべく今までとはまるで違う、捜査手法が行われている部署で自分に何ができるのかと悩みを抱いていることを知りました。それでも、培ってきたノウハウや経験を伝えようと奔走する秋山さんを見て、「時代が変わろうとも、警察官として変わらない大切なモノがある」のではないかと感じました。それが何なのか知りたいと思うようになり、秋山さんの退職までの半年を密着させて頂くことになりました。 【取材をする中で印象に残った言葉】 「みんなが一つの家族にならんと事件解決なんて無理ですよ。」と容疑者に任意同行を求める前日に、少し強い口調で話されていたのが印象に残っています。事件はチーム一丸とならなければ解決できない。そして、その思いは日々の習慣にも。メールを送るときは、必ず、課を家に変換して送る。秋山さんが捜査第一課時代から、部署が変わってもずっと続けてきたことです。凶悪犯罪に長年、立ち向かってきて1人では何もできないことを身にしみている秋山さんだからこその言葉であり、行動のように思います。 【番組の見どころ】 「足で稼ぐ」をモットーに事件解決をしてきた秋山さんが、「機械」を主体に捜査を進めるサイバー犯罪捜査官たちに伝えられたことは何だったのか。秋山さんが大切にしてきたノウハウ、そして刑事魂を若き警察官に伝承することはできるのか。残された時間の中で、若き警察官にバトンを繋ごうとする秋山さんの最後の姿は、警察組織だけでなく、退職を間近に控えている多くの仕事人にも響くと思っております。ぜひ、最後までご覧になって頂けました幸いです。