8月31日のニュース7ではそごう・西武の売却をめぐって実施されたストライキについてやビッグモーターと損害保険ジャパンの親密な関係をうかがわせる新たな事実などについてお伝えしました。
①“池袋の顔”異例のストライキ
大手デパート、そごう・西武の売却をめぐって、雇用などへの懸念から反発している労働組合はストライキを実施し、旗艦店の西武池袋本店の全館で営業を取りやめました。一方、親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、組合との協議が平行線のまま、取締役会で売却を最終的に決議したことを発表しました。
ストライキの実施は、主な大手デパートではおよそ60年ぶりとなります。ストライキはかつて、日本で盛んに行われていましたが、厚生労働省によりますと年間5000件を超え、ピークとなった1974年以降は減少傾向が続いています。今回のストライキに街の人からは驚きとともに理解を示す声も聞かれました。
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②損保ジャパンとの“親密さ”が…
損害保険ジャパンの社長がビッグモーターによる不正の可能性を認識しながら、取り引き再開を促していた問題で両社の親密さをうかがわせる新たな事実が明らかになりました。金融庁は、損害保険ジャパンからの報告をふまえ、対応に問題がなかったか調査する方針です。
去年7月に行われた損害保険ジャパンの役員会議では白川儀一社長が、ビッグモーターへの再発防止策が必要だとした上で、追加の調査は行わず取り引きを再開するよう促したことがわかっています。この会議のあと、担当役員が、ビッグモーターの社長に対して取り引きを早期に再開する方針を伝えた際にビッグモーターの社長から、新たに開設する店舗での保険ビジネスをお願いしたいという発言があったことがわかりました。金融庁は、両社のやりとりについて詳しく調べる方針です。