7月6日のニュース7

NHK
2023年7月6日 午後9:06 公開

7月6日のニュース7では、静岡市で発生した重さが約140トンある鉄骨製の橋げたの落下事故や、この夏、新型コロナ感染拡大前の水準まで回復する見通しの旅行需要について、最新のトレンドをふまえてお伝えしました。

①静岡 鉄骨製の橋げたが落下 2人死亡

6日午前3時すぎ、静岡市清水区の国道「静清バイパス」の工事現場で、建設作業中の高架道路の土台部分の鉄骨製の橋脚が落下。この事故で作業員2人が亡くなり6人がけがをしました。

事故はどのように起きたのか。現場では昨夜からけさにかけて、橋脚に載せた橋げたを 複数の油圧ジャッキを使って持ち上げながら横に移動させる作業が行われていました。
橋脚の中央付近から約10メートル移動させる予定だったということです。

橋りょうの設計や構造に詳しい首都高速道路技術センターの髙木千太郎上席研究員は、
今回の事故で考えられる原因について、「橋げたを設置する工事の際、鉄骨はたわみなどの変形が生じるもので、変形の量が想定の範囲内であれば大丈夫だが、おかしな場合にはどんな原因で変形しているのかを調査しなければならない。こうした基本的な注意点を怠ると事故につながってしまう」と述べ鉄骨に想定外の変形が起きた可能性があると指摘しました。

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②今夏の旅行需要 コロナ禍前に回復の見通し 新たな旅のトレンドも

大手旅行会社の推計では、この夏に国内旅行に出かける人の数は7,250万人と、感染拡大前の水準まで回復する見通しであることがわかりました。コロナ禍をへて、新たな旅のトレンドも生まれています。

キーワードは「リトリート」

新たな旅のトレンド「リトリート」とは、旅先で観光地をまわって楽しむよりも落ち着いた時間で心身ともにリラックスする休暇の過ごし方とされています。

海外旅行の需要も少しずつ回復しています。東京都によりますとパスポートの申請件数は4月にはコロナ禍前の水準近くまで回復。その後も右肩上がりだということです。
また、この夏海外旅行に出かける人は120万人と、去年の倍以上に増えるとみられています。

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